「積水ハウスの全館空調『エアシーズン』が気になるけど、いらないって言う人もいるし、価格もそれなりにするから導入を迷ってる……」
「全館空調ってカビが生えたり、電気代が高くなったりしないのかしら……」
積水ハウスで家を建てようと考えている方々の中には、人気なオプションの全館空調について調べている方も多いことでしょう。
初期費用とメンテナンスも含めると数百万円の買い物ですから簡単に決められるはずもなく、口コミや評判を念入りに調査するのが当然のことと思います。
そこで今回の記事では、積水ハウスのエアシーズンについて忖度なしで徹底解説します。
メリットやデメリット、マニアックなことも含めて完全ガイドしていきますので、参考になりますと幸いです。
積水ハウスの全館空調システム【エアシーズン】
エアシーズンは、積水ハウスが提供している全館空調システムです。
まずは積水ハウスのエアシーズンを入れようか考えている方に
- エアシーズンの特徴
- エアシーズンの価格
- エアシーズンと他の全館空調との違い
について説明します。
エアシーズンの特徴
積水ハウスのエアシーズンは、次のような特徴があります。
- 天井に埋め込まれている
- 加湿・除湿機能がついている
- 高性能な積水ハウスで効果を発揮する
3つの特徴を、順に見ていきましょう。
1.天井に埋め込まれている
エアシーズンは天井埋め込み型の空調です。
天井に隠すように器具をとりつけるので、壁掛けタイプの空調よりも、スペースを広く確保できるのがメリットです。
2.加湿・除湿機能がついている
エアシーズンでは、冷暖房はもちろん、加湿と除湿もできます。
加湿や除湿のために、わざわざエアコンや加湿器を揃えなくてよいのがメリットです。
3.高性能な積水ハウスで効果を発揮する
エアシーズンは、積水ハウスの高性能な住宅と相性がよいです。
近年の積水ハウスは、気密・断熱性がトップクラスとの評判です。
高気密・高断熱の家は、効率的に空調をきかせられますので、全館空調の効果をより実感できます。
エアシーズンの価格
エアシーズンの価格は、1台あたり200〜300万円程度だと言われています。
なお、公式サイトにはエアシーズンの価格の表示はないため、あくまでも過去の参考価格です。
一見すると価格が高いですが、エアシーズンには高機能な換気システムもついています。
導入する価値はありそうです。

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


どんな家庭にオススメ?全館空調のメリット

ここでは、全館空調を入れるメリット3つと、どんな家庭にはおすすめできるか紹介します。
まず、全館空調をいれるメリットは、以下のとおりです。
- 家中が快適で気持ちいい
- 個別のエアコン・空気清浄機は不要
- 電源や室温・タイマー設定を気にしなくてよい
これら3つのメリットをもとに、全館空調をおすすめしたい家庭は次の3つです!
- 高齢者や幼児がいる
- 花粉やハウスダストで苦しむ人がいる
- 暑さ・寒さに弱いペットがいる
では、なぜ全館空調がオススメなのか、詳しく見ていきましょう。
高齢者や幼児がいる家庭にはオススメ
高齢者や小さな子どもがいる家庭には、全館空調をおすすめします。
高齢者や子どもは、気温の変化によって体調を崩しやすいからです。
特に高齢の方は、冬場にヒートショックを起こす可能性があります。
ヒートショックは、室温差によって血圧が乱れることで、脳や心臓などに疾患を引き起こす現象です。
幼児以下の小さな子どもも、十分な免疫力が備わっていません。
全館空調によって、すこやかに成長できる環境を整えてあげられます。
全館空調なら、家の中全体がすごしやすい環境になります。
全館空調に頼らず、エアコンやヒーターで個別に対応できないわけではありません。
しかし、個別のエアコンだと、空調が行き届かない場所が意外に多いです。
たとえば次の場所は、空調がきかないとよく言われます。
- お風呂や脱衣所
- お手洗い
- 玄関
- 台所
このような場所には、後からエアコンや器具を買い足すことになりかねません。
しかしながら、全館空調ですべての場所を快適な状態にしておくことを最初から設計しておけば、これらの心配はせずにすみます。
高齢者や子どもにとっても、いつでも安心・快適にすごせるのです。
花粉やハウスダストで苦しむ人がいる家庭にはオススメ
花粉やハウスダストで悩んでいる人が家庭にいれば、全館空調をおすすめしたいです。
エアシーズンには、積水ハウスの高機能な換気システムが備わっています。家の中に入った花粉やハウスダストを、24時間屋外に出してくれるのです。
気温変化に弱いペットがいる家庭にはオススメ
気温の変化に弱いペットがいる家庭には、全館空調をおすすめします。
今はペットがいなくても、将来飼いたいという方もぜひ検討してみてください。
できるだけ室温を一定に保って、ペットが元気に過ごせる空間を提供したいものです。
ペットの部屋に、個別の冷暖房器具をおいている方も多いでしょう。
しかし、こんなことが過去にありませんでしたか?
- 冷暖房器具の電源をつけ忘れてしまい、ペットが体調を崩してしまった
- 朝晩と日中で寒暖差が大きく、室温設定をどうしようか悩んだ
ネットでは、冬に暖房を入れなかったためにペットが亡くなってしまった、という悲しい事例も紹介されています。
全館空調であれば、ペットの室温管理で悩むことはありません。同じ家族の一員として、快適にすごせる環境を整えてあげたいですね。
こんな家庭にはいらない?全館空調のデメリット

快適な家にしてくれる全館空調にも、やはりデメリットはあります。全館空調のデメリットと、慎重に導入を考えるべき家庭を紹介します。
まず全館空調には、次のようなデメリットが考えられます。
- 部屋ごとに異なる温度調整ができない
- 暖房により、湿度が下がりやすくなる
- 配管や空調装置のためのスペースが必要
デメリット3つをふまえると、こんな家庭には全館空調が必要でないかもしれません。
- 家庭で暑がりと寒がりの差が激しい
- 生活リズムがバラバラ
- 冬に湿度を下げたくない
- 自宅のデザイン・レイアウトにこだわる
みなさんの家庭が当てはまっていないか、しっかりと確かめておきましょう。
暑がりと寒がりの差が激しい家庭にはいらない
家族の中で
- すごく暑がり
- すごく寒がり
な人がいる場合は、全館空調はやめたほうがよいかもしれません。
先ほど紹介したとおり、全館空調は部屋ごとに温度設定を変えることはできません。
気温の感じ方が大きくずれている人がいると、室温設定でもめてしまうかもしれません。
そんな家庭では、部屋ごとにエアコンをつけて、こまめな室温調整をした方がよいでしょう。
生活リズムがバラバラな家庭にはいらない
家族みんなの生活リズムがずれているなら、全館空調はしっかり検討してから入れましょう。
人は活動する時間によって、快適と感じる気温が異なります。
- 部屋で仕事や家事をする
- リビングでくつろいでいる
- 布団に入って寝ている
それぞれの状況で、快適に過ごせる室温は少しずつ異なります。
生活リズムが大きくずれているなら、室温設定を人それぞれで変えたくなりますね。
しかし、すでに触れたとおり、部屋ごとの空調設定は難しいです。
もちろん、寝るのが数時間ずれる程度なら、全館空調で問題はありません。仕事の都合で昼夜逆転している人がいたりするなら、慎重に考えましょう。
冬に湿度を下げたくない家庭にはいらない
冬にどうしても湿度を下げたくない家庭は、全館空調の導入を考えたほうがよいかもしれません。
暖房を入れる以上、冬に湿度が下がるのは避けられません。これは全館空調でも、個別のエアコンでも同じです。
ただ、湿度が低いのがつらい人がいれば、その方向けのスペースが必要でしょう。
そのためには、個別にエアコンや別の暖房器具で暖めるのがよいですね。
積水ハウスの「エアシーズン」には、加湿機能もついています。
- エアシーズンの加湿機能で足りそうか
- 個別のエアコンや器具で暖めるか
家庭でよく話し合ってみましょう。
自宅のデザイン・レイアウトにこだわる家庭にはいらない
自宅のデザインやレイアウトに強いこだわりがある家庭は、全館空調と両立できるかを検討すべきです。
自宅は天井が高い空間でないとイヤだ!という家庭は要注意です。
すべての部屋へ配管を通すのに、一部の天井を下げる必要があるかもしれません。2階以上がある家では、上下をまたぐ配管も必要になります。
また、エアシーズンは、空調装置のスペースが必要になります。0.5畳程度の空間なので広いスペースは不要です。
しかし場所を確保しなくてはいけません。
全館空調を入れる前に、思い通りの家が実現できるかしっかりと確かめましょう。
積水ハウスの全館空調でカビが生えることはあるの?

積水ハウスの全館空調で、カビが生えてしまったという口コミは見つかりませんでした。
積水ハウスにお住まいの形で、カビが生えてしまった方はいるようです。ただし、この家に全館空調があるかは分かりません。
積水ハウスで新築5年目ですが、定期的な換気、エアコンの除湿などをしてますが、カラーボックス、タンス、引戸の奥がカビだらけになってしまいました。可能性のある原因や改善方法はありますか?
出典:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10230461915
きちんと全館空調を使えば、むしろカビは生えづらくなります。
例えば、省エネ健康住宅が専門の研究者が、インタビューで次のように答えています。
カビに悩まされることなく、四季を問わず快適に過ごせるようにするためには、高断熱化&高気密化による省エネルギー住宅であることが大前提。加えて、完璧に機能する「24時間換気」が必要で、快適な温熱環境と清浄な空気質がセットで実現されているのが健康住宅の必須条件です。
出典:新たな世界標準「24時間全館空調」が住まいのカビを断つ|住み人オンライン
https://owners.lixil.co.jp/articles/others/94/
積水ハウスの全館空調には「高断熱・高気密」と「24時間換気・空調」が揃っています。
エアシーズンのある家は、カビを心配しなくてすみそうです。
積水ハウスの全館空調は木造(シャーウッド)でも鉄骨でも導入したほうがいいの?

木造(シャーウッド)でも鉄骨造でも、全館空調を導入したほうが快適に過ごせるでしょう。
積水ハウスの住宅性能は、すごい勢いで向上していると評判です。
木造でも鉄骨造でも、非常に高い気密性・断熱性を実現しました。
積水ハウスで全館空調を入れるなら、木造と鉄骨造の差はあまり気にしなくて良さそうです。
どちらの造りでも、全館空調によって年中快適な環境を手にいれることができます。
一方で、全館空調のデメリットが大きい家庭なら、慎重に導入するか考えてください。
積水ハウスの全館空調は後からリフォームして導入できるの?

積水ハウスの全館空調を、後からリフォームで導入するのは難しそうです。
積水ハウスグループには、リフォームを請け負う会社があります。しかし公式サイトを含め、建築後の全館空調の導入事例や口コミは見つかりませんでした。
エアシーズンはハウスメーカーが提供する全館空調システムです。基本的には、住宅を建てる際に、あわせてエアシーズンを導入します。
「リフォームするときにまた考えよう」では後悔してしまいます。家を建て始める前に、エアシーズンを導入するのか、しっかり検討しましょう。
全館空調システム【エアシーズン】の電気代の実態は?

自宅で過ごす時間が長ければ、全館空調エアシーズンの電気代はさほど高くありません。
全館空調は空調を続けるので、電気代自体はある程度かかってしまいます。
しかし全館空調がなくても、夏や冬は、個別のエアコンをずっと動かします。
空調をかけ続けたとして、電気代がいくらになるかを比べる必要があります。
積水ハウスの全館空調を使うと電気代がいくらするのか口コミがありました。
…様も積水ハウスにて全館空調システムをつけられたとの事。
…月に7000円くらいで、全部合わせても13000円との事…
私の家は延べ51坪ですが…
出典:Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10230461915
わりと古いコメントですが、全館空調だと電気代がはね上がることはないようです。
上の口コミの当時と比べると、積水ハウスの気密性・断熱性は段違いによくなっています。
その分、より低い電力消費で全館空調ができます。
個別のエアコンを動かし続けるのと比べて、エアシーズンの電気代が特段に高いわけではなさそうです。
積水ハウスの全館空調の評判・口コミ
積水ハウスの全館空調について、X(旧:Twitter)からいくつか気になる評判や口コミをピックアップしました。

全館空調について推奨していない趣旨の評判が多いね。

たしかに、気になりますね。
これは推測ですが、全館空調ありきの商談になると他社メーカーに勝てない何かがあるのかもしれませんね。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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