「住友林業の値引きの限界は400万円~500万円だった」
「住友林業で値引き交渉したけど、まったくダメだった」
住友林業は超大手の人気ハウスメーカー。そのためネットでは、数多くの「値引き」のウワサが飛び交っています。
結論から言うと、住友林業は値引き交渉できます。ただし、値引き交渉において何の知識も準備もなく、大幅な金額の値引きを成功させるのは難しいです。
そこで今回の記事では、住友林業との値引き交渉に役立つ情報をまとめました。


いえ、ネットの口コミを見ると500万円ほどの値引きに成功したい方もいるようです。
ただし他のハウスメーカーよりも入念に準備しないと返り討ちに遭うので、対策をしっかりとお伝えしますよ。
住友林業の値引きの相場、値引き率は?

住友林業には、「注文住宅」と「建売住宅」があります。それぞれの値引き率は、次の通りです。
注文住宅の値引き率 | 平均5%~10% |
建売住宅の値引き率 | キャンペーン以外には基本的に値引きなし |
それぞれの値引き相場も含めて解説しましょう。
注文住宅の値引き相場はいくら?
住友林業の注文住宅の場合、値引き率は平均5%~10%ほどです。
そのため、本体価格が2000万円~4000万円と仮定すると、住友林業の値引き相場は100万円~400万円であると推察できます。
建売住宅の値引き相場はいくら?
住友林業の建売住宅の場合、基本的に値引きはありません(特に大幅な値引きは厳しいです)。
建売住宅は建物や土地が決まっており、「この売値で買ってくれる人を探そう」というスタイルの営業方針ですから、無理な値引き交渉をしてくる人は最初から対象外なのです。
ただし、住友林業の建売住宅においても例外的な値引きはあります。
それはキャンペーンによる値引きです。
代表的なのは「モニターハウスキャンペーン」です。このキャンペーンを利用すると、大幅な値引きを得られることもあります。
モニターハウスとは、簡単に言うと「住友林業の宣伝活動に協力する家」のことです。
宣伝活動には「住宅見学」、「お客様の声への出演」といったものが含まれます。
つまり、モニターハウスは購入者が宣伝活動に協力する代わりに大幅な値引きが得られる仕組みであり、シンプルに住友林業が値引きをする仕組みではありません。
宣伝活動に協力するわけですから、不特定多数の人に自宅を公開したり、ウェブや紙面などで家族で出演したりと、まるで芸能人のように世間に露出しなければなりません。
一時的なものではありますが、不特定多数の人に知られることによるデメリットもあります。
なので、モニターハウスによる値引きを検討する際は、メリットとデメリットの両面を知ったうえで判断されることをオススメします。
住友林業の値引きの限界は400万~500万か?!
住友林業の値引きの限界は400万~500万円と言われていることがあります。
住友林業で家を購入した方や見積もり提案を受けた方のブログなどを読むと、
「住友林業の見積もりで500万円以上の値引きをしてもらった」
と書かれています。
中には「値引き率が15%を超えた」との声もあり、限界の金額はどれくらいなのか気になるところです。
しかしながら、値引きの限界をおさえておく上では、値引き金額だけを参考にするのではなく、値引き率で本体価格の8%~10%を値引いてもらえたらラッキーと考えるのがよいです。
なぜなら値引き金額は、家づくりの総額によって変動するからです。
たとえば2500万円の家と5000万円の家では、同じ500万円の値引きでも値引き率が20%と10%になりますから、まるっきり違います。
値引き率20%というのは現実的に考えにくい数字ですから、値引き金額だけを参考にするのはオススメできないという訳です。
住友林業との値引き交渉を成功に導くトーク3選

住友林業を始め、ハウスメーカーとの値引き交渉を成功させるための「トーク術」があります。
このトーク術を使って300万円超の値引きを成功させたケースがあり、値引き交渉の再現性も確認できております。
ここぞという場面で、ぜひご活用ください。
「いちばん気に入っている。ただ、金額で迷っている」
値引き交渉をする際に、最も気を付けたいのは「営業担当と敵対しないこと」です。
しかしながらストレートに値引き交渉を持ちかけると、営業担当と敵対する構図になってしまいます。
たとえば、商談時にいきなり「どこまで値引きができるんですか?」と聞くと、営業担当は身構えます。
だからこそ伝え方が重要なわけですが、営業担当と敵対しないような言い回しとして有効なのは、
「いちばん気に入っている(褒める)。ただ、金額で迷っている(相談する)」
という論法です。
『褒めてから相談する』という流れは、相手を否定せずに説得するためのセオリーで、あらゆる交渉にも使えます。

そう言えば、この流れは俺も仕事で上司を説得するときに使うわ。
「営業の神である田中さんにしか聞けないんですが、僕みたいな3流営業マンは、どうすれば今期の予算が達成できますかね?」
みたいに持ちかけて、営業予算をすこし下げてもらったり、お得意様を担当につけてもらったりね。

それをナチュラルにできちゃう家康くんは、人たらしの才能がありますね。
でも、実はもっと効果的な方法もあるんですよ……
「私は一番よいと思う。けれど、パートナーが…」
さきほどの論法は「営業担当と敵対せずに説得する」という手法でしたが、さらに「味方につける」というテクニックもご紹介します。
他者を味方につけるために最も有効なのは、「共通の敵を作ること」です。
たとえば、あなたとパートナーと営業担当の三者で商談をしているとして、
- あなたと営業担当は同じ意見
- パートナーは違う意見
という構図を作り出すと、あなたと営業担当は味方同士になります。
そこで使えるのが「私は住友林業さんが一番よいと思う。けれど、パートナーが…」という論法です。
- パートナーはB社のほうがよいと言っていて、その理由は金額が安いこと
- パートナーを説得するためにも、なんとか金額で頑張ってもらうことはできないですか?
と持ち掛ければ、営業担当を味方につけることができるのです。

あえて敵を作るのが有効なのは盲点だったわ。

もちろん嘘をついて敵にするのはよくないですが、ポジションとして意見を対向させるのは平等に比較検討するためにもアリですよ。
「競合他社の存在」を言い訳に
ハウスメーカーにはたくさんの競争相手(競合他社)がいます。
「ウチはどこのメーカーにも絶対に勝てる!」
という会社はどこにもありませんし、どこのメーカーと契約するかは、私たち買い手が決めることです。
ですから、値引き交渉において大事なのは競合他社の存在なのです。
住友林業を本命としたときに、
「実は住友林業さんが本命なのですが、B社と迷ってるんです…」
と打ち明けて、なぜ迷っているのかという理由と「どれくらい値引きしてもらえるとよいか」を伝えるのです。
このときに必要となるのは、迷っているB社の見積もり。
見積もりの内容としては、本命の会社と同じくらいの金額か、本命よりも少し安いくらいの見積もりだとよいです。

いわゆる相見積もりってやつだな。
たしかに他社と比較されないと値引きする理由にはならないもんね。

そうですね。他社の見積もりを依頼するには、展示会の見学や何度かの打ち合わせが必要で割と労力が必要です。
しかも、本命と同等か安い見積もりをもらわないといけませんから、ちゃんと調べてから見積もりを取りに行かないといけません。

あー、貴重な休日がたくさんつぶれるのは嫌だ。簡単にできる方法ないの?

ありますよ。複数のハウスメーカーから同じ条件で間取りと見積もりがもらえる無料の住宅情報サイトを使えばたったの5分ですよ。

5分はすごいな!なんてサイトなの?

「タウンライフ家づくり」というサイトです。ネットでは割と有名で、住宅系のインスタやブログなどで名前を見かけたことのある方もいると思いますが、まだ使ったことのない人にもオススメです。

オッケー!使ってみる!
住友林業との値引き交渉を成功させるための全手法
知っておくだけで値引き交渉の成功確率が高くなる手法があります。
本章では住友林業との値引き交渉で使えるものをすべて解説していきます。
住友林業の支店長による値引き
多くのハウスメーカーでも同じですが、値引きの決定権(権限)は支店長などの役職者が持っています。
こと特別な値引きについては、役職者や本社による意思決定がないと実行されません。
なぜなら組織の売上や利益の最終責任を持っているのは、支店長クラス以上の役職者だからです。
そのため商談の際に支店長クラスの方が現れると、特別な値引き交渉がしやすくなる確率が高くなります。
極端な例ですが、月末で残り1件の成約で支店全体の売上目標を達成できるとしたら、支店長判断で確実に成約するための特別な値引きも選択肢になるのです。

支店長が商談に出てくると値引きしやすくなるってことなの?

必ずしもそうとは限りませんが、確実に成約したいという姿勢があるからこそ、商談に同席しているのは間違いないでしょうね。
ひとつだけ言えることは、値引き交渉の話は早いので、限界まで交渉するときに直接会話できるのはラッキーですね。
住友林業のキャンペーンによる値引き
住友林業では高額な値引きキャンペーンが定期的に開催されています。
詳しくは別記事「住友林業 キャンペーン最新情報まとめ【2023年】」にて解説しておりますので、気になる方はご覧ください。
住友林業のフォレストセレクションの値引き
住友林業のフォレストセレクションは、いわゆる「規格住宅(セミオーダー)」です。
規格住宅は、そもそも注文住宅と比べて割安な製品となっているので、原則値引きができないようです。
なお、「紹介制度による値引き」や「モニターハウスキャンペーン」は、適用される可能性もあります。
詳しくは担当にすることをオススメします。
住友林業のインテリアフェアの値引き
大手家具メーカーの家具をお得に買えるインテリアフェア。
住友林業の招待で、このイベントに参加すると、定価の15~20%の値引き率を受けられるとあって非常に魅力的です。
が、実物とインターネットでの売価を比較していくと、そこまで差がないこともあるとの噂もあり、「買い物は慎重になったほうがよい」との教訓を教えてくれる住友林業オーナーさんもいます。
住友林業緑化の外構の値引き
住友林業には外構工事の提携会社があります。それが住友林業緑化です。
住友林業緑化に依頼すると、次のようなメリットがあります。
- 外構工事費が住宅ローンに組み込める
- 住友林業ブランドの品質で工事してくれる
その一方で、
「もう少し安くならないかしら?」
と思った方も多いことでしょう。
外構費を抑えたい場合は、
- 値引き交渉
- 他社に依頼
という選択肢があります。
いずれの選択肢の場合も、外構工事ができる会社を比較するための情報取集が必要です。
イチから会社を探すのが大変な方は「タウンライフエクステリア」がオススメです。
優良企業610社以上の中から無料で提案を受けることができます。
住友林業の契約後(着工合意後)の値引き
結論から言うと、住友林業では契約後の値引きはできません。
これは住友林業に限らず、契約においては、原則契約後の値引きはできないのが当たり前です。
ですから、値引き交渉は必ず契約前に行ってください。
住友林業のキッチンハウスの値引き
住友林業でキッチンハウスを導入すると、総額で150~300万円ほどの見積金額になります。
製品やオプションによって差がありますが、キッチンハウスは個別に値引き交渉が可能です。
値引き額は50~80万円の実績もあるようで、大幅な値引き交渉もできますし、オプション代を実質無料にしてもらうような落としどころにするケースもあるようです。
住友林業のカリモク家具の値引き
前述のインテリアフェアで、カリモク家具のショールームに行くことができるようです。
その際に、目星をつけた家具の見積もりをしてもらえるようで、インテリアフェアによる特別価格が適用されるとのことです。
住友林業との値引き交渉は、値下げだけではなくオマケ交渉もアリ
値引き交渉は純粋な値引き(値下げ)だけではありません。
たとえばオプションをグレードアップする分を実質無料にしてもらうことも、立派な交渉です。
私は「オマケ交渉」と呼んでいて、過度な値引き交渉は、やはり営業担当との関係性を悪化させかねません。
ですので、値引き交渉とオマケ交渉はうまく組み合わせることが大事。関わる人たち全員と協力しながら、気持ちの良い家づくりを目指していくことをオススメします。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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