「ヘーベルハウスのロングライフ全館空調を体験したらすごくよかったけど、実際に後悔している人とかいるのかしら?」
ヘーベルハウスでの家づくりを検討している方において、ロングライフ全館空調を導入するかどうかは重要な意思決定のひとつ。
国産車1台分クラスのオプションになるので、絶対に後悔したくないと思うのは当然のことだと思います。
そこで今回の記事では、ヘーベルハウスのロングライフ全館空調について基礎知己からカビや電気代などの実態まで忖度なく徹底解説していきます。
ロングライフ全館空調の基本情報

ロングライフ全館空調は、1台の機械からダクトを通じて各部屋に空気を送り、住まい全体の温度や湿度を一定に保つシステムです。
基本情報として、発売時期や導入費用の目安、メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
| 項目 | 詳細 |
| 正式名 | ロングライフ全館空調 |
| 発売開始日 | 2023年ごろに新シリーズとして展開 |
| 導入費用の目安 | 100万〜300万円 |
| おすすめ世帯 | 小さな子ども・高齢者・ペットを含む家庭 |
| メリット | ・ヒートショックや熱中症対策 ・ペットや冷え性の人に快適 ・花粉やホコリを減らせる ・間取りの自由度が高い ・効率的な運転で、電気代の節約につながる |
| デメリット | ・暑がり/寒がりの差に対応しにくい ・一部天井が低くなることがある ・本体故障時の修理費が高額 |
ロングライフ全館空調は、健康や快適性を重視したい家庭に適した設備です。
小さな子どもや高齢者がいる家庭では、導入効果を一層実感しやすいでしょう。
体温調節が苦手な世代にとって、家の中の温度差が少ないことは体調を守るうえで大きな助けとなるからです。
さらに、家全体を効率よく空調することで、無駄な電力消費を抑える工夫がされています。
導入費用の目安
ロングライフ全館空調の導入費用は、一般的な全館空調と同様に、100万〜300万円程度とされています。
ただし、住宅の延床面積が広い場合や、高性能な加湿・空気清浄といったオプションを追加する場合には、相場以上の金額になることも珍しくありません。
規模や仕様によって金額が変動するため、一律で判断するのは困難です。
そのため、正確な費用を把握するには、家の広さや希望するオプションを踏まえて、個別に見積もりをとるのが確実でしょう。
24時間換気システム・全館換気システムとの違い
| 項目 | 24時間換気システム | 全館換気システム | ロングライフ全館空調 |
| 法的義務 | 2003年以降の新築住宅に設置必須 | 義務ではない | 義務ではない |
| 主な目的 | シックハウス対策のため空気を入れ替える | 家全体の換気効率を高める | 冷暖房・換気・空気清浄を統合管理 |
| 仕組み | 給気口から外気を導入し、排気ファン等で排出 | 熱交換やフィルターを備える場合あり | ダクトで各部屋に送風し、温度・湿度・清浄度を一括制御 |
| 調整機能 | 原則、温度・湿度の調整なし | 一部で温度・湿度調整が可能 | 温度・湿度・空気清浄を同時に調整 |
24時間換気システムとは、建築基準法の改正(2003年)により新築住宅への設置が義務化された設備です。
住宅の気密性が高まったことでシックハウス症候群や結露・カビ被害が増加したことを背景に導入され、居室の空気を一定時間ごとに入れ替えることを目的としています。
ただし、外気をそのまま取り込む仕組みのため、温度・湿度を調整する機能は備えていません。
一方の全館換気システムは、家全体を計画的に換気する仕組みです。
24時間換気の要件を満たしつつ、熱交換やフィルターを備えることで外気を快適な状態に近づけながら取り込みます。
しかし、冷暖房まではカバーしないため、快適性は換気性能に限定されます。
そしてロングライフ全館空調は、冷暖房・換気・空気清浄を一体化した包括的なシステムです。
室内の温度・湿度・空気の清浄度を同時に管理できるため、換気だけでなく住まい全体の快適さと健康面の安心を両立できる点が大きな違いです。

健康的な住まいを守るさまざまな仕組み
ロングライフ全館空調では、独自のカビ対策を取り入れています。
具体的には、高性能断熱材「ネオマフォーム」を通気管に組み込み、結露による冷点の発生を抑える構造を採用しています。
これにより、一般的な全館空調に比べてカビが生えにくい環境を実現しています。
ただし、この仕組みがあってもカビを完全に防げるわけではありません。
定期的なフィルター清掃や湿度管理を怠れば、カビの発生につながる可能性があるため注意が必要です。
さらに、家中の温度差を減らす「温度バリアフリー」に加え、フィルターで花粉やホコリを取り除き、きれいな空気を家全体に循環させる仕組みも高く評価されています。
その価値が専門家にも評価され、ロングライフ全館空調は「第17回キッズデザイン賞」を受賞しました。
キッズデザイン賞は、子どもの安全や健やかな成長に貢献する製品・空間などを表彰する制度です。
ロングライフ全館空調は、温度バリアフリーと空気環境の両面でこの基準を満たし、安心と快適さを兼ね備えた点が高く評価されています。
ヘーベルハウスの全館空調「ロングライフ全館空調」のメリット

ロングライフ全館空調を導入すると、住まい全体の環境が大きく変わります。
ここでは、本システムを導入するメリットについて、具体的な効果と実際の生活での変化をわかりやすく解説します。
ヒートショックや熱中症の対策になる
ヒートショックとは、急激な温度変化による血圧の急激な変動で、血管に関連する疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)を引き起こす現象のことです。
従来の住宅では、暖房の効いたリビングから廊下やトイレ、脱衣所に移動する際に10度以上の温度差が生じることも珍しくありませんでした。
ロングライフ全館空調を導入すると、家中の空間をほぼ同じ温度に保てるため、部屋ごとの温度差を小さくすることができます。
その結果、冬の入浴前後や夜間のトイレ移動時に体へかかる負担が軽減され、高齢者や持病のある方でも安心して暮らせる生活環境が整います。
また、夏場でも同じ効果があり、冷房の効いた部屋と廊下や脱衣所など非空調スペースとの温度差が小さくなることで、急激な暑さによる体調不良を防ぎやすくなります。
これが熱中症対策としても有効に働き、家族全員がより安全で快適に暮らせるようになります。
足元まで暖かいので冷え性の人もうれしい
一般的なエアコンによる暖房では、暖かい空気が天井付近にたまりやすく、足元は冷たいままという「頭熱足寒」の状態になりがちです。
この現象により、設定温度を高くしても足元の冷えが解消されず、冷え性の方にとっては不快な環境が続いてしまいます。
ロングライフ全館空調は、空間全体を均一に暖める仕組みを備えているため、床面近くの温度が一定に保たれます。
足元からの冷気を感じにくくなり、体全体がじんわりと暖まるので、冷え性に悩む方でも快適に過ごせるでしょう。
とくに在宅ワークで長時間同じ場所に座っている方、足腰に不安のある高齢者にとって、これは嬉しいメリットではないでしょうか。
アレルギーの予防
ロングライフ全館空調には、高性能なHEPAフィルターが搭載されています。
HEPAフィルターは0.3マイクロメートル以上の微粒子を99.97%以上除去できるため、外から侵入する花粉やPM2.5、ハウスダストを効率的に取り除けます。
その効果を実感しやすいのは、毎年花粉症に悩まされている方でしょう。
春先に窓を開けて換気すると症状が悪化しやすいですが、全館空調なら窓を閉めたままでも新鮮な空気を取り入れつつ、花粉をしっかり遮断できます。
さらに、室内を循環する空気も通るたびにフィルターで浄化されるため、ホコリや細かな塵の滞留を防ぎ、ハウスダストアレルギーの症状を和らげやすくなります。
こうした環境がアレルギー症状の予防や軽減につながり、健康的な成長を支える基盤となるわけです。
エアコン設置による間取りの制限を減らせる
従来の全館空調システムでは、大型の空調機器を設置するために専用の機械室が必要となる場合があり、そのためのスペースを確保する必要がありました。
ロングライフ全館空調を導入すると、全室にエアコンを設置する必要がなくなり、壁面をすっきりと保てます。
住む人のライフスタイルや好みに合わせて自由にレイアウトできるため、快適で自分らしい空間づくりが可能になるのです。
ヘーベルハウスの全館空調「ロングライフ全館空調」のデメリット

導入前に理解しておきたいのが、ロングライフ全館空調特有の3つのデメリットです。
以下を事前に把握しておけば、導入後の後悔を防ぎやすくなるでしょう。
同じフロアに暑がり/寒がりの人がいると困る
全館空調は家全体を同じ温度に保つ仕組みのため、個人の好みに細かく対応できません。
家族の中で快適と感じる温度に差があると、一方が不快に感じる場面が生じやすい点に注意が必要です。
一部スペースは天井が低くなることも
ダクトを天井裏や床下に通すため、場所によっては天井高を2.2〜2.3メートル程度まで下げる必要があります。
廊下や階段などで圧迫感を覚える可能性があるため、設計段階での工夫が欠かせません。
大元の故障時が大変
中央のユニットが故障すると家全体の冷暖房が止まり、真夏・真冬には生活に大きな支障をきたします。
そのため、万が一に備えて緊急用の補助暖房を用意するほか、修理対応や代替機の有無など、サービス体制を確認しておきましょう。
ヘーベルハウスの全館空調「ロングライフ全館空調」の電気代の実態とは?
全館空調は「従来のエアコンより電気代が高い」というイメージを持たれがちですが、実際には必ずしもそうではありません。
まず、電気代は住宅の断熱・気密性能や在宅時間、冷暖房を使う時間の長さによって大きく変わります。
総務省「家計調査報告(2024年)※」によると、二人以上世帯の平均電気代は月12,008円でした。
ロングライフ全館空調を導入した場合でも、条件が整えばこの平均値とかけ離れない水準に収まるケースが多いといえます。
ただし、寒冷地や長時間の冷暖房運転をおこなう家庭では、平均を上回る負担となる可能性が高いでしょう。

上記表にある地域別の電気消費量を見ると、北陸が年間5,536kWhともっとも多く、近畿は3,814kWhと少ないなど、冷暖房需要の差によって大きな地域差が生じています。
全館空調の電気代にも、この傾向がそのまま反映されるのは間違いないでしょう。
繰り返しますが、ここで示した金額はあくまでも目安であり、実際の負担は住宅性能やライフスタイルによって大きく変わります。
導入を検討するときは、必ず過去の光熱費や具体的な見積もりを確認し、納得のうえで判断するようにしましょう。
※出典:総務省「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
※出典:環境省「令和4年度 家庭部門の CO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」
【ヘーベルハウス】ロングライフ全館空調の口コミ・評判

実際の利用者からは「快適性」や「健康面」でのメリットを実感する声が多く寄せられています。
以下では、ネット上に掲載されているロングライフ全館空調の口コミや評判をご紹介します。
満足度の高い口コミ・評判
「冬でも廊下が寒くないので、夜中に子どもがトイレに行くときも安心です。風邪をひく回数が減った気がして、本当に導入してよかったと思っています。」(東京都/30代・女性)
「春先でも窓を開けずに換気できるので、花粉症がかなり楽になりました。リビングも寝室も温度差がなく、快適さが全然違います。」(神奈川県/40代・男性)
口コミ全体を見ると、ロングライフ全館空調は「家中の温度差が少なく、健康や快適性を高められる」という点で高く評価されています。
特にヒートショック対策や花粉症対策など、日常生活の安心につながる効果を実感している声が目立ちました。
不満・後悔の声とその対策
「冬の乾燥が予想以上にきつくて、加湿器を3台置いても追いつきません。喉が痛くて朝つらいので、もっと事前に説明してほしかったです。」(北海道/40代・男性)
「2週間に1回のフィルター掃除が正直面倒です。さらに年1回の専門点検で数万円かかると聞いて、維持費の高さに驚きました。」(埼玉県/30代・女性)
不満・後悔の声としては、冬の乾燥や定期的なフィルター掃除に関する意見が見られました。
これらについては、加湿機能付きのオプションやルーティン化した清掃、緊急用の補助機器を備えておくことで十分に対策可能です。
ヘーベルハウスの全館空調「ロングライフ全館空調」の長期的なメンテナンス費用は?

ロングライフ全館空調の維持費用は、大きく分けて 日常清掃・定期点検・全体更新 の3種類にわけられます。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
| 日常清掃 | フィルターを2週間〜1カ月に1度掃除機で吸い取る作業。利用者自身で対応可能 | 0円(自己対応) |
| 定期点検 | 1〜2年ごとに専門業者が点検。熱交換器・センサー・全体動作確認など | 1回あたり2〜5万円 |
| 全体更新 | 設置15年前後で機器入れ替えが必要。撤去費用を含む | 150〜250万円程度 |
これらの費用はあくまでも目安であり、住宅の規模や使用状況によって変動します。
初期費用だけでなく、長期的な維持コストも含めて比較検討することが大切です。


