一条工務店の倒産はウソ?潰れるリスクをガチで分析してみた

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「一条工務店を調べたら『倒産』ってワードが出てきたんだけど、さすがに潰れることはないよね?」

日本トップクラスの知名度と実績を誇る一条工務店ですが、非上場企業のため財務状況を含め倒産リスクが気になっている方はたくさんいることでしょう。

そこで今回の記事では、一条工務店の財務情報をもとに、倒産リスクについて忖度なく徹底解説していきます。

結論:短期的には一条工務店の倒産リスクは限りなく低い

インターネットで情報を探していると、「一条工務店は潰れるのでは?」と書かれた記事や口コミが見つかります。

しかし結論から言えば、短期的に一条工務店が倒産するリスクは、限りなく低いのが実情です。

まず倒産しないと言える理由は、以下の4つにまとめられます。

  • 売上高が安定しており、ここ数年は右肩上がり
  • 経常利益を確保し、安定した資金繰り
  • トップクラスの国内の住宅販売棟数
  • メガバンクを含む複数の大手銀行との取引実績

これらの材料をもとに考えると、急激に経営が悪化してしまう可能性は、とても低いと判断できます。

2020年~2023年の財務情報

2020〜2023年度における一条工務店の財務データを、下の表にまとめました。

年度売上高
(百万円)
利益
(百万円)
売上高
利益率
総資産
(百万円)
自己資本
(百万円)
自己資本比率
2020年度410,80938,7589.4%486,155219,95045.2%
2022年度442,86633,2187.5%587,762270,41946.0%
2023年度487,07134,6417.1%648,398295,59445.6%

■出典:Alarmbox企業情報 株式会社一条工務店
https://alarmbox.jp/companyinfo/entities/4010601022396

売上高は右肩上がりで増え続けています。

収益も赤字に転落することはなく、安定して黒字経営を継続できています。

自己資本比率も安定しており、財務体質は極めて健全と言えるでしょう。

2024年度の売上と経常利益

一条工務店の業績(2024年3月末時点)は下のとおりです。

  • 売上高:約4,975億円
  • 経常利益:約364億円(売上高利益率 7.3%)

2023年度までの業績と比べても、安定した売上と利益をあげ続けています。

利益率7.3%であれば、住宅メーカーとして十分な収益を実現していると言えるでしょう。

十分な利益があげられている理由として、建材や設備を自社生産できる体制があげられます。

他のメーカーよりも効率的にコストを調整でき、利益を生み出す力につながっているのです。

国内販売棟数

一条工務店は国内において、住宅販売棟数で圧倒的な実績を誇っています。

2023年には1万6,000戸以上の住宅を販売し、

  • 戸建て注文住宅の年間契約棟数
  • 太陽光発電がついた住宅の年間完工棟数
  • 住宅に関する建材・設備をつくる工場の規模

がギネス世界記録に認定されました。

もちろん、国内の大手ハウスメーカーの中でも、販売戸数1位を達成しています。

一条工務店は規模・販売力ともにトップクラスであり、倒産リスクが極めて小さいハウスメーカーです。

取引銀行

一条工務店は、三菱UFJ銀行みずほ銀行など、大手の金融機関と取引をしながら事業を進めています。

メガバンクをはじめとした大手銀行と取引が続いている事実が、一条工務店の倒産リスクが限りなく低いことの現れです。

また、一条工務店グループは「i-flat(アイフラット)」という住宅ローンサービスも提供しています。

これは、住宅金融支援機構と連携して設けられた、全期間固定金利型のローンです。

業界でも最低水準の金利・手数料を実現しています。

このような住宅ローンを独自に整備できるのは、安定した経営基盤と高い信用力があるからです。

一条工務店含む大手ハウスメーカーの倒産の兆候はどのように掴むか

どんなに業績が安定しているように見えるハウスメーカーでも、「将来の倒産リスクがまったくない」とは言い切れません。

もしものときに備えるには、どのような兆候を掴めばよいのでしょうか。

この記事では、倒産のきざしを示す4つのポイントを紹介します。

  • 財務状況の悪化
  • 大量離職や大規模なリストラ
  • 広告出稿量の急減
  • 新卒・中途採用の打ち切り

複数のサインが同時に出始めたら、特に注意が必要です。

財務状況の悪化

倒産の兆候として、まず確認したい点が「財務状況の悪化」です。

たとえば、

  • 売上高や経常利益が大きく落ち込んでいる
  • 大きな赤字決算が2期以上続いている
  • 自己資本比率が急に低くなっている

などの動きがないかを見てみましょう。

売り上げや利益が急激に落ち込んでいる企業では、顧客離れや営業力の低下などが起きているかもしれません。

自己資本比率が低すぎるメーカーは、外部からの借入に資金調達を頼っているおそれがあります。

大手ハウスメーカーで、株式市場に上場している企業であれば、公開された財務データを入手可能です。

一条工務店のような非上場企業の場合は、一般に財務データは公開されていません。

しかし、自社サイトやメディアで報じられる場合もあるので、こまめに情報を収集しましょう。

大量離職/大量リストラ

大規模な退職やリストラも、倒産の前兆となる場合があります。

人材系の口コミ・転職サイトで「急に退職者が増えている」と書き込みがあれば、トラブルや経営難が生じているかもしれません。

営業所や展示場が相次いで閉鎖している場合も、注意が必要です。

経費削減のために、人員整理や事業の見直しを進めている可能性が高いです。

スタッフが流出し続けると、顧客対応や住宅の質も低下しやすくなり、メーカーに対する信頼にも影響を及ぼしかねません。

大規模な広告出稿の停止

ハウスメーカーが、広告を突然止めたら要注意です。

テレビCMやWeb広告、住宅展示場でのイベントなどは、顧客の獲得に結びつく重要なプロモーション活動です。

こうした活動が急になくなった場合、それは広告費を削減せざるを得ない状況にあると言えます。

もちろん、戦略の見直しによって広告を減らすケースもあります。

どのような理由で広告出稿をやめたのか、ニュースや財務データなどを調べてみるようにしましょう。

新卒採用/中途採用の打ち切り

メーカーが、スタッフの新卒・中途採用をやめてしまっているなら、成長戦略にかげりが出てきたきざしです。

特に社員の新卒採用は、企業にとっては将来へ向けた投資です。

その枠を減らしているならば、事業拡大の見通しが弱まっていることを意味します。

中途採用も、営業や設計など、即戦力となる人材確保に直結します。

新卒・中途のいずれも、求人が極端に少なくなっていたり、急に募集停止になったりしていないかを見ておきましょう。

採用活動の動きを知るには、たとえば

  • 公式サイトの採用ページ
  • 転職エージェントサイトでの求人情報

を定期的に見ておくのがオススメです。

ハウスメーカーが倒産したらどうなるの?

万が一、ハウスメーカーが倒産してしまったら、注文していたマイホームはどうなってしまうのでしょうか。

ここでは、

  • 建築中にメーカーが倒産した
  • 建築後にメーカーが倒産した

それぞれの場合で、流れや対応を紹介します。

倒産に備えるための対処法についても、あわせて紹介しましょう。

建築中に倒産した場合

建築中にハウスメーカーが倒産してしまったら、家を建てていた企業が

  • 破産手続き
  • 再生手続き

どちらを選ぶかによって、その後の手続きが変わります。

メーカーが破産・再生のそれぞれ手続きをとった場合の流れを解説しましょう

ハウスメーカーが破産手続きをとったら

メーカーが破産手続きをとると、会社は解散し、資産や債務が裁判所を通じて処分されます。

破産手続きをとると、会社は解散してしまうため、契約も解除される可能性が高いです。

契約が解除となる場合は、前払金は弁済されます。

しかし、破産手続きをとるときは会社の資金がほとんど残っておらず、全額は返ってこない場合もあります。

ハウスメーカーが再生手続きをとったら

再生手続きを選んだ場合は、会社を存続させるために、債務の処分や今後に向けた計画を立てる流れになります。

メーカーが再生を選べば、会社自体は残るので、建築工事を続けてくれるかもしれません。

しかし、住宅建築が取りやめになる場合もあるので要注意です。

契約が解除される場合は、優先的に前払金が払い戻されるルールになっています。

建築後に倒産した場合

マイホームを建てた後にメーカーが倒産した場合は、自宅のメンテナンスをどうするか考える必要があります。

倒産した会社に代わって、

  • 自宅の定期点検
  • 補修・メンテナンス作業

を引き受ける工務店を探さなくてはなりません。

法律によって、新築住宅を建設してから10年間は、瑕疵(かし)による不具合を事業者は補修する責任があると定められています。

メーカーが倒産する前に「新築住宅瑕疵保険」に加入していた場合は、補修にかかる費用を保険会社へ請求することが可能です。

倒産への備えと対処法

ハウスメーカーの倒産へ備えるために、3つの取り組みをおすすめします。

  • 公式サイトや口コミ・評判を調べる
  • メーカーが倒産したときのシミュレーションをする
  • 同じ工法で施工できる業者を探しておく

まず何より重要なのは、建築をお願いしているメーカーの情報や口コミを、こまめに集めておくことです。

メーカーの公式サイトだけでなく、住宅業界のニュースや求人情報、SNSにおける口コミにも目を光らせておきます。

経営状態に疑いを持つような情報を見かけたときは、きちんと裏をとりましょう。

マイホーム建築をお願いしている工務店の経営が怪しいと感じたら、倒産してしまったときに備えてシミュレーションします。

  • マイホーム建築を最後まで完成させそうか
  • 倒産するメーカーでは完成できない場合、どの業者にお願いするか
  • 別の業者に工事を頼む場合、費用はどう支払うか
  • 家のメンテナンスをどう進めるか

など、情報を調べながら念入りに考えておきましょう。

建築途中の家を別のメーカーに工事してもらうなら、同じような工法で施工できるかも確かめておく必要があります。

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