住宅展示場は「家づくりの第一歩」と言われますが、行く前にはいろいろ不安がつきまといます。
- 見に行くだけでもいいの?
- 営業されるのが苦手…
- そもそも展示場ってどう見ればいいの?
筆者も最初はまさにその状態でした。
特に「見るだけってマナー違反じゃないの?」と不安に思っていました。
しかし結論から言うと、住宅展示場は“見るだけ”でもまったく問題なし。
むしろ気軽に行ってOKな場所です。
ただし、当然ながら「見学時のマナー」や「知っておくべき予備知識」があります。
そこで、この記事では、展示場初心者が不安なく見学できるよう、基本的な考え方からマナー、質問のコツまで徹底的に深掘りして解説していきます。
住宅展示場は見学のみでもOKな理由

住宅展示場は、次のような人の来場も想定して運営されています。
- まだ建てる時期が決まっていない人
- とりあえず家のイメージをつかみたい人
- 家づくりの情報を集めたいだけの人
- 最新の間取りや設備を見てみたい人
展示場側は、「見学段階から丁寧に対応すること」が役割の一つです。
そのため、来場者の多くは「まだ検討段階」の人で、担当者もそれに慣れています。
つまり、あなたが思っている以上に「今すぐ建てない人」の来場は当たり前なんです。

じゃあ、“ただ見てるだけ”の人って結構いるの?

むしろ多いですよ。2年以上先を想定している人も普通にいます。
ただし、マナー違反はもちろんNG
見るだけは自由ですが、マナー違反になる行為はNGです。
モデルハウスは高価な設備や建材で作られていますし、他のお客様や営業スタッフもいます。
以下では、やりがちなNG行為を具体的に解説します。
マナー違反の例
展示場内でのルールを守らない
モデルハウスは土足禁止や撮影禁止などのルールが設けられています。
案内を無視して自由に歩き回るとトラブルになりかねません。
写真撮影不可のエリアでの撮影
写真撮影は展示場ごとにルールが異なり、不可の場合もあります。
SNS投稿がNGなケースもあるので、必ず「撮影していいですか?」と聞きましょう。
設備をむやみやたらに触る
引き出し、扉、可動棚など、勝手に触ると破損する可能性があります。
大人であればむやみに触ることはないでしょうが、子どもが同席する際は口酸っぱく前置きしておくことをオススメします。

キッチンの引き出しとか勝手に引っ張ったらダメ?

一声かけるだけでOKです。“触ってもいいですか?”と聞けば丁寧に教えてくれます。
アンケートにウソを書く
名前や住所を偽るのは絶対にやめましょう。
特に、何かプレゼントがもらえるイベントなどでウソを書くのはNGです。
実は“見るだけ”と正直に書いても大丈夫なので、正直に書くことをおすすめします。
住宅展示場の見学前に知っておきたい基礎知識
見るだけでもOKとはいえ、事前に知っておくと家づくりの効率が数倍上がるポイントがあります。
以下で解説します。
当日の流れを把握しておく
典型的な流れは次の通りです。
- 展示場に到着
- 入口で受付
- 見学目的を伝える
- モデルハウスに案内される
- 説明を受けつつ見学
- 資料を受け取る
- 見学終了
緊張していても、スタッフが丁寧に案内してくれるので安心してください。
予約は必要か?
予約なしでも見学は可能です。
ただし以下の状況では予約がおすすめです。
- 土日で混雑している時間帯
- 話をじっくり聞きたいメーカーがある
- 具体的な相談をしたい
- 予約のみでしかもらえない特典がある
平日の午前中は比較的空いているので、ゆっくり見たいなら狙い目です。
適切な服装
展示場はモデルハウスの隅々まで移動します。
階段の昇降もあるため、清潔感のある動きやすい服装が適切です。
おすすめの服装/靴
- 動きやすいカジュアル服
- スニーカー
- 低めのヒール
避けたい服装/靴
- サンダル
- 高すぎるヒール
- 汚れた服装

サンダルで行ったら失礼なの?

なるべく避けた方が無難ですね。
持ち物リスト
見学の質を上げるおすすめの持ち物は下記となります。
- スマホ(写真・メモ)
- メモ帳・ペン
- チェックリスト
- A4資料を入れるバッグ
- メジャー(布製が便利)
モデルハウスは豪華仕様のため、後で他社と比較するときに写真やメモが大活躍します。
質問・確認リストを作る
展示場は情報量が多すぎて、ただ歩くだけでは重要な情報を取り逃します。
以下の質問例を参考に事前にまとめておくと、見学の密度が一気に上がります。
住宅展示場見学時の質問例
- 標準仕様とオプションの違い
- 実際の坪単価や建築費の目安
- 工法(木造・鉄骨など)の違い
- 断熱・気密など性能レベル
- 生活動線の工夫ポイント
- アフターサービスや保証の内容
- 営業担当者の施工事例や実績
営業担当者は多くの家庭の悩みを聞いてきたプロ。
質問すれば、あなたの家づくりに役立つ情報が驚くほど出てきます。
住宅展示場見学時の確認例
特に重要なのは次のポイントです。
① 生活動線
キッチン → 洗面 → ファミクロ → バルコニーなど、毎日の動きをイメージしながら家の中を回ると理解が深まります。
② 収納量
実際の収納の位置・大きさは住みやすさを大きく左右します。
③ 設備の使いやすさ
キッチンの高さ、コンセント位置、階段の幅など、細かい部分に気づけるのが展示場の強みです。
④ 家族構成に合っているか
子育て世帯なら回遊動線、高齢の家族と同居ならバリアフリーなど、自分たちの生活と比べながら見学しましょう。

確かにモデルハウスって豪華だから、見てるとテンション上がって冷静さなくなるんだよな(笑)

見るだけでも、動線や収納を意識すると“いい家の判断ポイント”が自然と身につきますよ。
住宅展示場をさらに有効活用するコツ
ここからは「見るだけの見学を最大限有効にする方法」を紹介します。
複数の会社を比較する
展示場の最大のメリットは、複数のハウスメーカーを同じ日に見比べられることです。
1社だけでは判断できないことも、2〜3社を見ると「特徴の違い」が自然と浮き彫りになります。
【比較ポイント】
- 間取りの考え方
- 断熱・気密性能
- 標準仕様
- デザインの方向性
- 営業担当との相性
見学後は必ずメモにまとめる
見学後、数時間も経つと、どの家がどんな特徴だったか曖昧になります。
そのため、気づいたことはすぐにメモすることが重要です。
子ども連れの注意点
- 目を離さない
- 走り回らない
- 危険な場所に近づかせない
展示場では子ども向けのイベントも多いため、事前に確認すると楽しく見学できます。
見るだけ見学でも失敗しないための「心構え」
住宅展示場を有効活用するためには、当日の行動だけでなく「心構え」も大切です。
家は数千万円という非常に大きな買い物。
だからこそ展示場見学のスタート地点で “自分はどんな家を求めているのか?” をざっくり考えておくだけでも、見学の質が大きく変わります。

心構えって、なんかハードル高そうじゃない?
まだ“どんな家にしたいか”も決まってないよ…。

大丈夫ですよ。完璧じゃなくていいんです。
“なんとなくこうしたいかな”レベルでOKです。
例えば次のようなことでも、十分な心構えになります。
- 家事動線をよくしたい
- 収納量は多めがいい
- 子ども部屋は2つ必要
- 回遊動線のある間取りに興味がある
- 明るいリビングがほしい
- 断熱性能を重視したい
このようなぼんやりとした希望さえあれば、担当者が説明するときに「あ、それならこの家のこの部分を見てみてください」と提案してくれるようになります。
住宅展示場の“裏側”を知ると見学がもっと楽しくなる
住宅展示場は「メーカーが本気でPRする場所」なので、裏側の仕組みを知ると見学がもっと楽しくなります。
モデルハウスは“標準より豪華”が基本
多くのメーカーは、モデルハウスに高級設備や大きな間取りを採用します。
理由はシンプルで、「メーカーの魅力を最大限伝えるため」です。
ここで知ってほしいのは、「実際に建てる家はモデルハウスほど豪華でなくてOK」ということ。
広すぎるLDKや天井高、たくさんのオプションが付いた仕様は、あくまで“魅せるため”なのです。
そのため、豪華なモデルハウスを見て落ち込む必要は一切ありません。

標準仕様との差を確認するのは、展示場見学で最も大切なポイントの一つです。

なるほど、“夢を見るための家”って感じなのか。
営業担当者の“説明スキル”を見ることができる
展示場では、担当者のスキルや相性も見極められます。
- 質問への答えが分かりやすいか
- 家づくりのスタンスが合うか
- 強引な営業がないか
- メリット・デメリットを正直に話してくれるか
こうしたポイントを見ることで、あとで依頼する会社を絞り込みやすくなります。

営業さんって相性あるよなあ。話しやすい人とそうじゃない人で全然違う。

そうですね。展示場は営業担当者の“人柄チェックの場”でもあるんです。
展示場スタッフは“家づくりのプロ集団”
展示場の営業担当者は、単なる販売員ではありません。
- 住宅ローンの基礎
- 性能や工法の知識
- 人気の間取り傾向
- 家事動線の考え方
- 土地の探し方
など、注文住宅に関わる幅広い知識を持っています。
そのため「見るだけ」で行ったとしても、少し質問するだけで驚くほど深い情報が得られます。
初心者が気をつけるべき“営業の受け方”のコツ
見るだけとはいえ、営業担当者と会話をする場面は必ずあります。
その際に覚えておくと役立つ「3つのコツ」を紹介します。
① 最初に“まだ検討段階です”と宣言する
はじめに現状を伝えておくと、お互いに余計な気を使う必要がなくなります。
- 「今日は見るだけで伺いました」
- 「まだ具体的な計画はありません」
- 「まずは勉強から始めたいと思っています」

最初にそう言ってくれた方が、営業側も説明しやすいんですよ。
② しつこい営業を避ける最強ワード
営業を受けて困るのは「その場で何かを決める流れ」になったときですよね。
そんなときの最強の一言が、「家族と話し合ってからにします」というセリフです。
これはどの営業担当者も絶対に反論できません。
③ アンケートは“必要なところだけ書いてOK”
アンケートは必須記入欄以外は、空欄でも問題ありません。
必要な資料があるときだけ書けばOKです。

全部書かないと怒られない?

全く問題ありません。
“必要な資料を送ってほしいので住所だけ書きます”などで大丈夫です。
展示場でやると後悔する行動
最後に、「やってしまうと後悔する行動」をまとめておきます。
① 気になるメーカーを1日で全部まわる
展示場をまわるのは想像以上に体力を使います。
たとえば1日で5社、6社見ようとすると、後半は疲れて正しい判断ができません。
おすすめは、多くても1日2〜3社となります。
② モデルハウスの豪華さを“そのまま”自分の家に当てはめる
広大なリビング、高天井、回遊動線、高級キッチン…とモデルハウスは豪華仕様なので、同じような家を建てると予算オーバーの原因になります。
「現実的なサイズ」に脳内で調整して見ることが大切です。

たしかに!あれ見て“うちもこれくらい広くしたい!”ってなるんだよな…
③ “良い話”だけに流される
- 光熱費が安くなる
- 性能が高い
- 耐震性が優れている
- キャンペーン中でお得
こうした良い話だけで即決はNGです。
良いところはどのメーカーにもあるので、「比較しても納得できるか?」を必ず考えましょう。


