「セキスイハイムのパルフェ(Parfait)を熱心に薦められたけど、価格や標準仕様などを詳しく知りたい」
「デザイン性も性能も優れていると評判だけど、実際のところどうなんだろう?」
セキスイハイムのパルフェでの鉄骨住宅を検討しているみなさんにとって、人生最大級の買い物であるからこそ、絶対に後悔しないように詳しく調べておきたいと考えるのは当然のことでしょう。
そこで今回の記事では、セキスイハイムのパルフェの標準仕様や価格といった基礎知識から、マニアックな知識まで徹底解説します。
セキスイハイムのパルフェとは

パルフェ(Parfait)とは、セキスイハイムの鉄骨系住宅のフラッグシップモデル(=セキスイハイムの鉄骨住宅ブランドの顔)です。
商品名のパルフェとは、フランス語で「完全・完璧」という意味があり、ワンランク上の外観デザインから高い住宅性能が備わっています。
外観、室内ともにデザインの自由度が高いのも魅力。
たとえば外観デザインは、高級感や重厚感のあるアドバンスドデザインや、品位がありながら周辺の町並みとも馴染むオーセンティックデザインなどが選べます。
パルフェの価格表(坪単価)

パルフェの坪単価と価格の目安を、以下の一覧にまとめました。
坪数 | 坪単価 | 価格 |
30坪 | 75〜100万円 | 2250〜3000万円 |
35坪 | 75〜100万円 | 2625〜3500万円 |
40坪 | 75〜100万円 | 3000〜4000万円 |

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


パルフェ-bjとは?
パルフェ-bjとは、共働きや子育て世帯を応援するための工夫や設備が導入された、セキスイハイムの鉄骨系住宅商品です。
ライフスタイルや重視したいポイントに合わせて選べる、以下の3つのモデルがあります。
たのしく家事モデル
たのしく家事モデルは、家事の効率アップのために以下のような間取りや設備が導入されています。
- 少しの雨なら洗濯物を慌てて取り込む必要のない「屋根付きバルコニー」
- 洗濯物の畳むとしまうが一箇所で完結する「リビング内ファミリークローク」
- 家族と過ごしながら家事もできる「リビング内畳むコーナー」
- カウンター部分に収納がある「手元が隠れるキッチン」
- 子どものリビング学習ができる「ダイニング横デスク&収納」
- 外出アイテムをまとめられる「おでかけ収納」
スマートハイムモデル
スマートハイムモデルは、留守の間や災害時などに活躍する、以下のようなテクノロジーや設備が搭載されたモデルです。
- スマートフォンで遠隔操作ができる室内快適設備「快適エアリー」
- 停電や災害時に活用できる「太陽光発電システム&蓄電池」
- 外出先で室内の子どもを見守れる「スマホ連動インターホン・電気錠」
まっすぐ子育てモデル
まっすぐ子育てモデルは、子どもの自立性を「心・知・体」の視点から育む、以下のような設備が搭載されたモデルです。
- 親の側で勉強ができる「ダイニング脇のカウンターデスク」
- 常に読書ができて知的好奇心も養える「どこでも本棚&図書スペース」
- おうちキャンプやBBQもできる「交流を楽しむ庭」
- 家族皆で食事の支度ができる「お手伝いしやすいキッチン」
- 将来を考えた「成長に合わせて変えられる子ども部屋」
- 生活リズムを整えられる「自然光が差し込む空間」
パルフェの標準仕様リスト

パルフェの標準仕様一覧を、以下のリストにまとめました。
構造 | ボックスラーメン構造 |
基礎 | ベタ基礎 |
断熱材 | 高性能グラスウール フェノールフォーム 押出発泡ポリスチレン |
外壁 | レリーフ外壁(磁器タイルが推奨品) |
床材 | シートフローリング(HDフローリング) |
窓 | アルミ樹脂複合サッシ 樹脂サッシ ペアガラス |
玄関 | 7種類から選択 オプションでYKK APリモコンキー |
室内ドア | スタンダードシリーズ (オプションで天然木シリーズ) |
屋根 | ステンレス折半(パルフェ) ガルバリウム鋼板(パルフェbj) |
キッチン | パナソニック LIXIL タカラスタンダード クリナップなど |
洗面台 | パナソニック LIXIL オリジナル仕様など |
トイレ | TOTO パナソニック LIXILなど |
お風呂・浴槽 | 積水ホームテクノ |
換気システム | 24時間第三種換気システム |
全館空調 | なし |
パルフェの構造/工法

パルフェは、高強度ユニットを上下左右に組み上げ、柱と梁を溶接で接合し一体化するボックスラーメン構造を採用しています。
重要な部材である柱と梁は、コンピュータ管理のスポット溶接による剛接合を行います。
上下ユニットはハイテンションボルトで強力に緊結することで、振動への強さと高強度を実現しました。
梁や柱材には鉄鋼素材や角形鋼管を使用することで、ねじれやたわみへの強さを発揮しています。
構造そのものに高い強度を設けることで、パルフェは地震への強さや耐久性の高さを誇ります。
パルフェの基礎
パルフェは、建物の底面を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎を採用しています。
コンクリート全体が建物を面で支えることで、地盤への負担は最小限にしつつ、高強度と高耐久性を実現しました。
建物と基礎は「16mm」あるいは「20mm」のアンカーボルトで緊結し、建物に生じる地震エネルギーを基礎や地盤に伝わりにくくさせるのも特徴。
基礎全体で地震への揺れにも強さを発揮します。
パルフェの耐震等級(免振)
パルフェの耐震等級は、標準仕様で最高等級の3です。
ボックスラーメン構造やベタ基礎、さらに独自の耐震システム「GAIASS」を採用することで、地震に強い住まいを実現しました。
さまざまな揺れを想定したり、250回もの回数を行ったりといった実大耐震実験でも、パルフェの地震への強さが実証されています。
パルフェの断熱材
パルフェは外壁部分に高性能グラスウールとフェノールフォーム、基礎に押出発砲ポリスチレンを使用しています。
施工する箇所ごとに異なる種類の断熱材を使用することで、壁や基礎からの熱の流出や流入を抑制しています。
パルフェの断熱等級(断熱性)
パルフェの断熱等級は、ZEH水準を上回る断熱等級6です。
断熱性能を数値化したUA値は0.46、さらに日射熱の入りにくさや壁内等の結露防止対策を行うことで、高い断熱性能を担保。
断熱材は工場でカットから充填まで行うことで、断熱材の安定した品質も保っています。
パルフェの外壁
パルフェの外壁は、推奨仕様の磁器タイルです。
価格を下げたいときには、セキスイハイムオリジナル商品のレリーフウォール(SFCボード)への変更もできます。
ただし、磁器タイル外壁は価格が上がるものの、耐久性が高く定期的な外壁塗装が不要です。
外壁表面に汚れが付いても、雨水を洗い流すセルフクリーニング機能も搭載されています。
メンテナンスの手間やコスト面を考えると、磁器タイルはレリーフウォールよりもメリットが大きいと言えるでしょう。
パルフェの床材(床の色)
パルフェの床材は、シートフローリング(HDフローリング)です。
シートフローリングとは、木目がプリントされた厚み0.1〜0.2mmのシートを合板に貼り付けた床材で、一般的に広く普及しています。
ほかにも、以下の床材を選択可能です。
- 突板フローリング
- 挽板フローリング
- 無垢材フローリング
床材の種類に応じて、価格が変動します。
パルフェの玄関
パルフェの玄関ドアは、以下の7種類から選択可能です。
- アンティークグリッド
- アンティークアイアン
- ワイドアクセント
- ラスティックパネル
- ナチュラルスリット
- アクセントスリット
- シンプルスマート
オプションでYKK AP製のリモコンキーを搭載できます。
ポケットなどにタグなどを入れたままでも施錠ができ、ピッキング防止機能も付帯しています。
パルフェの窓
パルフェの窓は、熱伝導性の低いアルミ樹脂複合サッシまたは樹脂サッシです。
家を建てる環境や気候に応じたサッシを選び、開口からの熱の流出や流入を抑えます。
窓ガラスは標準仕様でアルゴンガス入りペアガラスです。
オプションでさらに断熱性を高めた、アルゴンガス入りトリプルガラス仕様にも対応できます。
パルフェの屋根
パルフェの屋根材は、ステンレス素材のハイパーデュラティックルーフです。
一般的なステンレス材の4倍の耐久性があり、屋根本体のメンテナンスは必要ありません。
ただし、軒先のアルミ部分の防水シールは、20年ごとにメンテナンスが必要です。
パルフェbjの場合、屋根材は耐久性の高いガルバリウム鋼板が標準です。
パルフェのキッチン
パルフェのキッチンの標準仕様は、セキスイハイムの支店によって取り扱いメーカーが異なるようです。
おもなキッチンで取り扱いのあるメーカーは以下の通りです。
- パナソニック「ラクシーナ」「リビングステーションVスタイル」
- LIXIL「リシェルSI」「ノクト」「シエラS」
- タカラスタンダード
- クリナップ「ステディア」「ラクエラ」
いずれの商品も、セキスイハイムオリジナル仕様となっています。
メーカー問わず、ハンドシャワー水栓と浅型食洗機が標準仕様として付帯しています。
パルフェの洗面台
洗面台も、セキスイハイムの支店によって取り扱いメーカーが異なるようです。
おもな洗面台の標準仕様のメーカーは以下の通りです。
- パナソニック
- LIXIL
- オリジナル仕様「PC洗面」「LC洗面」「SC洗面」
パルフェのトイレ
トイレも、セキスイハイムの支店によって取り扱いメーカーが異なるようです。
おもなトイレの標準仕様のメーカーは以下の通りです。
- TOTO
- パナソニック
- LIXILなど
オプションでタンクレストイレなどを選択可能です。
パルフェの天井高
パルフェの天井高は、2400mmです。
多くのハウスメーカーが採用している一般的な天井高といえます。
パルフェの風呂・浴室
パルフェのお風呂は、積水ホームテクノ製セキスイハイムオリジナル仕様の「エイジレスプラウドバス」です。
仕様を以下にまとめました。
- 浴槽の素材:メタリア浴槽
- 床:高断熱フロア
- 形:マルチ浴槽全身浴浴槽
- シャワー:3wayシャワークリック
- 棚の取り外し可
- エプロンの取り外し可
鏡や浴槽の蓋、浴室暖房乾燥機をオプションで追加可能です。
浴室のサイズは、以下から選択できます。
- 1721 (205cm×165cm)
- 1719 (190cm×165cm)
- 1717 (165cm×165cm)
- 1421 (205cm×135cm)
- 1419 (190cm×135cm)
壁や浴槽、床などのカラーも選択可能です。
パルフェの換気システム
パルフェの換気システムは、標準仕様で24時間の第三種換気システムです。
第三種換気システムは、吸気は自然に、排気は機械により自動で行います。
第一種換気システムへの変更や、全館空調システム「快適エアリー」の搭載は、オプションで選べます。
パルフェで後悔しないためポイント(よくある質問集)

セキスイハイムのパルフェを選び、いざ建てたあとに「失敗してしまった」と感じることがあるかもしれません。
パルフェで後悔しないために覚えておきたいポイントを、よくある質問の回答として記載しました。
パルフェでおすすめのオプションは?
パルフェのオーナーの口コミや表場などを調べた結果、パルフェでおすすめのオプションは以下の通りでした。
- 磁器タイル外壁
- 突板合板フローリング
- 浴室換気暖房乾燥機
- 快適エアリー
パルフェは磁器タイル外壁が推奨オプションのため、変更をしなければ見積もりには磁器タイル外壁が記載されます。
レリーフ外壁へ変更せず、磁器タイル外壁のままにするのがおすすめです。
初期費用は高くなりますが、メンテナンスコストや手間を抑えられるメリットがあります。
長く住むことを考えると、磁器タイル外壁にして良かったという意見もネット上で多く見られました。
床材を突板合板フローリングにすると、費用対効果が高いという意見が多くあります。
オプション費用よりも見た目のグレードが高くなり、室内の雰囲気が良くなるのがメリットです。
また、床板は建てたあとに変更するのが難しいため、気に入った床材にあらかじめオプションで変更しておくこともおすすめします。
浴室換気暖房乾燥機を設置しておけば、衣類の乾燥だけでなく冬の浴室暖房や、入浴後の浴室乾燥など、多くの用途で使用できます。
パルフェの標準仕様の換気システムは第三種換気ですが、第一種換気への変更も可能です。
全館空調システム「快適エアリー」を搭載すると、第一種換気に変更されます。
快適エアリーは花粉やハウスダストなどをカットする機能もあるため、家の中にアレルゲンを持ち込みたくない人にも向いています。
パルフェで平屋を建てるのはオススメ?
パルフェには平屋専用モデルである「パルフェ-bjスタイル平屋『STAY&WORKモデル』」がリリースされています。
ZEHに標準対応しているほか、コロナ禍を経てニューノーマルの暮らしに対応できる機能や設備が豊富に搭載されています。
平屋とともに、在宅ワークやZEH対応の家づくりを検討しているときには、選択肢となるでしょう。
パルフェとドマーニの違いは?
ドマーニは、パルフェと同じくセキスイハイムの鉄骨2階建て住宅商品です。
ドマーニは仕様や設備などのベースはパルフェと同じですが、屋根が勾配屋根仕様となります。
フラット屋根のパルフェと比較すると、乗せるユニットの数が多くなる分ドマーニの方が価格が高くなります。
勾配屋根を検討しているときにはドマーニが選択肢となりますが、フラット屋根のままで問題ないときには、パルフェで良いでしょう。
パルフェの30年前の物件はどこで見られる?
築30年のパルフェの物件は、セキスイハイムの「Beハイム」のサービスで取り扱いがあります。
Beハイムは、セキスイハイムのリノベーション済み住宅の販売事業です。
実際にBeハイムの公式サイトで、築30年のパルフェを購入し、住居として住んでいる人の事例などが紹介されています。
ユニット工法であることを活かして、ユニットの再利用ができることや、建物の間取り変更などもしやすいことも、パルフェのメリットと言えます。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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