「積水ハウスで鉄骨住宅を建てたいなと思ってるけど、後悔したくないから勉強しておきたい…」
「他のハウスメーカーとの違いや、鉄骨のグレードの違いも含めて調べておきたい…」
積水ハウスでの住まいづくりを考えている方にとって、鉄骨にするか木造にするかを決めるのは最初に立ちはだかる問題のひとつ。
そこで今回の記事では、積水ハウスの鉄骨について徹底解説するとともに、木造との違いも含め網羅的に説明していきます。
積水ハウスの鉄骨

積水ハウスは、鉄骨1・2階建て、3・4階建ての住まいづくりを手掛けています。
積水ハウスの鉄骨住宅について順に解説します。
鉄骨構造とは
鉄骨構造とは、以下の建材を使用した構造のことです。
- 柱と梁は「鉄骨」で作る
- 壁/床には「木質系パネル」「軽量気泡コンクリートパネル」「窯業系パネル」など
鉄の英語である「STEEL(スチール)」の頭文字から「S造」とも呼ばれています。
鉄骨のグレード
鉄骨構造は主要な構造として採用されている鉄骨の種類によって、「軽量鉄骨構造」と「重量鉄骨構造」に分類されます。
積水ハウスでは、鉄骨1・2階建てが軽量鉄骨構造、鉄骨3・4階建てが重量鉄骨構造です。
また、鉄骨1・2階建ての構法には「ダイナミックフレーム・システム」、鉄骨3・4階建ての構法には「フレキシブルβシステム」が採用されていますので、それぞれ解説します。
ダイナミックフレーム・システム
ダイナミックフレーム・システムとは高強度の梁を採用した、積水ハウスオリジナルの構法です。
工業用住宅としての型式適合認定も取得しています。
梁部分の強度が高いため室内に使用する柱を最小限におさえられ、1階は最大スパン7000mm、2階は最大スパン8000mmの柱や仕切りのない大空間も実現可能です。
開放的かつ自由度の高い間取り設計に、高い耐震性能や耐久性を両立させた鉄骨住宅が実現します。
フレキシブルβシステム
フレキシブルβシステムとは、高層ビルと同じ梁勝ちラーメン構造を取り入れた鉄骨住宅の構法です。
高さ60mのビルと同じ耐震基準で設計されており、震度7相当の揺れでも倒壊しない高い耐震性を誇ります。
また、柱の位置を自由に変えられるため、鉄骨3・4階建てながら大空間や吹き抜けのある高い天井などの間取りも可能です。
都市部などの限られた土地でも、スペースを有効活用した住まい空間が実現できます。
鉄骨住宅の商品ラインナップ
積水ハウスの鉄骨住宅には、以下のラインナップがあります。
| 鉄骨1・2階建て | イズ・ステージ イズ・ロイエ ビー・サイエ ビー・モード 平屋の季 |
| 鉄骨3・4階建て | ビエナ べレオ・プラス |
それぞれの商品の特徴を紹介します。
イズ・ステージ
「イズ・ステージ」は積水ハウスの鉄骨住宅商品の中でも重厚感や高級感を重視した外観の住まいです。
外に大きく張り出すキャノピーや、2階のオーバーハング、重厚感を高めたスーパーディープセットサッシ、6寸勾配の切妻屋根とダインコンクリート外壁などの設備が、優雅な印象をもたらします。
太陽光発電システムの搭載など、外観だけでなく性能にもこだわった、機能美が実現する住まいです。
イズ・ロイエ
「イズ・ロイエ」は日本の伝統的な邸宅にモダンなテイストをプラスした鉄骨住宅です。
日本の伝統的な深い軒の寄棟屋根に、積水ハウスオリジナルのダインコンクリート外壁を組み合わせることで、雄大で重厚感のある風合いを演出しました。
水平に張り出すバルコニーや、視線が入りにくい空間デザインなど、開放的ながらプライバシーに配慮した住宅環境を実現しています。
■参考記事:【積水ハウス イズロイエ】価格、標準仕様、後悔しないためのポイントなどを徹底解説
ビー・サイエ
「ビー・サイエ」は忙しい日常の中でも、ゆったりと余裕のある時間を過ごせる住まいがコンセプトの商品です。
以下の3つのタイプから選べるスローリビングを設置。
- 大開口と大型庇、室内と軒下空間をつなげるフルフラットサッシを設けた「ベーシックタイプ」
- 軒下に合わせて天井を部分的に低くした「天井ダウンタイプ」
- 床の一部に段差をつけた土間仕様の「床ダウンタイプ」
ライフスタイルに合わせた、くつろげるリビング空間が実現できます。
ビー・モード
「ビー・モード」とは都市部や住宅街にマッチしながらも、我が家らしさを発揮できる自由さが特徴の商品です。
大容量の太陽光発電システムを搭載できる2.5寸の勾配屋根や、光と風をたっぷり取り入れられるダイナミックな3面開口の吹き抜けが特徴的。
大屋根の下には中間領域である軒下空間が設けられ、さまざまな用途で活用できます。
外観デザインも南欧風、モダンなどさまざまなアレンジができます。
平屋の季(ひらやのとき)
「平屋の季」は平屋に特化した鉄骨住宅です。
平屋のメリットであるワンフロアで完結する生活導線に、内と外をゆるやかにつなげるスローリビングをプラス。
大屋根と勾配天井を設け、平屋に不足しがちな縦空間として活用できる、屋根裏空間も設けられます。
屋根は種類が豊富で、
- 6寸切妻
- 5寸大屋根
- 2.5寸の緩勾配屋根
など、さまざまなタイプから選択ができます。
ビエナ
「ビエナ」は、「プラスもう1階」が実現できる3・4階建ての鉄骨住宅です。
2階リビングとつながり、空を近くに感じられる2層ピロティバルコニーを設置。
限られた都市部の住まいでも、開放的なリビングや軒下空間を実現します。
バルコニーには木調手すりを設け、見た目のやわらかさとともに周囲の視線をさえぎり、プライバシーを確保できます。
ベレオ・プラス
「ベレオ・プラス」は店舗兼住宅、賃貸兼住宅、二世帯住宅などが実現できる3・4階建ての鉄骨住宅です。
限られた都市部のスペースでも、フレキシブルβシステムによって間取りの柔軟性を引き出し、ライフスタイルに合わせた暮らしが実現できます。
積水ハウスの鉄骨と木造どっちがオススメ?

積水ハウスは、鉄骨住宅のほか木造住宅「シャーウッド」も手掛けています。
鉄骨と木造どちらにすべきか迷っている方のために、鉄骨と木造を比較したおすすめポイントを解説します。
鉄骨は寒い?木造と何が違う?
鉄骨住宅は木造住宅よりも寒いという情報を見聞きしたことがある方もいるかも知れません。
鉄は熱伝導性が高い素材のため、住宅の外気の熱や冷気が鉄を介して住宅の内部に伝わってしまいやすいためです。
一方で木は熱伝導性が低い素材のため、鉄骨住宅よりも木造住宅のほうが、断熱性能が高いことになります。
積水ハウスの鉄骨住宅は、家全体のバランスを考えた断熱材の配置や、一般のアルミ樹脂サッシの1.4倍の断熱性能を発揮する超⾼断熱アルミ樹脂複合サッシの採用など、さまざまな工夫により断熱性能を高めています。
3・4階建て住宅にしたいなど、鉄骨住宅が選択肢になる場合でも、積水ハウスの鉄骨住宅は一般的な鉄骨住宅よりも高い断熱性能を発揮できます。
鉄骨と木造の基礎は違う?
積水ハウスは鉄骨も木造も、基本的には「布基礎」を採用しています。
なお、エリアや地盤状況によっては他の基礎が採用されるケースもあるようです。
柱の本数が違う
ちなみに、他のメーカーを含めて鉄骨住宅と木造住宅の基礎を比較すると、柱の本数の違いから異なる基礎が採用されていることが多いです。
なぜなら鉄骨住宅は木造住宅よりも使用する柱の数が少なくても耐震性を保てるからです。
鉄骨住宅では、台風の強風や地震の揺れといった外からの力や建物の自重を少ない柱で支えるために、柱から直接基礎へ力が伝わる基礎が採用されています。
その一方で、木造住宅は、鉄骨住宅よりも使用する柱の数が多いです。
外からの力や自重は柱に分散してかかるため、基礎全体に荷重がかかるような数の柱が採用されています。
耐久性・防蟻の違い
鉄骨住宅の基礎は耐久性や耐震性能が高く、シロアリや腐食に強いメリットがあります。
木造住宅の基礎は構造内部に水分が貯まると腐食し、シロアリによる被害も受けるのがデメリットです。
しっかりとした湿気対策や施工を行うことで、長く安心して住める住まいづくりにつながるでしょう。
鉄骨と木造の工期の違い
鉄骨住宅と木造住宅を比較すると、鉄骨は工期が短く、木造は工期が長い傾向にあります。
鉄骨は安定して材料を入手しやすいことに加えて、工場である程度組み立てるプレハブ工法を採用しているハウスメーカーも多いです。
現場での作業時間が短く、短い工期でも安定した品質で住まいを建てられるのが特徴です。
木造は木材が樹種や品種によって強度や意匠性が異なるため、材料の加工にばらつきができる可能性があります。
ウッドショックをはじめ、天然資材である木材そのものの入手が困難となることもあるでしょう。
また、鉄骨と比較すると現場での作業が多くなるため、工期は鉄骨住宅に比べると長くなる傾向にあります。
鉄骨と木造の防音性の違い
鉄骨と木造の防音性を比較すると、実はあまり差はありません。
しいて言えば鉄骨の方が木造よりも少し防音性が高い、と言えます。
もっとも防音性能が高いのは鉄筋コンクリート造の住まいで、次に重量鉄骨、軽量鉄骨、木造の順番になります。
積水ハウスの鉄骨住宅は遮音性を高める工夫をほどこしているのに加えて、防音室などさらに遮音性を高めるための提案も受けられます。
鉄骨がオススメな方
鉄骨住宅がオススメな方は以下の通りです。
- 耐久性の高い住まいを作りたい
- 3・4階建て住宅を作りたい
- 狭小住宅など限られたスペースでも広い間取りの家が作りたい
- 工期を短くしたい
- 品質の安定した住まいが作りたい
- 火災保険を安くしたい
木造がオススメな方
木造住宅がオススメな方は以下の通りです。
- コストをおさえて住まいを作りたい
- 幅広いハウスメーカーの選択肢がほしい
- 断熱性能の高い住まいを作りたい
- 設計の自由度が高い住まいづくりをしたい
- 平屋を検討している

積水ハウスの鉄骨を選んで後悔しないためのポイント

積水ハウスの鉄骨住宅にはさまざまな魅力がありますが、建てた後に「木造のほうが良かった」と後悔してしまうことがあるかもしれません。
積水ハウスの鉄骨住宅を選んで後悔しないために覚えておきたいポイントを解説します。
断熱性を重視するなら十分に検討しよう
前述通り、鉄骨住宅は木造住宅よりも断熱性能が低くなります。
積水ハウスの鉄骨住宅は一般的な鉄骨住宅よりも断熱性能は高めとなっていますが、木造住宅と比較すると寒さや暑さを感じやすいかもしれません。
特に鉄骨住宅が必須となる理由がなく、断熱性能を重視して住まいを作りたいなら、木造住宅も選択肢となります。
何を重視したいかを踏まえて、鉄骨か木造かを選びましょう。
平屋建てなら木造も検討しよう
平屋住宅を検討している場合、木造住宅のほうがおすすめです。
鉄骨住宅は耐久性の高さから3・4階建て住宅や狭小住宅づくりに向いていますが、平屋の場合そのメリットが十分に発揮できないためです。
平屋は同じ面積でも二階部分の広さの確保や、屋根や基礎の建材が多くなることから、2階建て以上住宅よりも坪単価は高くなる傾向にあります。
材料コストの面でも鉄骨よりも木造の方が低いです。
平屋を検討しているときには、特別な理由がない限り木造住宅を検討してみましょう。
地震に強い家には鉄骨構造が最善だが、土地選びも重要
鉄の持つ粘り強さや耐久性の高さから、耐震性能を重視して鉄骨住宅を検討する方も多いかもしれません。
ただし、どんなに耐震性能の高い住まいを建てたとしても、住まいを建てた土地の地盤が軟弱だった場合、耐震性能は落ちてしまいます。
したがって、地震に強い家を建てるなら鉄骨構造だけにこだわるのではなく、地震に強い地盤であるかも踏まえた土地選びも重要です。

積水ハウス以外の鉄骨構造に強いハウスメーカー

積水ハウス以外にも、鉄骨構造の住まいづくりに強みを持つハウスメーカーはあります。
積水ハウス以外にも比較検討したい方のために、競合となるハウスメーカーを順に紹介します。
セキスイハイム
「セキスイハイム」は、もともと親会社が同じ企業です。
セキスイハイムは、積水化学工業の住宅ブランドの名称になります。
セキスイハイムは軽量鉄骨を使用した鉄骨住宅を手掛けており、セキスイハイムで住まいを建てる人の7〜8割は鉄骨を選ぶほど、人気が高いです。
セキスイハイムでは、以下のように豊富な鉄骨住宅のラインナップがあります。
- パルフェ…フラッグシップモデル
- パルフェ bj style…機能美の高い住まい
- スマートパワーステーションFX…環境貢献型フラッグシップモデル
- スマートパワーステーションアーバン…環境貢献+シンプルスタイリッシュモデル
- スマートパワーステーションGR…環境貢献+屋根デザインと住空間にこだわり
- ドマーニ…傾斜屋根のあるおおらかな住まい
- パルフェN-SPSスタイル…防災防犯のスマートレジリエンスの住まい
一部の鉄骨住宅には積雪地向け仕様にも対応しています。
大和ハウス
「大和ハウス」は、企業の施設や工場などの建築実績から培った、高い技術力を搭載した鉄骨住宅を提供するハウスメーカーです。
軽量鉄骨、木造両方に対応している商品のほか、3・4・5階建てにも対応可能な重量鉄骨の商品も取り扱っています。
大和ハウスの鉄骨住宅には、以下のラインナップがあります。
- xevoΣ PREMIUM…フラッグシップモデル
- xevoΣ …2m72cmの天井高と大開口・大空間が実現
- skye3…3階建て住宅
- skye…3・4・5階建ての重量鉄骨住宅
パナソニックホームズ
パナソニックホームズでは、重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)を採用した鉄骨住宅を提供しています。
独自の無溶接ボルト構法を採用することで、住宅の強さ、空間対応力、高層化を両立。
3〜9階建てまで対応可能です。
パナソニックホームズの鉄骨住宅の商品ラインナップは以下のとおりです。
- CASART…15cm単位での高い敷地対応力のある住まい
- EL・SORANA…ZEHの断熱基準と床暖房を完備
- Vieuno…高断熱仕様の多層階住宅
- Vieuno3E/S…高い耐震性能を持つ都市型3階建て住宅
トヨタホーム
トヨタホームでは、トヨタ自動車の持つ、自動車づくりのテクノロジーを随所に活かした住まいづくりを行うハウスメーカーです。
鉄骨住宅商品として、高層ビルでも採用されている鉄骨ラーメン構造を設けた「シンセ」シリーズを展開しています。
シンセシリーズはテーマやライフスタイルに合わせた豊富な商品がそろっています。



