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【一条工務店の断熱材】デメリット、カビ、劣化などを忖度なしで徹底解説

ハウスメーカー

「一条工務店の断熱材は他社と何が違うんだろう?」
「高断熱・高気密を掲げる一条工務店だからこそ、断熱材にこだわりはあるのかしら?」

一条工務店での住まいづくりを考えている方におかれましては、住宅の性能に大きくかかわる断熱材を詳しく調べておきたい人は多いことでしょう。

そこで今回の記事では、一条工務店の断熱材について基礎的な知識から、デメリットやカビ、劣化などのネガティブな点まで忖度なしで徹底解説します。

一条工務店の断熱材は商品によって違う

一条工務店は、高断熱・高気密の住宅性能を持つ、コストパフォーマンスの良い住まいづくりを重視しているハウスメーカーです。

実は商品によって採用されている断熱材が異なります。

一条工務店の商品名別に、採用されている断熱材を以下の一覧にまとめました。

商品名断熱材
グラン・スマート(GRAND SMART)高性能ウレタンフォーム
グラン・セゾン(GRAND SAISON)EPS1号相当
アイ・スマート(i-smart)高性能ウレタンフォーム
アイ・キューブ(i-cube)高性能ウレタンフォーム
セゾン(SAISON)EPS1号相当
セゾンAEPS1号相当
ブリアール(Brillart)EPS1号相当
百年EPS1号相当
アイ・パレットEPS1号相当
ハグミー(HUGme)EPS1号相当
アイ・スマイル(i-smile)EPS1号相当

それぞれの素材の解説は口述します。

一条工務店の高性能断熱材「高性能ウレタンフォーム」とは

「高性能ウレタンフォーム」とは、一条工務店オリジナルの高性能断熱材です。

一条工務店の断熱材の中でも、もっとも高い断熱性能を発揮します。

高性能ウレタンフォームの特徴やメリット・デメリットを解説します。

一条オリジナルの厚さ

一条工務店の高性能ウレタンフォームは、最大140mmの厚みを持っています。

一条工務店の自社工場で生産することで、特別な厚みのウレタンフォームの製造を実現しました。

圧倒的な厚みを持つことで、家づくりでよく使われる断熱材のひとつであるグラスウールの約2倍の断熱性能をほこります。

外内ダブル断熱構法とは

「外内ダブル断熱構法」とは、外壁だけでなく、天井や床にも高性能ウレタンフォームを使用した一条工務店の構法です。

外壁には、外側50mm、内側140mmの高性能ウレタンフォームを構造用合板を挟み込むように使用しています。

住まい全体を断熱材で包みこむことで、まるで魔法瓶のような高い断熱性能を発揮。

特に壁の断熱性能は、国土交通省が告知した「次世代省エネルギー基準値」の2.5倍以上の断熱性能である、0.2W/㎥・Kを実現しています。

ウレタンフォームのメリット

高性能ウレタンフォームには、以下のメリットがあります。

  • 断熱性能が高い
  • 湿気を含みにくい
  • 寿命のがない
  • 間取り設計の自由度が上がる

一条工務店の高性能ウレタンフォームは、規格外の厚みがあり、外内ダブル断熱構法によって施工されています。

一般的な住宅はもちろん、同じ一条工務店のEPS1号相当を使用した住宅よりも高い断熱性能をほこります。

とにかく断熱性能を重視して住まいづくりを検討している方にも、大満足の断熱材と言えるでしょう。

ウレタンフォームは、一般的な断熱材であるグラスウールよりも湿気を含みにくく、変形しにくいメリットがあります。

そのため、結露などによる湿気を含みにくく、水分の重みによる変形もしにくいです。

水分を含むことによる断熱性や耐久性の低下を防げるため、グラスウールよりも素材の寿命が長く、長期間住まいの高い断熱性を発揮できます。

さらに、一条工務店のウレタンフォームはグラスウールよりも薄い厚みで高い断熱性能が発揮できるのもメリットです。

断熱材による壁の厚みも発生しにくいため、断熱材によって居住スペースを圧迫することもありません。

高い断熱性能を保ちつつも、間取り設計の柔軟性も維持しています。

ウレタンフォームのデメリット

ウレタンフォームのデメリットは、以下の通りです。

  • 費用が高い
  • 耐火性能はEPS1号相当に劣る

一条工務店の採用している高性能ウレタンフォームは、ほかの断熱材と比較すると費用は高くなります。

一条工務店の商品ラインナップの中で、ウレタンフォームが搭載されているのは、グラン・スマートやアイ・スマートといった上位モデルのみです。

断熱性能よりも予算を重視したいときには、EPS1号相当が搭載されている商品が選択肢となるでしょう。

また、高性能ウレタンフォームはEPS1号相当やグラスウールよりも耐火性能は劣ります。

断熱材を耐火性重視で選びたいときにも、高性能ウレタンフォームは向いていません。

一条工務店の高性能断熱材「EPS1号相当」とは

グランスマート、アイ・スマート、アイ・キューブ以外の商品に使われている断熱材が「EPS1号相当」です。

ハグミーやアイ・スマイルなどの規格住宅の断熱材としても採用されています。

一条オリジナルの厚さ

EPS1号相当は、120mmの厚みを持っています。

高性能ウレタンフォームと同じく、一条工務店の自社工場で生産することでオリジナルの厚みとなっています。

EPS1号相当を外壁に使用することで、外壁から伝わりやすい冷気を遮断する高断熱性を発揮。

一般的な断熱材のグラスウールに比較して、約1.2倍の断熱性能があります。

断熱性を表した値は0.031W/㎥・Kと高性能グラスウールよりも断熱性能は劣りますが、一般的な断熱材と比較すると十分高い断熱性能を持っていることが分かります。

EPS1号相当のメリット

EPS1号相当には以下のメリットがあります。

  • 断熱性能が高い
  • 湿気を含みにくい
  • 寿命が長い
  • 耐火性能が高い

EPS1号相当のメリットは、高い断熱性能を持っていることです(高性能ウレタンフォームには劣りますが)。

また、湿気にも強く、結露などによる水分で断熱材が劣化したり、変形したりといったことも防げます。

高性能ウレタンフォームと同じく、長期間断熱性能を発揮できる高寿命の断熱材です。

高性能ウレタンフォームと比較するとコストが安くなるため、高い断熱性能は保ちつつも、コストを抑えた住まいづくりをしたいときにも向いています。

EPS1号相当の樹脂には難燃剤が添加されており、燃えにくいのも魅力。

耐火性能の高い断熱材を選びたい人も安心です。

炭素、水素から形成されていて塩素を含まないため、EPS1号相当を単独で燃やしてもダイオキシンは発生しません。

有害物質の心配なく、安心して住める住まいを目指したい人にも向いているでしょう。

EPS1号相当のデメリット

EPS1号相当のデメリットは、高性能ウレタンフォームと比較すると断熱性能が落ちることです。

さらに、高性能ウレタンフォームの住まいに採用されている「外内ダブル断熱構法」は、EPS1号相当が採用されている家には搭載されておらず、外壁にのみ搭載されています。

一般的なグラスウールの住まいと比較すると十分高い断熱性能を発揮しているものの、寒冷地などで高い断熱性能を重視した住まいづくりを検討しているときには、物足りないかもしれません。

その際には、高性能ウレタンフォームが使用されている商品モデルを選んだり、一条工務店の全館空調システムを導入したりといった工夫が必要です。

家康くん
家康くん

家づくりって、ひとつひとつのオプションを調べていくだけでも奥深いよなあ……。

 

色んなハウスメーカーの仕様や有料のオプションを調べてるとさ、「A社はココがいい」「B社のコレは捨てがたい」……って悩みまくりなんだけど、永遠に決断できる気がしないのよ。

建太郎
建太郎

それは家づくりを進めるうえで必ず通る道なので、むしろ良い傾向ですよ。

家康くん
家康くん

え、そうなの?

建太郎
建太郎

前に、家康くんはお姉さんに別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」で説教されてたじゃないですか?

 

しっかりと各社の情報収集をして比較してるから悩むわけで、悩みなくテキトーにハウスメーカーを選んで後悔するよりも百倍マシですよ。

家康くん
家康くん

そう言ってくれると救われるよ。

 

たしかに、別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」で姉さんにコテンパンにされてから、ちゃんと準備を進めてるからね。

建太郎
建太郎

ここからさらにマニアックな解説になるので、ぜひ勉強していってくださいね。

家康くん
家康くん

う……頭がパンクしそう……(プスプス)

一般的な住まいの断熱材に使用されている「グラスウール」とは

グラスウールとは、一般的な住まいの断熱材として使用されている素材です。

原料はガラスで、高温で溶かされたガラスを遠心力などで細かい繊維状にして作られています。

断熱材の分類では、ウレタンフォームやEPS1号相当が「発泡プラスチック系」であるのに対して、グラスウールは「無機繊維系」です。

グラスウールにはボード状、吹込みタイプなどさまざまな形状がありますが、繊維の密度によって種類が分かれています。

密度は「〇K」という表記で表され、密度が高ければ高いほど断熱性能が高くなっています。

グラスウールのメリット

グラスウールには、以下のメリットがあります。

  • コストパフォーマンスが良い
  • 耐火性能が高い
  • 耐久性が高い
  • 発がん性リスクが低い
  • 遮音性や吸音性を高めることも可能

グラスウールは資源ごみが原料のリサイクルガラスが使用されているものも多く、コストパフォーマンスが高いのがメリットです。

他の断熱材よりも低価格で高い断熱性能を発揮できるため、一般的な住まいに多く採用されています。

グラスウールは、不燃素材であるガラスが原料です。

火災発生時も有害ガスが発生せず、隣地や周辺からの延焼も防げます。

グラスウールは変形に強く、耐久性が高いのが魅力です。

また「国際がん研究機関(IARC)」により、発がん性が低い素材としても認められています。

安心して住める家づくりを検討しているときにも、選択肢となる断熱材です。

グラスウールはこまかいガラスの繊維によって形成されているため、こまかいすき間によって吸音されやすい構造となっています。

また、グラスウール単品では遮音性は低いものの、石膏ボード張り間仕切り壁にグラスウールを充填させると、高い遮音性を持つ壁が完成します。

吸音材や遮音材としても優秀な素材と言えます。

グラスウールのデメリット

グラスウールには、以下のデメリットがあります。

  • 湿気に弱い
  • 施工に技術が必要

グラスウールは素材自体は変形に強いものの、湿気を含むと断熱性能を発揮できないデメリットがあります。

グラスウールが湿気や水分を内部に含んでしまうと、繊維の間に空気が含まれなくなってしまうためです。

そのため、グラスウールは一般的に防水シートを敷いたり、袋に詰めたりといった湿気や水分対策をして施工されます。

グラスウールは湿気や水分を防ぐための施工が必要です。

万が一施工不良が起きると、内部結露が発生しグラスウールの断熱性能を発揮できません。

そのため、グラスウールを断熱材として採用し住まいづくりをするときには、高い技術力が求められます。

施工担当者のレベルによって断熱性能が左右されてしまう可能性がある点は、デメリットと言えるでしょう。

断熱材にカビで劣化してしまう状況とは

高気密・高断熱の住まいは、断熱材にカビが生えてしまうという話を聞いたことがある方も多いかもしれません。

断熱材にカビが生える原因や、断熱材のカビ防止の取り組み、万が一断熱材にカビが生えた場合の対応方法を解説します。

断熱材にカビが生える原因

断熱材にカビが生えるおもな原因は、以下の3つです。

  • 床下の湿気
  • 断熱材の素材
  • 季節性の原因

それぞれ解説します。

床下の湿気

カビのおもな原因は、湿気です。

断熱材で発生するカビの多くは、床下からの湿気が原因となっています。

床下の湿気は、以下の要因で発生します。

  • 床下の構造
  • 住まいの立地条件
  • 通気口や基礎パッキンが流れにくい
  • 築年数の浅いコンクリート

住まいの床下が土壌の場合、もともと湿気が発生しやすい環境です。

また、

  • 地下水位が高い
  • 家の敷地が周りの建物と比較すると低い
  • 湿地

といった、湿気がたまりやすい立地条件がそろっていると湿気は発生しやすくなります。

建物内部にたまった湿気を追い出す通気口や基礎パッキンが、空気を通しにくい構造になっている場合も、湿気はたまりやすくなります。

たとえば通気口やパッキンの出入口に雑草や荷物などの空気の流れを悪くするものがあると、湿気はうまく逃げてくれないのです。

また、新築の基礎に使用されているコンクリートは、水分を多く含んでいます。

築年数が浅い場合はコンクリートそのものが床下の湿気の原因となることがありますが、築年数が長くなるにつれてこの原因は解消されるでしょう。

断熱材の素材

床に使用された断熱材の中には、カビが発生しやすいものもあります。

たとえばグラスウールはウレタンフォームよりも透湿性が低く、繊維の間に水が入ってしまうと抜けにくい性質があります。

床下の湿気がグラスウールなどの断熱材に継続的に付着することで、カビが発生する可能性もあるでしょう。

季節性の原因

通気口や基礎パッキンに夏の暖かい外気が入ると、床下で冷やされることで結露を起こすことがあります。

また、冬場は部屋の暖かい空気が壁の中に入ることで、結露が起きることもあるでしょう。

いずれも季節性の原因によって結露が発生し、断熱材のカビを引き起こす原因となります。

断熱材にカビが生えないようにする取り組み

断熱材にカビが生えないための取り組みとして有効なのは以下のふたつです。

  • 通気口や基礎パッキンの出入口をふさがない
  • 床下の湿気対策を行う

それぞれの対策方法について解説します。

通気口や基礎パッキンの出入口をふさがない

通気口や基礎パッキンがふさがれてしまうと、空気の流れが悪くなり建物内の湿気をうまく排出できません。

雑草は取り除く、荷物は置かない、といった工夫をしましょう。

床下の湿気対策を行う

立地条件や季節性の原因で床下の湿気が発生しやすい場合は、除湿シートを敷く、床下換気扇を設置する、といった床下の湿気対策が有効です。

まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家康くん
家康くん

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

建太郎
建太郎

なんでしょう?

家康くん
家康くん

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

建太郎
建太郎

500万円の損失は痛いですね。

 

平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

家康くん
家康くん

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

建太郎
建太郎

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。

 

熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

家康くん
家康くん

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

建太郎
建太郎

一年分の収入を失ってましたよね。

家康くん
家康くん

ほんと恐ろしいよな……

 

まあともかく、俺が本当に伝えたいのは、別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」だけはマジで読んでおいてほしいってことだから。

建太郎
建太郎

僕もこれから読みますね

家康くん
家康くん

お前、読んでなかったのかよ!

コメント

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