「トヨタホームは最悪」「トヨタホームはやめたほうがいい」と書かれた記事や声を目にすることがあります。
結論から言うと、トヨタホームが最悪というのは多くの人の評価ではありません。
むしろ高品質な住宅を提供するハウスメーカーとして定評があります。
しかしながら、
「でも、事実としてどうして最悪という意見もあるんだろう?」
と何を信じればいいのかわからずに悩んでいる方も多いかと思います。
そこで今回の記事では、トヨタホームが最悪という声について中立的な立場で解説していきます。
トヨタホームが最悪なのはデマ?どんな会社?

トヨタホームは、自動車メーカーで有名なトヨタグループの住宅部門として、1975年に設立された会社です。
トヨタホームの特徴は、次の4つです。
- 最高ランクの基準を大きく超える耐震性能
- 高い断熱性による快適な住環境
- 最長で60年にわたる長期保証サービス
- ハウスメーカーの中では高価格帯
住み心地のよいマイホームを建てられる一方で、相性が合わない家庭もあるかもしれません。
最悪と評判が立つ原因は、不満を持つ一部の顧客の声が、大きく取り上げられてしまったためと考えられます。
トヨタホームが最悪という声の理由と考察

すぐれた品質の住宅を建てているにもかかわらず、「トヨタホームは最悪」との声が目立つ理由は、次の4つと考えられます。
- ある特定の支店の対応が最悪
- 営業担当とのやり取りが最悪
- 施工現場が最悪
- 希望通りの家にならず最悪
それぞれの状況を、より詳しく考察していきましょう。
特定の支店が最悪なケース
トヨタホームは愛知県を中心に、東北から九州の全国にかけて販売会社を持つ大手ハウスメーカーです。
たくさんの支店があると、中には最悪と評価される店舗が出てきてしまいます。
評価が悪くなる理由としては、その支店の管理体制や従業員の質などが考えられます。
たとえば、経験の浅い従業員が多ければ、顧客の期待に応えられないことが増えてしまうでしょう。
また、支店長の経営手腕によっても、よい顧客対応ができるかは大きく変わってしまいます。
営業が最悪なケース
トヨタホームであっても、最悪な営業担当者にあたってしまうことがあるかもしれません。
ひどい営業担当は、商談や打ち合わせで次のような行動をとります。
- 顧客の要望や予算を無視して、強引に提案する
- 説明不足だったり、過去の約束を守らない
- 質問や相談をしても返事が来ない、来ても時間がかかる
たとえば、施主が「いらない」と何度言っても高額なオプションを押し付けてきます。
契約後に話に聞いていなかった追加費用が発生したとの口コミも見つかります。
他にも、質問を送っても何ヶ月も返信が返ってこないなど、やり取りにとても時間がかかってしまう担当者もいるようです。
もちろん、上で紹介したようなあまりにひどい担当者はごく少数だと考えられます。
魅力的に感じられる営業担当のほうがはるかに多いはずで、ひどい営業担当が多いのであれば、現在のような実績数や企業規模まで発展するハウスメーカーにはなれなかったでしょう。
現場が最悪なケース
トヨタホームの施工現場でも最悪だと感じられる場合があります。
たとえば、下にあげる状況が生じると、施主の印象は悪くなってしまうでしょう。
- 工期が予定より遅れてしまう
- 設計や事前の打ち合わせとは異なる内装・仕上がりになっている
- 現場での作業の進め方がずさん
- 現場監督やスタッフの態度が悪い
しかしながら、トヨタホームは、施工工程の多くを自社工場で進めており、現場での工期は短いです。
家全体の85%を工場で作る商品もあり、高品質なマイホームをすぐに手にいれられます。
そのため、施工現場でのトラブルが起こる可能性は、他のハウスメーカーと比べると低いでしょう。
希望通りの家にならずに最悪なケース
マイホームを建てたにもかかわらず、希望通りの家ではなく最悪と感じることもあります。
支店や担当者がひどくなくても、下のような理由で、期待していた家とは異なる住宅になって落胆してしまうことがあります。
- 打ち合わせにおいて、施主の希望を十分に伝えられていなかった
- 設計を進める中で、施主と担当者の間でコミュニケーションが取れていなかった
上にあげたようなコミュニケーション不足は、
- 間取りが思っていた通りではなかった
- 内装が気に入らない
- 設備の使い勝手が悪い
などの不満につながってしまいます。
完成後にこうした不満に対処するのは難しいため、事前の打ち合わせで希望をしっかり伝えましょう。
後悔したくないならハウスメーカーは1社だけに惚れ込まない!必ず比較しよう
ここで家づくりでの後悔を減らすための大事なポイントをご紹介します。
大事なポイントとは、いくら素敵なハウスメーカを見つけたとしても、最初から1社だけに決め込んで契約してしまうのはNGだということです。
なぜなら私たちは、各ハウスメーカーを比較するからこそ、自分が本当に家づくりに求めていることやこだわりが見えてくるからです。
人はいちど何か惚れ込むと他が見えなくなりがちですから、あえて冷静な視点を取り戻すためにも、あえて興味がなくとも他のメーカーに相談することをオススメします。


正しい比較……ですか?

そう。
家づくりで後悔しないためには、正しい比較をするための手順が大事なんだってさ。

ほうほう、その話は面白そうですね。

うん。これから家づくりを検討している人にはめっちゃ役に立つから、別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」は読んでほしいな。

個人的には「家づくりで実際に500万円損した人の話」が読みたいですね。

悪趣味だな……。
最悪なケースを回避するための対策

トヨタホームで最悪な経験をしないためには、事前の準備と情報収集が重要です。
ここでは施主が最悪な経験を避けるための2つの対策を紹介します。
- 地元の支店や担当者の評判や口コミを調べる
- 最悪な営業担当にあたったときの対処を知っておく
こうした対策をとっておけば、トラブルのリスクを最小限に抑え、満足のいく家づくりを実現できるようになるでしょう。
自分が建てるエリアの支店の評判や口コミを調べる
トヨタホームと契約する前に、自分が家を建てる予定の地域において、支店の評判や口コミを詳しく調べましょう。
口コミを調べることで、地域ならではの問題や、支店の強み・弱点などが事前に分かります。
Web上の口コミサイトやSNSなどを活用すると、効率的に口コミを見つけられるでしょう。
Googleマップから口コミをあたってみるのも有効です。
また、地元の不動産業者や建築に関わる専門家に相談するのもよい方法です。
彼らはその地域の事情に詳しく、第三者からの意見を教えてくれるかもしれません。
ただし、Webでの情報には偏りがあるので、複数のサイトを見るようにしましょう。
古い情報に惑わされないよう、最新の評判や口コミを参考にするのも重要です。
トヨタホームのオーナー(施主)のリアルな声を聞きに行く
トヨタホームで実際に家を建てた人々の声は、とても有益な情報です。
実際に住んでみて初めてわかる気づきや不満、そして満足度についてより深く知ることができます。
知り合いや親族にトヨタホームのオーナーがいれば、詳しい体験談や本音を聞くことができるでしょう。
知り合いにオーナーがいなければ、トヨタホームで定期的に開かれる「オーナー様宅見学会」に行くのもよい方法です。
見学会に参加することで実際の住宅を見ながら、オーナーによる生の声も聞けます。
最悪な営業担当に当たってしまったときの対処法
営業担当者から最悪な対応をされてしまったら、下のように対処をしましょう。
- 担当者の変更を申し出る
- やり取りの記録をすべて残す
- 他のハウスメーカーにも相談する
あらかじめ対処方法を知っておけば、万が一の事態にあっても落ち着いて対応できます。
担当変更をお願いする
ひどい営業担当にあたってしまったら、担当者の変更を申し出ることは有効な対処法の一つです。
変更を申し出る際は感情的にならず、理由を詳しく冷静に説明しましょう。
「要望を十分に聞いてもらえない」「説明が分かりにくい」「約束が守られない」などの具体的な原因をあげるとよいでしょう。
メーカー側は合理的な理由があれば、担当変更に応じてくれる可能性が高いです。
担当者の変更を希望する際は、担当となっている支店や展示場などへ相談してみましょう。
すべて記録を残す
ひどい担当者にあたってしまったら、商談や打ち合わせの際には、すべてのやり取りを記録に残しておきましょう。
先ほども説明した通り、ひどい営業担当には約束を守らないような人もいます。
やり取りの記録がないと、約束をした・しないの事実認定で揉めてしまう可能性もあります。
話し合った記録が残っていれば、後々のトラブルや誤解を防げるのです。
記録を残す方法としては、会話を録音するのがもっともよいでしょう。
実際に話した内容を間違いなく振り返ることができるためです。
ただし、担当者が録音を断る可能性もあります。
その場合は、商談・打ち合わせの内容をメモに残すようにしましょう。
見積もりや契約内容、設備などの重要な項目については、文書や電子メールでもやりとりをしておくのも大切です。
これらの記録は、自分たちがどんな家を建てたいかを振り返るのにも役に立ちます。
他メーカーにも相談する
最悪な担当者がついたにもかかわらず、担当者の変更に応じてくれないなど、会社側が満足に対応してくれない可能性もあります。
そうした場合には、他のハウスメーカーにも相談するのがおすすめです。
他のメーカーに相談する中で、トヨタホームからの提案や対応を客観的に見つめ直せます。
他社との比較を通じて、住宅性能やアフターサービスなど、トヨタホームの強みや弱みがより明らかになるでしょう。
同時並行で他メーカーと相談していることを、トヨタホームの営業担当者に伝えてみるのもおすすめできます。
他社とも検討しているのを、トヨタホームの営業担当や支店・展示場へ知らせれば、よりよい対応を引き出せるかもしれません。
優良なFC店や優秀な営業と出会うための方法

トヨタホームで家を建てる際には、優良なフランチャイズ(FC)店や、優秀な営業担当と出会うことが重要です。
前に説明したように、高い住宅性能を発揮できるかどうかは、担当者となるFC店や営業の良し悪しによって決まるからです。
トヨタホームは、住宅の建築や開発は本社が、提案や販売は各地域の販売会社が担当するフランチャイズ制を採用しています。
「トヨタホーム○○株式会社」と地域名を含む会社が、各地域の販売会社、つまりFC店ということになります。
では、すぐれたFC店や営業担当と出会うにはどうすればよいのでしょうか。
トヨタホームで家を建てたオーナーから紹介してもらう
トヨタホームで実際に家を建てたオーナーから、営業担当者を紹介してもらいましょう。
オーナーによる紹介が、優良なFC店や優秀な営業担当者と出会うための効果的な方法です。
多くのハウスメーカーと同様に、トヨタホームでも顧客紹介制度を設けています。
トヨタホームに満足しているオーナーは、自身がよい経験をした担当者やFC店を推薦してくれるでしょう。
おすすめの営業を紹介できるのはオーナーにとっても嬉しいものです。
紹介制度によって成約特典10万円が贈呈されるなど、オーナーにとってのメリットもあります(2024年9月時点)。
また、紹介される営業担当は、既存オーナーをすでに満足させている経験があることになります。
新たな施主に対しても、満足のいく対応をしてくれると期待できます。
ハウスメーカー選びでやめたほうがいいこと

ハウスメーカー選びで、多くの人が陥りがちな、やめたほうがいいことを3つ紹介します。
- ひとつのハウスメーカーに惚れ込む
- 「プロにすべてお任せ」というスタンスをとる
- 知名度だけでハウスメーカーを選ぶ
マイホームを建てるのは一生に一度の大きな買い物です。
トヨタホームは優秀なハウスメーカーですが、自分にあったメーカーが他にないかは一度検討してみるべきでしょう。
ハウスメーカーのよい選び方を学び、希望通りのマイホームを手に入れましょう。
ひとつのハウスメーカーに惚れ込むことはやめたほうがいい
栗帰りになりますが、大事なことなので念押しでお伝えします。
魅力的な提案を受けたり、モデルハウスが印象に残ったりして、特定のメーカーに惚れ込んでしまう場合があります。
しかし、一つのメーカーだけを見て、心を奪われるのは避けるべきです。
どんなに評判のよいメーカーでも、そのメーカーがもっともよい選択肢とは限らないからです。
それぞれのメーカーには独自の強みと弱みがあります。
トヨタホームであれば、たとえば
- 高い住宅性能や短い工期という強み
- ハウスメーカーの中では価格帯が高めという弱み
がそれぞれあります。
あなたの要望や予算にあったメーカーを見つけるには、いくつかのハウスメーカーを比べることが欠かせません。
他メーカーの提案を見れば、最初に惚れ込んだプランの長所・短所がより明らかになるでしょう。
また、一つのメーカーだけに惚れ込んでしまうと、交渉力も弱くなります。
複数のメーカーと交渉すれば、よりよい条件や提案を引き出せる可能性が高まるのです。
少なくとも2〜3社のメーカーを詳しく検討し、冷静に比較するのをおすすめします。
「プロにすべてお任せ」というスタンスはやめたほうがいい
家づくりの専門家であるハウスメーカーに、間取りや内装、設備にいたるまですべて任せてしまいたい人もいるでしょう。
しかし、「なんでもすべてお任せ」というスタンスは避けるべきです。
最終的にその家に住むのはあなた自身だからです。
メーカーに任せきりにすると、予想しなかった追加費用が生じたり、希望とは異なる仕様になったりするおそれがあります。
マイホームに求める条件は担当者としっかり話し合いましょう。
迷いや相談があれば、プロであるメーカーの意見を聞くのはもちろん重要です。
それでも最後は自分たちで判断する気持ちを持つようにしましょう。
メーカーの知名度だけで選ぶことはやめたほうがいい
単に知名度や大手企業であるという理由だけでハウスメーカーを選ぶのは避けるべきです。
確かに、知名度の高いメーカーは長年にわたる実績があり、一定の品質が期待できます。
しかし大手メーカーであっても、あなたがこだわる条件に対応できない場合があります。
たとえばトヨタホームでは、
- 間取りや窓の取り方に一定のルールがある
- 周辺の道路が狭いと建築できない
などの制限があります。
ユニット工法と呼ばれる、金属製の柱でできた箱をクレーンで積み上げる建築方法を採用しているためです。
上にあげた制限をなくしたいなら、地域密着型の中小メーカーの方が、柔軟な対応をとれるかもしれません。
大切なのは知名度ではなく、あなたの要望や予算に合ったメーカーを選ぶことです。
有名メーカーかどうかにとらわれず、自分のニーズにこたえてくれる会社を選べば、理想の家づくりにつながります。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
コメント