「木材の真実」を知る責任
住宅業界で会社を立ち上げてから60年以上--家づくりの「木材」において、ほとんどの人が知らない真実に触れてきた自負があります。
たとえば、大金をかけて豪華に建てられた家が、美しい外観とは裏腹に、中は不具合だらけで修繕を必要とする状況になってしまっていること。
「木は生き物」とはよく言ったもので、伐採、製材、建築の過程を経て、まるで生き物のように変化します。
住宅業界では「経年美化」「味が出る」などとポジティブに語られる言葉ですが、一方で、木材の変化によって起こる様々なトラブルもあります。
失敗事例は、表に出てこない
しかし、その真実を知っているのは施主さんと私たち業界の人間だけ。
自宅の不具合をおおっぴらにする奇特な施主さんはほとんどいません。
また、家を売る立場の人が、あえて失敗事例を語ることもありません。
ですから、木材に起因するトラブルの多くは、人知れず消えていくものです。
私たちがこだわる「目利き」
私たちが木材のプロとして心がけていたのは、そうした建築後のトラブルを最小限に防ぐための「目利き」と「啓蒙活動」です。
大工さんをはじめ取引先の方から「吹上さんの仕入れてくる材木はひと味違うな」と言われるよう、目利きには人一倍こだわりました。
木は同じ種類であっても、無数の個性があるのです。
生きてきた年数、生えていた地面の角度(斜面なのか平面なのか)、太陽が当たる向きなど、さまざまな要因で個性を持つのです。
その個性は製材機で均一に加工したとしても、時間が経ち、温度や湿度の変化などによって、反ったり、歪んだりと徐々に個性をあらわにします(木材の乾燥技術や含水率などの専門知識が普及した現代においても、まだまだ知られていないことだらけだと思います)。
また、デフレと円高の影響で海外産の安価な材木が人気だった時代には、木材の種類別の良し悪しや国産材との比較などについて研究を重ねながら、 「施主さんが後悔しないための木材選びについて、どのように啓蒙していくのが正しいのか」 と関係者と議論を深めていきました。
後悔しない家づくりのために
今回、会社のホームページをリニューアルするタイミングということもあり、せっかくの機会ですから、私たちの知っている木材の真実の一部を語ろうかと思います。
40年のすべてを書くと何万字になるかわかりませんので、これから家づくりをする人が知っておいたほうが良いポイントに絞って文章にまとめていきます。
前置きが長くなりましたが、少しでもこのサイトに訪れたみなさまの人の役に立つことを願っています。
(続きは随時更新予定です)