導入すれば、家中が快適空間になると評判のZ空調。
好評な口コミが多数あるものの、実際に導入するのであれば、デメリットもしっかり理解したうえで検討したいところです。
「やっぱり高いのでは?」「カビが生えやすい?」「電気代が上がりそう…」など、気になるポイントが沢山あるはず。
そこで本記事では、Z空調を導入するとどんなデメリットがあるのか、詳しく解説します。
利用者の口コミでよく噂されている、過度に気にしなくてOKな懸念点も紹介するので、Z空調の導入を考えている人にとって、有益な情報が得られるはずです。
ぜひ最後まで読んでいただき、Z空調は導入する価値があるのか判断する参考にしてください。
Z空調の主なデメリットは4つ

Z空調を導入して生じる主なデメリットは、以下の4つです。
- 部屋ごとで細かく温度設定ができない
- 家の中がかなり乾燥する
- 一部の天井が低くなる
- 高性能フィルターの交換コストがかかる
天井が低くなったり、フィルター交換によるランニングコストがかかったりと、人によっては「導入を控えた方がいいかも…」と思える懸念点も。
デメリットを詳しく解説するので、それらを把握したうえでZ空調を取り入れるべきか判断しましょう。
部屋ごとで細かく温度設定ができない
Z空調では、1階・2階とフロアごとでの調整は可能ですが、各部屋ごとでの細かな温度調整はできません。
空調の温度は人によって好みが分かれやすいため、部屋ごとで調節できないと困る人も多いでしょう。
例えば、家族の集まるリビングは暖かくして、同じ階のペットのいる部屋は涼しくする、といった微調整もできません。
三菱地所の「エアロテック」や、パナソニックの「ウイズエアー」などの全館空調であれば、各部屋で温度の微調整が可能です。これらと比較すると、Z空調の利便性は劣ると言わざるを得ません。
なお、各部屋にある「ルーバー」を動かせば、風量の調節はできます。リビングは風を強く、子ども部屋は弱めにと、風量調整によって若干の温度調節は可能です。
家の中がかなり乾燥する
Z空調に限った話ではありませんが、全館空調をつけると家の中が乾燥します。
「乾燥するくらいなら別に…」と思うところですが、家の中がカラカラの状態だと、身体に悪影響を及ぼす恐れもあり、見逃せないデメリットです。
特に冬場に乾燥対策をせずにZ空調を使用したら、「朝起きたら喉が痛い…」といった事態は日常茶飯事です。
乾燥すると空気中のウィルスも増加しやすくなり、風邪をひきやすくなる恐れもあります。
加湿器を付ければ対策可能ですが、家のすべての部屋が乾燥するため、加湿器を1~2台設置するだけでは間に合いません。大量設置が必要となり、乾燥対策をするとコストもそれなりにかかってしまうのです。
一部の天井が低くなる
Z空調などの全館空調を導入する際には、大きめの空調機械やダクトを設置する必要があり、内観にも影響を及ぼす場合があります。
Z空調においては、各部屋の天井にダクトを通すため、天井に概ね20cmの余裕がないと設置できません。そのため、一部の天井の高さを低くする必要があるのです。
天井が低くなるため、家具の設置場所に制限が生じたり、照明の見え方も若干変わったりします。
「天井は全部フラットにしたい!」など、内観にこだわりがある人にとっては、懸念点になりえるポイントです。
高性能フィルターの交換コストがかかる
Z空調に搭載されている換気システムでは、紙製の高性能フィルターが使われているのが特徴です。
このフィルターは使い捨てとなっており、6ヶ月に1回の交換が推奨されています。
高性能フィルターの1枚あたりの価格は、約6,000円。年単位で考えると、約12,000円のランニングコストが加算されるわけです。
本体や電気代の安さに惹かれてZ空調の導入を考えている人にとっては、年間で12,000円近い出費がかかるのは、懸念すべきポイントでしょう。
なお、ネットショップでは互換品が半額程度で売られています。純正品にこだわらないのであれば、互換品でランニングコストを抑えることは可能です。

ちなみに建太郎は互換品使う派?

僕は純正品にこだわるタイプですね。
デメリット?Z空調で過度に気にしなくてOKな懸念点

Z空調の評判を調べると、以下のような懸念の声が多く見つかります。
- Z空調はカビが生えやすい?
- Z空調はゴキブリが侵入しやすい?
- Z空調の動作音がうるさい?
- 壊れたら修理費も高額になる?
実際のところ、これらのデメリットは過度に気にする必要はありません。
なぜ気にする必要がないのか、それぞれ解説します。
Z空調はカビが生えやすい?
Z空調を含む全館空調においては、「カビが生えやすいのでは?」という懸念を持つ人も多いです。
もしカビが生えれば、家中にカビのニオイが充満する可能性もあるため、見逃せない懸念点です。
結論から言えば、Z空調は構造的にカビは生えにくく、過度に気にする必要はないポイントといえます。
Z空調には24時間稼働する換気システムがあり、エアコンがオフの状態でも稼働します。
カビが発生するのは、主に湿気が多い箇所です。乾燥状態が維持されるZ空調は、構造的にカビが発生しにくい空調機器なのです。
なお、吸気口・排気口などからカビの原因が侵入する可能性はあります。そのため、カビの発生リスクを下げるうえでは、定期的なフィルター掃除も欠かさずしましょう。
Z空調はゴキブリが侵入しやすい?
Z空調を検討している人の口コミでは、「Z空調はゴキブリが侵入しやすい…?」と不安に思っている人も多い模様です。
結論からいえば、ゴキブリの侵入リスクは、一般的な壁掛けエアコンと大差ありません。
Z空調だからゴキブリが侵入しやすいわけではないため、過度に心配する必要はありません。
Z空調を導入する際は、壁掛けエアコンと同様に家の外へ「室外機」を設置します。ゴキブリが侵入するならば、室外機から出ているドレンホース(結露した水を外に逃がすためのホース)からが主となります。
Z空調独自の侵入経路があるわけではないため、ゴキブリの発生リスクは、壁掛けエアコンを利用する家庭と大差がないのです。
Z空調は動作音がうるさい?
Z空調は、家中の空調を管理するハイパワーな機器のため、「動作音がうるさそう…」と懸念を抱いている人も多く見られます。
実際にZ空調本体は、換気扇が動いているような音が響きます。風量を強くするとさらに音が大きくなるため、静かな部屋だと気になるかもしれません。
とはいえ、Z空調が極端にうるさいわけではなく、一般的な壁掛けエアコンの動作音と大差はありません。
そもそもZ空調の本体は、基本的に部屋外の廊下などへ設置されます。そのため、室内に設置する壁掛けエアコンより静かに感じます。
音の聞こえ方は個人差があるため断言は難しいですが、壁掛けエアコンと同程度の動作音で、少なくとも日常生活に大きな支障をきたすレベルではありません。過度に気にしなくて良いでしょう。
Z空調は壊れたら修理費も高額になる?
Z空調は、導入すると100万円以上の費用がかかります。一般的な壁掛けエアコンより高額なため、故障したときの修理費を不安に思う人も少なくありません。
事実、壁掛けエアコンよりも修理費は高額にはなります。とはいえ、過度に懸念しなくてもよいでしょう。
Z空調本体の新品交換費用は、40万円ほどです。他メーカーの全館空調だと、100万円以上かかるケースも多いため、修理費用は比較的安いです。
また、Z空調と同様の空調環境を壁掛けエアコンで作る場合、少なくとも3~4台のエアコンを導入する必要があります。
家中の壁掛けエアコンをすべて交換修理するコストを考えると、40万円ほどのコストは決して高すぎるわけでもないといえるでしょう。
加えて、Z空調を導入すると保証が付いてくるため、通常利用をしていて発生した故障であれば、10年間は無料で修理対応してもらえます。
総じて、故障時のリスクはそう高くないため、過度に心配する必要はないです。

修理費が安いのはわかったけど、修理費まで含めて余裕が潤沢にある家庭はすくないよな。

最近の日本だといろんなものが値上がりしてますから、予算をなるべくおさえようと思っている方は多いですよね。

やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


Z空調は電気代が高いのがデメリット?思ったより安いと評判

家全体の空調を管理する全館空調は、一般的な壁掛けエアコンと比較して電気代が高くなりがち。
Z空調の導入を足踏みしている人は、電気代の高さを懸念している人も多いでしょう。
参考として、桧家住宅が公開しているZ空調の電気代データを紹介します。
- 夏の電気代平均…4,482円※
- 冬の電気代平均…12,758円※
※参考元:桧家住宅 Z空調オーナーの年間実測値2024年4月
https://www.hinokiya.jp/tecnology/z/
いずれも、24時間つけっぱなしの状態でかかったZ空調の電気代です。
住宅環境にもよりますが、そんなに高くないと感じた人も多いのではないでしょうか。
実際にZ空調を利用している人の口コミでは、「電気代が思ったより安かった」と評価する声も多く見られます。
「壁掛けエアコンを利用していたときと大差ない」という意見もあります。
Z空調の電気代は、さほどデメリットにならないポイントといえるでしょう。
Z空調が他の全館空調より優れているポイント

Z空調は、他の全館空調と比較してどういった点が優れているのか、Z空調ならではのメリットを3つ紹介します。
- 導入コストがほかの全館空調より安い
- 10年間は故障修理を無料で対応してくれる
- 家の各階で温度調整ができる
人によっては、これまで紹介したデメリットが気にならなくなるほどの恩恵を得られる場合もあります。
Z空調ならではのメリットを把握したうえで、導入すべきかを考えましょう。
導入コストがほかの全館空調より安い
Z空調の最大の魅力ともいえるのが、導入コストの安さです。
Z空調以外の一般的な全館空調を導入する場合、概ね200万~300万円はかかります。
一方でZ空調は、110万~150万円ほどで導入できます。
他の全館空調の半額程度で導入できるわけです。コスト面が不安で全館空調を諦めていた人にとっては、かなり魅力的に思えるメリットです。
100万円台前半の価格で検討できる全館空調は、トヨタホームの「スマートエアーズ」や、ヤマト住建などが導入する「YUCACOシステム」といったあたりで、多くはありません。
なるべく低コストで全館空調を導入したいのであれば、Z空調は優先的に候補に入れるべきです。
10年間は故障修理を無料で対応してくれる
Z空調を導入すると、10年間の保証がついてきます。
この保証内容がかなり手厚く、Z空調の導入を検討するうえで大きな判断材料となるため、ぜひチェックしておきたいポイントです。
住宅の引き渡しから10年間で、以下いずれかの機器が故障した場合、新品交換の価格分まで何度でも無償修理対応してもらえます。
- エアコン室内機
- エアコン室外機
- 換気システム全熱交換器
いずれもZ空調の核となる機器で、修理するとなれば数万円以上の出費となるケースがほとんど。10年間無償で修理対応してくれるのは、ありがたいところです。
また、修理対応の際にかかる部品代や出張料も無料となります。
一般的な全館空調より安いとはいえ、Z空調を導入すればそれなりに高い買い物になります。手厚い保証によって安心して使い続けられるのは、嬉しいメリットです。
家の各階で温度調整ができる
各階でスイッチのオン・オフもできるので、2階はほとんど使わないからオフにしておく、といった電気代の節約もできます。
Z空調では、家の各階にエアコン本体を設置するため、1階は温度を高め、暑くなりやすい2階は低めにするなど、階に応じて温度調節が可能です。
全館空調では、1台のエアコンだけで家中の温度を管理する製品が多く、基本的に各階での温度調整はできません。それを考慮すると、各階で温度調整ができるZ空調は、利便性の高い空調システムといえます。
デメリットを考慮!Z空調を導入しない方が良い家庭の特徴
Z空調ならではのデメリットを踏まえ、Z空調がおすすめではない家庭の特徴を以下にまとめました。
- 特別な事情で部屋ごとで温度調節が必要な家庭
- 内装に一切妥協したくない家庭
- 家で過ごす時間が全員バラバラの家庭
Z空調は、部屋ごとで細かく温度調節はできません。
「特殊な温度管理が必要なペットを飼っている」「極端に暑がり・寒がりの人がいる」など、特別な事情により部屋ごとで温度調節が必要な家庭には不向きです。
また、Z空調を導入すると、天井が一部低くなるといった間取り制限が生じるため、内装に一切妥協したくない家庭だと、不満を覚える可能性が高いでしょう。
加えて、家で過ごす時間が全員バラバラの家庭も、余計な電気代がかかる恐れがあるのでおすすめできません。
在宅時間が全員バラバラの場合は、家全体の空調を管理する全館空調よりも、各部屋ごとでオン・オフを調整できる壁掛けエアコンの方が、無駄な電気代をかけずに済みます。
Z空調を導入して後悔しないためのアクション

ここでは、Z空調を導入して後悔したくない人がすべき、2つのアクションを紹介します。
Z空調の導入を前向きに考えているなら、ぜひ目を通してみてください。
自身の住宅環境に近い口コミをチェックする
Z空調を導入するうえでは、実際に利用している人の口コミが何より参考になります。
とはいえ、Z空調の快適性やかかるコストは、住宅の間取り、設備、日当たりなど、さまざまな要素で変動します。
「快適」「安い」といった表面的な情報ばかりを鵜呑みにすると、実際に住んでから「思っていたほどでもないな…」と後悔する可能性が高いです。
より具体的で有益な情報を集めるためにも、自身が建てる予定の住宅に近い環境の人の口コミを探すことが重要となります。
たとえば35坪程度の住宅に住む予定の場合、ひとまず「桧家住宅 35坪 ブログ」といったキーワードで検索してみると良いでしょう。
桧家住宅に住んでいる人は、Z空調に関心を持っている可能性が高く、Z空調の感想を細かく記している場合があります。
その環境ならではの悩みや懸念点を把握できるため、自身の住宅環境に近い口コミをチェックしたうえで、Z空調を導入すべきか考えることをおすすめします。
「極楽加湿」などの高性能加湿器を併用する
Z空調を導入して後悔している人の口コミでは、乾燥に悩んでいる声が多く、加湿器の併用は必須ともいえます。
しかし、家全体が乾燥状態となるため、小型の加湿器を置くだけでは対処しきれない場合がほとんど。より快適な空間にするためにも、それなりに高性能な加湿器が望ましいです。
Z空調を提供する桧家住宅では、こういった乾燥問題を解消するため、「極楽加湿」というZ空調に特化した高性能加湿器を提供しています。
極楽加湿は、Z空調の空気の流れを利用して加湿する仕組みで、Z空調によって乾燥した部屋をまんべんなく加湿してくれます。
オート給水機能つきで、24時間つけっぱなしOKと利便性も高く、Z空調と併用するなら申し分のない性能です。
1台設置すると10万円程度はかかるため、コストは増えてしまいますが、乾燥問題に悩まされがちなZ空調を導入するうえでは、検討する価値の高い加湿器です。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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