「住友林業でプレマール(Premal)をオススメされたんだけど、価格や標準仕様を含めてちゃんと勉強しておきたい」
住友林業での住まいづくりを検討している方において、どの住宅商品にすべきか悩んでいることは多いでしょう。
そこで今回の記事では、住友林業のプレマールの基礎知識からマニアックな知識まで徹底解説していきます。
住友林業のプレマール(Premal)とは

プレマールは、完全規格型住宅として開発された商品です。
高品質な部材と統一設計を採用し、設計から施工までを効率化することで、コストを抑えながら安定した品質を実現しています。
ここでは、プレマールの坪単価の目安や間取りについて解説します。
プレマールの間取りは小さい?
プレマールは、コンパクトな暮らしを重視する家族に合わせた住宅商品で、延床面積はおおむね100㎡(約30坪)までを基本にしています。
そのため「小さい」という印象を持たれることがありますが、実際には設計力でゆとりを生み出しているのです。
プレマールでは住友林業独自の「コア設計」を採用。
コア設計とは、生活動線を最短にすることで、日常の動きをスムーズにすること。
階段・キッチン・洗面所・トイレ・収納などを一か所にまとめ、その外周部に居室やリビングを配置しています。
たとえば、朝の忙しい時間帯でも、キッチンで朝食を準備しながら洗面所で身支度する家族を見守れるなど、家事と子育ての効率的な両立が可能です。
こうした設計から、プレマールは「小さい」のではなく、コンパクトながらも実質的な広さと快適性を両立できる住宅といえます。

家って広ければ広いほどいいなと思ってたけど、たしかに快適性を追求すると、コンパクトなほうが合理的かもね。

大きい家は、とくに掃除が大変なんですよね。実家の年末掃除の手伝いはいつも憂鬱ですよ…(遠い目)
プレマールの坪単価の目安
プレマールの坪単価は、一般的に75万円〜85万円前後が目安とされます。
この価格帯を基準にすると、建築費や総額の試算がしやすくなるでしょう。
ただし、実際の価格は地域・仕様・建築時期によって変動するので、あくまで目安となります。
一般的に、住まいづくりの費用構成の目安としては、本体工事費が全体の約75%、付帯工事費が約17.5%、諸費用が約7.5%とされています。

これをもとに、実際にどれだけの建築費用がかかるのかシミュレーションしてみましょう。
シミュレーション|延床30坪の場合の総額試算
| 坪数(㎡換算) | 本体価格(目安) | 総額(目安) |
| 25坪(約82.6㎡) | 1,875万円〜2,125万円 | 約2,500万円〜2,830万円 |
| 28坪(約92.6㎡) | 2,100万円〜2,380万円 | 約2,800万円〜3,173万円 |
| 30坪(約99.2㎡) | 2,250万円〜2,550万円 | 約3,000万円〜3,400万円 |
上記の通り、プレマールは延床30坪前後のプランが中心です。
一般的な費用構成の目安(本体工事費75%+付帯工事費17.5%+諸費用7.5%)をもとに、最終的に支払う「総額」を試算してみましょう。
【条件】
- 坪単価:75万円〜85万円
- 坪数:30坪
坪単価を75万円〜85万円で30坪の住まいを建てる場合、本体価格は以下となります。
【本体価格(本体工事費)=坪単価×坪数】
- 75万円×30坪=2,250万円
- 85万円×30坪=2,550万円
この金額が「建物本体だけの価格(本体工事費)」に相当します。
続いて、プレマールの費用構成目安から、以下の式で総額を算出します。
【総額=本体工事費÷0.75】
- 2,250万円÷0.75=約3,000万円
- 2,550万円÷0.75=約3,400万円
※「0.75」は「本体工事費が総額の75%を占める」という前提から導いた値
延床30坪で坪単価75万円〜85万円の場合、本体価格は2,250万円〜2,550万円、付帯工事費や諸費用を含めた総額はおおむね3,000万円〜3,400万円となります。
ただし、同じ坪数でも仕様や地域によって数百万円の差が出ることがあります。
プレマールを検討する際は、住友林業の営業担当に相談し、具体的な見積もりを取ってから判断しましょう。

現在、円安や職人不足の影響により、ハウスメーカー各社で値上げ傾向が続いています。「待てば安くなる」可能性は極めて低いため、タイミングを見誤って損をしないようご注意ください。
住友林業のプレマール|標準仕様リスト
プレマールは、住友林業の注文住宅で培った高品質な部材・設備を厳選し、規格化することで建築コストを抑えています。
必要な設備をあらかじめ決めることで工期を短縮し、大手メーカーによる高品質な設備を標準で備えています。
| 項目 | 仕様内容 |
| 構造・工法 | BF(ビッグフレーム)構法木質梁勝ちラーメン構造 など |
| 基礎 | ベタ基礎(想定) |
| 断熱材 | 高性能グラスウール |
| 外壁 | シーサンドコート(標準仕様) |
| 床材 | 挽板フローリング(1階)、突板フローリング(2階) |
| 窓 | アルミ樹脂複合サッシ(Low-E複層ガラス) |
| 壁紙 | ビニールクロス |
| 玄関 | 木質系玄関ドア |
| 室内ドア | ハイウォール建具 |
| 屋根 | スレート系屋根材 |
| キッチン | トクラス製など |
| 洗面台 | 住友林業クレスト製が標準 |
| トイレ | TOTO製など |
| お風呂・浴槽 | TOTO製など |
| 換気システム | 24時間換気システム |
| 全館空調 | オプション対応 |
| 太陽光発電 | 設置可能 |
標準仕様の全体像を押さえたうえで、次は各項目の特徴やメリットを具体的に見ていきましょう。
住友林業のプレマール|構造・工法
ここでは、プレマールの骨格となる構造・工法について解説します。
独自工法
プレマールの安全性を支えているのは、住友林業が独自に開発した「BF(ビッグフレーム)構法」です。
この工法は、中心部に「ビッグコラム」と呼ばれる強度の高い集成材を配置したフレーム構造を採用しています。
一般的な木造住宅よりも柱や耐力壁の数を大幅に減らし、地震に強く、自由度の高い間取りを実現します。
プレマールの基礎
プレマールの基礎はプランによって異なりますが、「ベタ基礎」が採用されることがあるようです。
これは建物全体の荷重を面で支える工法で、地震や不同沈下に対する安定性を高める効果があります。
プレマールの耐震等級
プレマールは、住友林業の独自構法によって高い耐震性を確保しており、最高等級である「耐震等級3」に対応しています。
耐震等級3は、建築基準法で定められた耐震性能の約1.5倍に相当し、消防署や警察署など防災拠点と同等の耐震性能です。
なお、免震装置については標準仕様には含まれておらず、オプション対応となる場合があります。
プレマールの断熱性能
プレマールは、「外皮平均熱貫流率(UA値)0.41W/㎡・K」という高い断熱性能を備えています。
これは住友林業がZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様として採用している性能水準で、断熱材と高性能サッシの組み合わせにより年間を通して室温を安定させやすくなります。
さらにプレマールは「断熱等性能等級4」以上を満たしており、省エネルギー基準を大きく上回る高断熱仕様の住宅商品です。
一般的な住宅よりも冷暖房効率が高く、一定の光熱費削減効果が期待できます。
住友林業のプレマール|外装・内装
次に、プレマールの外装・内装周りの仕様について見ていきます。
プレマールの外壁
プレマールは、住友林業の人気仕様「シーサンドコート」を外壁に標準採用しています。
シーサンドコートは、同社の注文住宅でも高い人気を誇る塗り壁材で、白い砂浜のように美しく、上質な外観を実現します。
プレマールの屋根
耐久性とコストパフォーマンスのバランスを重視した、スレート系の屋根材を採用しています。
色やデザインは住友林業が厳選したバリエーションから選べる仕組みで、ナチュラル系からシックなカラーまで幅広く用意されています。
プレマールの玄関ドア
プレマールの玄関ドアは、住友林業らしく、木の風合いを生かしたデザインから選べます。
その見た目でありながら、断熱材入りの高断熱ドアなので、外気の影響や暖房熱の逃げを効率的に抑制します。
プレマールの窓
断熱性の高いアルミ樹脂複合サッシやLow-E複層ガラスを採用し、断熱性と経済性を両立しています。
夏場は日射熱の侵入を抑え、冬場は暖房熱の流出を防ぐことで、年間を通して快適な室温を保ちやすくなります。
プレマールの壁紙
機能性とデザイン性を両立したビニールクロスなどを標準採用しています。
消臭機能や汚れ防止機能を持つ製品も選べるため、日常のメンテナンスがしやすく、長く美しい状態を保ちやすい仕様です。
プレマールの床材
内装には、住友林業ならではの「木」へのこだわりが反映されています。
たとえば、床材に無垢材の質感と複合フローリングの安定性を兼ね備えた「挽板(ひきいた)」を標準採用。
1階に挽板フローリング、2階には突板フローリングを使い、コストと品質のバランスを保っています。
床のカラーは、同社厳選のバリエーションから選択可能です。
ナチュラル系からダーク系まで、好みのカラーを自由に選べます。
住友林業のプレマール|機器・設備
プレマールは、キッチン・洗面台・システムバス・トイレなど、生活の中心となる設備に大手メーカーのモデルを標準採用しています。
規格住宅でありながら、上質かつ満足度の高い設備構成が特長です。
詳しく見ていきましょう。
プレマールのキッチン
「ヤマハ(旧)」の住宅設備部門の流れをくむ住宅設備メーカー「トクラス」製のキッチンを採用しています。
人造大理石カウンターや使いやすい収納など、耐久性とデザイン性を兼ね備えた仕様です。
ただし、実際に選べるメーカーやモデルはプランによって変わるため、詳細は最新のカタログで確認してください。
プレマールの洗面台
洗面台は、住友林業のグループ会社である「クレスト」などの製品を採用。
収納力と使い勝手を両立した設計で、朝の身支度や家事を効率的にサポートします。
プレマールのトイレ
節水性能や清掃性に優れた「TOTO」製のトイレを標準採用しています。
表面加工によって汚れが付きにくく、お手入れの手間を減らせる設計です。
また、多くのプランでウォシュレット機能が標準装備されているのも、嬉しいポイントでしょう。
プレマールの風呂・浴槽
断熱性能と清掃性に優れたTOTO製のシステムバスを標準仕様にしています。
床にはカビや汚れがつきにくい表面加工を施すなど、浴室のお手入れに配慮した設計です。
また、浴槽には人造大理石を採用しており、一般的な樹脂製に比べて耐久性と保温性が高く、なめらかな肌触りも魅力。
入浴時間が快適になるほか、湯温が下がりにくいため光熱費の節約につながります。
プレマールの換気システム
室内の空気環境を清潔に保つため、24時間換気システムを標準装備しています。
常に外気を取り込みながら室内の汚れた空気を排出することで、湿気やにおいのこもりを抑え、健康的な空気環境を保ちます。
プレマールの太陽光システム
プレマールは環境配慮とエネルギー効率の両立を重視して設計されており、太陽光発電システムとの相性がいい住宅商品です。
具体的には、住友林業が推進するZEH基準の断熱性能を満たしているため、太陽光発電との組み合わせで高い省エネ効果が期待できます。
また、屋根の形状や勾配によって設置効率が変わるため、屋根形状が特殊なプランでは、設置できるかどうかを事前に確認してください。

住友林業のプレマール|他商品との比較
プレマールは完全規格住宅という位置づけの商品であり、セミオーダー型の「フォレストセレクション」や、完全自由設計の「マイフォレストBF」とはコンセプト・価格帯が大きく異なります。
| 項目 | プレマール | フォレストセレクション | マイフォレストBF |
| 設計スタイル | 完全規格住宅 | セミオーダー住宅 | 完全自由設計の注文住宅 |
| 構法 | 木造軸組+BF構法 | 木造軸組+BF構法 | BF構法を活かした自由設計 |
| 坪数 | 30坪前後が中心 | 40坪程度のプランもあり | 幅広いプランに対応 |
| 坪単価目安 | 80〜90万円程度 | 85万円程度 | 90万円以上〜 |
| 内装・設備 | 人気仕様を厳選しコスト最適化 | 多彩なプラン・設備から選択可能 | 高品質な木質部材など自由に設定可 |
| 打ち合わせ | 少なめ(仕様選びが中心) | 標準的(間取り・仕様の検討) | 多め(細部まで設計) |
| 工期 | 短め | 標準的 | 標準〜やや長め |
| どんな人におすすめか | 予算管理と早期入居を重視する人 | 自由度と価格のバランスを取りたい人 | 細部までこだわった家づくりをしたい人 |
プレマールは、あらかじめ決まったプランの中から選ぶ完全規格住宅です。
間取りや仕様は基本的に固定されているため、打ち合わせが少なく、工期も短くなります。
一方、フォレストセレクションは1,500以上の間取りパターンをもとに、一部の仕様や間取りを調整できるセミオーダー住宅です。
自由度が高く、多様なプランに対応できます。
つまり、プレマールは人気仕様に絞ることでコストと工期を抑えられるのに対し、フォレストセレクションは好みに合わせてカスタマイズしやすい住宅といえます。
一方で、マイフォレストBFは、独自のBF構法を活かした完全自由設計の注文住宅で、細部までこだわった家づくりが可能です。
坪単価はプレマールより高くなることが多く、仕様や設計内容によってはさらに上回ります。
選び方の目安としては、予算管理や早期入居を重視するならプレマール、細部までこだわり抜きたいならマイフォレストBFが向いているでしょう。
プレマールで後悔しないためのポイント(よくある質問集)
プレマールは優れた商品ですが、規格住宅特有の制約があります。
契約前に内容をしっかり理解することが、後悔しない家づくりの鍵です。
ここでは、プレマールに関してよくある質問と回答をまとめました。
プレマールでおすすめのオプションは?
営業担当に家族構成や生活スタイルを詳しく伝えると、限られた予算内で優先すべきオプションを一緒に決めやすくなります。
選べるオプションの詳細は、設計担当者に確認するのが確実です。
プレマールで平屋を建てるのはおすすめ?
20坪台などコンパクトな平屋なら、価格を抑えやすい傾向があります。
実際の価格はプランや仕様によって変わるため、見積もり時に確認すると安心です。
プレマールとマイフォレストBFはどちらがおすすめ?
プレマールはコストと工期を抑えたい人向けの規格住宅で、決まったプランから選ぶため打ち合わせが少なく短期間で建築できます。
一方、マイフォレストBFはBF構法を活かした完全自由設計の注文住宅です。
間取りや仕様をゼロから設計できる分、打ち合わせや工期が長くなり価格も高くなります。
このことから、「早く・シンプルに建てたいならプレマール」「細部までこだわりたいならマイフォレストBF」という基準で選ぶといいでしょう。
プレマールとフォレストセレクションはどちらがおすすめ?
プレマールは工期短縮を重視する人向け、フォレストセレクションは間取りや仕様の自由度を求める人向けの住宅商品です。
価格は時期やプランで変動しますが、一般的に自由度が高いほど価格も上がる傾向があります。
先のとおり、「早く・シンプルに建てたいならプレマール」「自由度を重視して好みに合わせたいならフォレストセレクション」をおすすめします。


