「ヘーベルハウスの平屋がもったいないってどういうこと?」
「平屋の間取りや坪数によって、価格はどれくらい変わるんだろう?」
国内有数のハウスメーカー「ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)」で平屋を建てようと検討している方におかれましては、平屋に関するいろんなウワサを耳にしたことがあるかもしれません。
そこで今回の記事では、ヘーベルハウスの平屋における坪単価や価格、平屋住宅の商品の詳細について徹底解説します。
ヘーベルハウスのライバルで平屋に強いメーカーも紹介していますので、平屋住宅づくりの役に立てると幸いです。
ヘーベルハウスの平屋の金額(坪単価)は?
ヘーベルハウスの平屋の坪単価は120万円前後となります。
その一方、ヘーベルハウスの注文住宅商品全体の平均坪単価は105万円となっています。
なぜ平屋は坪単価が高いの?
実際の坪単価は土地の状態やオプションによってもことなりますが、一般的に平屋は2階建て以上住宅よりも、坪単価は高くなる傾向にあります。
なぜなら同じ土地面積の場合、2階部分のない平屋の方が必要となる面積が多くなるからです。
また、基礎や屋根部分に使用する建材も、平屋の方が多くなるため高くなります。
ヘーベルハウスの平屋で20坪~40坪までの価格(相場)
ヘーベルハウスの平屋の平均的な坪単価から、20~40坪までの相場を算出し、以下の一覧にまとめました。
坪数 | 価格(坪単価から算出) |
20坪 | 2400万円 |
25坪 | 3000万円 |
30坪 | 3600万円 |
35坪 | 4200万円 |
40坪 | 4800万円 |
現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?
そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。
だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。
ヘーベルハウスの平屋がもったいないと言われる理由は?
「ヘーベルハウスの平屋はもったいない」という意見を見聞きしたことがある方も多いかもしれません。
なぜヘーベルハウスの平屋がもったいないと言われるかの理由を順に解説します。
平屋は鉄骨構造のメリットが少ないから
ヘーベルハウスは、鉄骨構造による耐震性や耐久性の高い住まいづくりを得意としているハウスメーカーです。
鉄骨構造や基礎を重視した地震や台風などの災害に強い家づくりや、強度が必要となる賃貸兼住宅や二世帯住宅のラインナップも豊富にあります。
平屋は、これらの鉄筋構造によって得られるメリットがあまりありません。
なぜなら平屋はもともと基礎の重心が低いため、地震や災害に強い住まいだからです。
さらに賃貸兼住宅や二世帯住宅を検討するときには、2階建て以上住宅が選ばれることが多いでしょう。
ヘーベルハウスの持つ鉄骨構造への強みを活かせないことが、ヘーベルハウスの平屋はもったいないと言われてしまう理由のひとつです。
ヘーベルハウスは都市型の狭小住宅に強いから
ヘーベルハウスは鉄骨構造への強みを活かして、3階建て以上や2階部分に屋外スペースを設けた狭小住宅向けの商品ラインナップも豊富にあります。
一方で平屋をつくるにはある程度広さのある土地が必要です。
限られたスペースを活かした都市型の狭小住宅と平屋は、土地の広さにおいて対極の位置にあるとも言えるでしょう。
そのためヘーベルハウスで平屋を建てると、狭小住宅の技術が活かせないことから、もったいないと感じる人もいるようです。
価格が高いから
ヘーベルハウスの坪単価は、ハウスメーカーの中では高価格帯です。
平屋を建てる場合は坪数が大きくなるため、その分住まいそのものの値段も高くなります。
坪単価が高いヘーベルハウスではなく、坪単価の安いハウスメーカーで建てると平屋をもっと安く建てられる可能性も高いです。
わざわざ坪単価の高いヘーベルハウスを選んで平屋を建てること自体が、もったいないと言われてしまうこともあるでしょう。
ヘーベルハウスで平屋を建てる理由
ヘーベルハウスで平屋を建てることをもったいない、と言われてしまう反面、ヘーベルハウスならではの強みを活かして平屋を建てたいと考える人も多いです。
平屋を建てる際に、ヘーベルハウスが選ばれる理由を解説します。
地震や災害に強いから
基礎がしっかりしていること、重心が低いことから平屋は2階建て以上の住宅よりも地震に強い構造を持っています。
そのため、とにかく災害に強い家づくりを重視して、平屋を選ぶ人もいるでしょう。
ヘーベルハウスでは、地震をはじめとしたさまざまな災害に強い、総合防災力の高い「トータルレジリエンス」の住まいづくりを行っています。
建物の構造や特徴に合わせて独自の構造を採用し、高い耐震性能を発揮。
さらに強風や浸水にも強い強固な鉄骨構造、過酷な試験もクリアした壁、床、屋根に採用された耐火構造部材のへーベル版といった、風水害や火災にも強さを発揮する住宅性能が搭載されています。
ほかにも、高温多湿な夏や厳しい冬の寒さにも耐えて快適な環境を整える断熱性や気密性、シロアリや腐朽菌に対抗できる完全無機質のため腐朽しないヘーベル板と鉄骨といった、気候や生物に対する強さも発揮します。
いつ起きるか分からないさまざまな災害や、家に悪影響を及ぼす要因に対抗し、長く安心して住める平屋を建てたいときに、ヘーベルハウスは選択肢となります。
断熱性能が優れているから
ヘーベルハウスは、住まいの断熱性能を高めるための構造や断熱材を採用しています。
高齢者の方や小さなお子さんのいる家庭で平屋を検討しているときも、一年を通じて家族が快適に、健康に暮らせる住まい環境を整えられます。
断熱性能を高めるために、「ALCコンクリート・へーベル」と独自開発の高性能断熱材「ネオマフォーム」を組み合わせた二重構造を採用。
100ミクロン未満のこまかい気泡を持ち、最高レベルの断熱性能を発揮するネオマフォームが、熱の伝導性を下げて外部から入る熱をしっかり遮断します。
冷暖房効率も上がるため、省エネや光熱費の節約面でもメリットが得られる平屋が完成します。
へーベル材の耐用年数が長いから
長く安心して住める平屋づくりを検討しているときにも、ヘーベルハウスは選択肢となります。
ヘーベルハウスが住まいに採用しているヘーベル材の耐用年数は60年以上です。
連続布基礎や鉄骨も耐用年数60年以上、外壁塗装やシート防水システムは耐用年数30年以上と、住まいの機能性を発揮する重要な箇所は高い耐久性を誇ります。
さらに60年の無料点検システムや最長60年の保証システムなど、アフターサポートも充実。
資産として継承できる平屋を建てたいときにも、ヘーベルハウスは向いていると言えます。
ヘーベルハウスの平屋の特長
ヘーベルハウスの平屋は、ほかのハウスメーカーにはないさまざまな魅力があります。
ヘーベルハウスの平屋の持つ特長を解説します。
外観(見た目)がスタイリッシュ
ヘーベルハウスの住まいの外観は、鉄骨とヘーベルを活かした都会的でスタイリッシュなデザインが特長です。
公式サイトでも、外観コレクションとしておしゃれな外観の住まいの事例を紹介しています。
平屋というとどうしても素朴で地味な外観になってしまいがちなイメージがありますが、ヘーベルハウスの平屋ならおしゃれでモダンな外観も実現できます。
見た目もしっかりこだわった平屋を建てたい人にも、ヘーベルハウスは向いています。
空間の自由度が高い
ヘーベルハウスの住まいは、独自の工法を採用することで壁や柱、梁の耐震性能は維持したまま、空間を広く使用できる設計が実現できます。
高い耐震性を発揮しながら、仕切りのない開放感のあるリビングや、大きな窓のある空間を持つ平屋の設計も可能です。
基本性能が高い
ヘーベルハウスの住まいは、前述通り地震以外の災害にも対抗できる強さや、高い断熱性能を持っています。
平屋を建てる際にも、高い基本性能を持つ平屋づくりが実現できます。
長く安心して住める住まいや、省エネ効果があり光熱費を抑えながら住める住まいづくりを検討しているときにも、ヘーベルハウスの平屋は選択肢となるでしょう。
ヘーベルハウスの平屋で後悔しないために知っておきたいこと
ヘーベルハウスでの平屋づくりを検討しているものの、家を建てたあとに失敗に気付いても家を作り直すことはできません。
ヘーベルハウスの平屋で後悔しないために、あらかじめ確認したいポイントを順に解説します。
平屋なら鉄骨より木造が有利?
平屋を建てる場合、以下の理由から一般的に鉄骨よりも木造の方が向いていると言われています。
- 木造の方が鉄骨より安く建てられる
- 木造の方が鉄骨よりも断熱性能が高い
- 木造の方が鉄骨よりも設計の自由度が高い
- 木造は錆による劣化がない
鉄骨は平屋と比較すると、大きくせり出した設計ができる、3階以上の住宅が建てられる、といったメリットがあります。
逆に言うと鉄骨のメリットは平屋に活かせません。
そのため、一般的に鉄骨よりも木造の方が平屋に向いていると言われています。
ヘーベルハウスを選ぶと鉄骨住宅の平屋になりますが、断熱性能や設計の自由度、錆による劣化といったデメリットはすべて払拭できる機能が搭載されています。
価格が高くなるというデメリットとヘーベルハウスの平屋が持つ高い機能を比較し、どちらを重視したいかでヘーベルハウスの平屋を選ぶか、選ばないかを決めましょう。
鉄骨は家が寒くなる?
前述通り、鉄骨は木造よりも断熱性能が低くなります。
鉄は木よりも熱伝導性が高いため、外気の熱や冷気をそのまま家の内部に伝えてしまいやすいためです。
鉄骨住宅はその分断熱材の使用量を多くするなどして、断熱性能を高めなければいけません。
ただし、ヘーベルハウスの平屋の場合は、「ALCコンクリート・へーベル」と独自開発の高性能断熱材「ネオマフォーム」を組み合わせた二重構造により断熱性能を高めています。
鉄骨だからという理由で、木造住宅よりも断熱性が低くなるといった心配はないと言えるでしょう。
平屋の予算はどれくらいが適正価格なの?
一般的な平屋の予算は1500~4000万円台と幅があります。
たとえば10~15坪の1LDKのシンプルな平屋の場合、ローコスト住宅を選べば1000~1200万円台で建てられることもあります。
ヘーベルハウスのように高性能の住まいで平屋を建てる場合、40坪では4800万円以上となることもあるでしょう。
家族の人数や土地の形状、重視したい内装などによっても平屋の予算は変動します。
ヘーベルハウスを選ぶ明確な決め手はあるか?
ヘーベルハウスで平屋を建てるか、ほかのハウスメーカーにするか迷っているときには、ヘーベルハウスを選ぶ明確な決め手はあるかどうかを踏まえて検討しましょう。
たとえば地震をはじめ多くの災害に強く、外観もおしゃれな平屋を建てたいとき、子どもへの継承も踏まえて長く住める平屋を建てたいときは、ヘーベルハウスが選択肢となります。
予算面やほかにこだわりたいポイントがある場合は、ほかのハウスメーカーの平屋の方が適していることもあります。
まずはヘーベルハウスでなぜ平屋を建てたいかを考えて、ほかのハウスメーカーと比較しつつ検討するようにしましょう。
ヘーベルハウス以外の平屋が建てられるライバルハウスメーカー
ヘーベルハウスと同じ価格帯で平屋を建てられるハウスメーカーも多くあります。
ヘーベルハウスのライバルメーカーの特長と平屋の坪単価を紹介します。
積水ハウス
大手ハウスメーカーの「積水ハウス」では、平屋の商品として「平屋の季」を展開しています。
住まい全体をひとつにつなげた平屋のメリットを活かしつつ、庭も内部とつながる「スローリビング」を設置。
四季や自然を感じられる平屋づくりが実現できます。
また大きな屋根のスペースを活かした小屋裏空間も設けてあるため、平屋に収納としての縦空間をプラスできます。
平屋の季の坪単価は、50~80万円です。
パナソニックホームズ
パナソニックホームズは、家賃保証済みの賃貸貸し出しシステムなど、ライフスタイルが変化しても持ち家を有効活用できる仕組みや、アフターサービスが充実しているハウスメーカーです。
パナソニックホームズの平屋の坪単価は60~70万円となっています。
一条工務店
一条工務店は、断熱性能や機密性能の高い住まいづくりに強みを持っています。
床暖房や全館空調システム、太陽光発電などを組み合わせることで、一年を通じて快適な住まいの環境や光熱費を抑えながらの住まいが完成します。
一条工務店の平屋の坪単価は、61~83万円で商品によって変動します。
住友林業
住友林業は、木材の調達力を活かした木造住宅を展開するハウスメーカーです。
豊富な樹種を選んでのトータルコーディネートが実現できます。
住友林業で平屋が建てられる商品は、注文住宅の「グランドライフ」と、セミオーダー住宅(規格住宅)の「フォレストセレクション」のふたつ。
グランドライフの坪単価が90万円、フォレストセレクションの坪単価は80万円が目安となります。
ミサワホーム
ミサワホームは、木質パネル工法や木造軸組工法を採用した木造住宅づくりに強みを持つハウスメーカーです。
平屋の取り扱いのある商品は、
- 細部まで丁寧な設計やアメニティが充実した「CENTURY AreaONE」
- 勾配天井のあるシーズンリビングが特徴的な「CENTURY Stylepro HIRAYA」
- 親子が身近に感じられる住まいが実現する「Granlink HIRAYA」
- シンプル設計と効率的な間取りが採用された「SMART STYLE「A」HIRAYA」
- 平屋フロアに小屋裏収納や2階の部屋をプラスした「HIRAYA U PLUS」
- 子育てをサポートする工夫がふんだんに盛り込まれた「HIRAYAKIDS」
と、幅広いラインナップがあります。
ミサワホームの平屋の坪単価は60万円~150万円と、商品によって幅があります。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話
家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。
なんでしょう?
2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。
500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。
たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。
逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。
ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……
一年分の収入を失ってましたよね。
僕もこれから読みますね。
お前、読んでなかったのかよ!
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