「タマホームのキッチンは標準だと後悔しないかな……?」
タマホームでの家づくりを検討している方にとって、特に迷ってしまうのがキッチン選び。
料理をする方においては使用頻度が高く、長く使うキッチンだからこそ、絶対に後悔したくないと思っている方も多いことでしょう。
そこで今回の記事では、タマホームのキッチンについて基礎知識からマニアックな知識まで徹底解説します。
タマホームのキッチン選びで後悔しないためのポイント

毎日使う大切な空間だからこそ、自分や家族のライフスタイルに合ったキッチンを選びたいところです。
まずは、タマホームのキッチン選びにおいて後悔しないためのポイントを解説します。
タマホーム標準のキッチンで問題ない?
タマホームの注文住宅で採用されているキッチンは、追加オプションなしで十分な機能性とデザイン性を備えています。
たとえば、同社のベストセラー商品である「大安心の家」では、基本設備として複数の有名メーカーの製品をラインナップ。
「クリナップ」「リクシル」「永大産業(EIDAI)」「タカラスタンダード」といった4つのブランドから好みのキッチンを選べます。
いずれも性能・デザインのバランスに優れた製品で、標準キッチンといえど、必要な十分なスペックを誇ります。
キッチンの高さはどのように決めればいい?
キッチンの高さは、調理の作業効率や疲労度に影響する要素です。
高すぎると肩や腕に負担がかかり、低すぎると腰を曲げる必要があるため、使いにくく、疲れやすいキッチンになります。
理想的なキッチンの高さは「身長÷2+5cm」で算出でき、仮に身長160cmの方であれば、「160÷2+5=85cm」が最適とされます。
さらに肘を90度に曲げた状態で、自然に手のひらがワークトップに触れる高さが理想です。
ただし、この数値はあくまで参考値であり、実際の作業姿勢や好みに応じた調整が欠かせません。
家族間で身長差がある場合、キッチンの使用頻度が高い方の身長に合わせましょう。
通路幅はどれくらい確保しておくといい?
キッチンの通路幅は、料理の効率性や安全性に影響します。
狭すぎると作業効率が下がり、広すぎれば移動距離が増えるため、適切な幅を検討することが大切です。
これについても、家族構成や調理習慣に応じた選択がポイントとなるでしょう。
一般的に、対面キッチンやアイランドキッチンでは、作業スペースの背面に最低でも1m以上の通路幅を確保することが望ましいとされています。
特に冷蔵庫やオーブンなどの扉を開ける場所では、開放スペースも考慮しなければなりません。
たとえば、冷蔵庫の扉が90cm開くと、その分も含めた通路幅を確保しなければ、狭くて使いにくいキッチンになってしまいます。
複数人が同時にキッチンで作業することが多い家庭では、すれ違いができるよう通路幅を1.2m以上確保するといいでしょう。

複数人でキッチンに立つ家ってそんなにないイメージだわ。

いえいえ、最近は夫婦でキッチンに立つ家庭も増えてますから、広いキッチンを希望する方も多いんですよ。
キッチンの収納で気を付けるポイントは?
所有している調理器具や食器の量を事前に把握しておくことが大切です。
将来的に量が増える可能性も考慮して、余裕を持った収納計画を立てましょう。
また、キッチン収納には複数の種類があり、それぞれに特徴があります。
たとえば、スライドドアタイプの収納を選択した場合、急な来客時に見せたくない調理器具や食材を素早く隠せるため便利です。
一方、使いやすさは人それぞれ異なるため、実際に使用感を確かめてから選ぶことをおすすめします。

後半にも解説してるけど、キッチンは必ずメーカーのショールームでじっくり確かめたほうが良いと思う。
タマホーム 標準キッチンの種類(4メーカー)

ここからは、タマホームの注文住宅において選べる標準キッチンの特徴をご紹介します。
タマホーム キッチン標準①「タカラスタンダード:グランディア」
「タカラスタンダード」の「グランディア」シリーズは、特殊加工されたホーロー素材を使用することでメンテナンス性を高めた製品です。
ホーローはガラスと鉄を高温焼き付けした素材で、頑固な油汚れも水拭きだけで簡単に落とせるため、日々の掃除負担を大きく軽減できます。
また、キャビネット内部や引き出しの底、扉にも高品位ホーロー素材を使用しており、湿気に強くカビの発生を抑制します。
ホーローは鉄を含むことからマグネット収納が可能であり、アイデア次第で壁面を有効活用できるのもメリットです。
タマホーム キッチン標準②「リクシル:AS」
「リクシル」の「AS」は、シンクとワークトップに人造大理石を採用し、デザイン性と使いやすさを両立させたキッチンです。
人造大理石は耐熱性に優れていて、高熱状態の鍋やフライパンを直接置いても変形・変色の心配が少ない素材。
調味料などの汚れも付着しにくいため衛生的です。
また、シンクとワークトップはシームレス加工でつなぎ目がなく、洗練された印象を与えます。
空間を有効活用した収納が充実しており、デザイン性はもちろん、使い勝手も評価されている人気製品です。
タマホーム キッチン標準③「クリナップ:ステディア」
「ステディア」は、キャビネット内部やシンク部分に質の高いステンレス素材を使ったキッチンです。
底面・側面・骨組みがステンレス製のキャビネットは、湿気でカビが発生しやすい環境でもカビ・臭いを抑制し、簡単なメンテナンスで清潔さを保てます。
また、独自構造のシンク「流レールシンク」を採用。
排水口までスムーズに水が流れる形状が特徴で、ゴミが自然と排水口へ運ばれるため、料理中でもシンク内を清潔に保てます。
タマホーム キッチン標準④「永大産業(EIDAI):ラフィーナ」
インテリア性に定評のあるキッチンで、ドアや床材に合わせた色彩・デザインを選ぶことで、リビング・ダイニングとの一体感を演出できます。
引き出し式カウンターが付属しており、料理の盛り付けや一息つきたい時などにあると助かるでしょう。
また、仕切りバー付きの収納スペースは、フライパンやまな板、鍋蓋などを立てて収納できるため、必要な時にすぐ取り出せるため便利です。
各メーカー別どんな人におすすめ?
メーカー | おすすめな人 |
タカラスタンダード:グランディア | 掃除を簡単にしたい方マグネット収納を活用したい方油汚れの手入れを楽にしたい方キッチンの清潔さを重視する方 |
リクシル:AS | デザイン性を重視したい方収納にこだわりたい方キッチンをインテリアの一部として考える方高級感のあるワークトップを希望する方 |
クリナップ:ステディア | キッチンの衛生面を重視する方レンジフードの掃除を楽にしたい方耐久性を重視する方湿気の多い環境でも清潔さを保ちたい方 |
永大産業(EIDAI):ラフィーナ | リビング・ダイニングとの一体感を求める方引き出し式カウンターなどの機能性を重視する方インテリア性と実用性を両立させたい方調味料などの取り出しやすさを重視する方 |

家づくりって、ひとつひとつのオプションを調べていくだけでも奥深いよなあ……。
色んなハウスメーカーの仕様や有料のオプションを調べてるとさ、「A社はココがいい」「B社のコレは捨てがたい」……って悩みまくりなんだけど、永遠に決断できる気がしないのよ。

それは家づくりを進めるうえで必ず通る道なので、むしろ良い傾向ですよ。

え、そうなの?

前に、家康くんはお姉さんに別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」で説教されてたじゃないですか?
しっかりと各社の情報収集をして比較してるから悩むわけで、悩みなくテキトーにハウスメーカーを選んで後悔するよりも百倍マシですよ。


ここからさらにマニアックな解説になるので、ぜひ勉強していってくださいね。

う……頭がパンクしそう……(プスプス)
タマホーム キッチンの主なタイプは?
タマホームでは「ペニンシュラ」「アイランド」「対面型」「壁付け」といった4種類のキッチン・レイアウトを選択可能です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ペニンシュラ
「ペニンシュラ(Peninsula)」は「半島」を意味する言葉で、その名のとおり、一方の側面だけが壁に繋がった対面式レイアウトが特徴です。
キッチンの左右どちらかが壁と接しており、シンクから作業台までダイニングと向き合う形で配置されています。
ダイニング側をカウンターとして活用できるため、会話を楽しみながら料理ができるだけでなく、配膳や食事準備もスムーズに行えます。
壁と接している分、後述するアイランドよりもスペースをとらないため、小〜中規模のリビング・ダイニングに適しています。
アイランド
「孤島(Island)」を意味するアイランドは、四方が完全に開放された独立型キッチンです。
島のように中央に配置されるスタイルで、左右がオープンなため、どの方向からもアクセスしやすく、動線がスムーズ。
リビングやダイニングに面した形で設置できるため、料理をしながら家族との会話や交流を楽しめるキッチン空間になるでしょう。
ただし、設置には相応のスペースが必要となるため、十分な広さのあるリビング・ダイニングでなければなりません。
また、換気扇のダクト処理が難しいので、天井が低くなったりダクトが露出したりする可能性もあります。
対面型
「ペニンシュラ」のような半島スタイルでありながら、コンロ前に壁が付いたセミオープンタイプのキッチンです。
調理中の音やニオイ、油はねなどを抑制できるため、リビングやダイニングを清潔に保ちやすい利点があります。
一方、壁のない部分では家族との会話も楽しめるため、プライバシーと開放感のバランスが取れたキッチンタイプといえます。
「アイランド」ほど広いスペースを必要としないため、小〜中規模の住宅でも導入しやすいキッチンです。
壁付け
正面が壁に接したタイプで、日本の住宅でよく見られる伝統的なキッチンスタイルといえます。
最大の特徴は、上部に収納棚を設けるなど空間を有効活用できること。
壁に向かって作業するため、料理に集中しやすく、周囲の視線を気にせず調理できます。
もっともコンパクトに設置できるため、限られたスペースで効率的にキッチンを配置したい方におすすめします。
タマホーム キッチンの床材は?
水や油を扱う空間だからこそ、キッチンの床材にはこだわりたいところです。
ここでは、タマホームで一般的な床材の知識をご紹介します。
フロアタイル
フロアタイルは、タマホームのキッチン向けに選択できる床材の1つです。
同社では標準仕様としてクッションフロアを提供していますが、オプションとしてフロアタイルも選択できます。
フロアタイルは耐水性に優れた床材で、汚れが付着しにくい特性を持ちます。
日々の清掃が簡単で、忙しい家庭でも清潔な状態を維持しやすいのが特徴です。
また、デザインバリエーションが豊富であり、木目調や石目調など、インテリアコンセプトに合わせたタイルを選択できます。
キッチンマットは不衛生?
キッチンマットはたびたび、衛生面の悪さが指摘されます。
とりわけフロアタイルのように、水拭き可能な床材の上にキッチンマットを敷くと、マット下部に水分や汚れが蓄積しやすく、カビや雑菌が繁殖する可能性が高まります。
また、キッチンマットは床面に段差を生じさせるため、つまずきや転倒リスクを増加させる要因ともなります。
メンテナンス頻度や使い方によるものの、衛生面を気にする方は、キッチンマットを使わない方がいいでしょう。
タマホームのキッチン収納
ここでは、タマホームの代表的なキッチン収納であるカップボードと背面収納の基礎知識をご紹介します。
カップボード
同社の「大安心の家」シリーズにおいては、専用収納(キッチン)・カップボード・セカンドトイレの中から1つを基本設備として選択できます。
基本仕様のカップボードは、幅1,800mmのコの字タイプで構成されており、幅900mmのカウンターユニットとトールタイプの収納ユニットを組み合わせたデザインが特徴。
カウンター部分は900mm幅となっているため、複数の調理家電を置くには狭く感じられるかもしれません。
予算によっては、幅広タイプへのグレードアップを検討するといいでしょう。
背面収納
同社オリジナルの背面収納には、キッチン本体と一体化したユニットが用意されています。
フルフラットタイプのキッチンと背面収納を組み合わせることで、生活感の少ない、すっきりとした空間になるでしょう。
また、キッチンの裏側にカップボードを配置することで、空間的な独立性を高めたレイアウトにできます。
タマホームのキッチンカウンターはおすすめ?
タマホームのキッチンカウンターは、使い勝手と優れたデザインに定評があります。
たとえば、「永大産業(EIDAI)」の「ラフィーナ」に標準装備された引き出し式カウンターは、調理中の仮置きスペースとして活用できるため大変便利です。
基本仕様でも必要十分ですが、さまざまなオプションと組み合わせることで、個々のニーズに合わせたカスタマイズができます。
タマホーム キッチンはグレードアップできる?

標準仕様でも十分な機能を備えていますが、ライフスタイルや好みに合わせたグレードアップが可能です。
ここでは、タマホームのキッチンにおける人気オプションをご紹介します。
人気オプション
自動洗浄機能付きレンジフード
レンジフードには自動洗浄機能付きモデルを選択できます。
この機能により油汚れが付きにくくなり、ボタン一つで換気扇掃除ができるため、日々の手間を大幅に削減できるでしょう。
高機能シンク
シンク周りのグレードアップも人気です。
たとえば、「タカラスタンダード」のキッチンでは、ホーロー素材を採用したシンク。
「クリナップ」の「流レールシンク」は、水を出すとシンクの勾配に沿って自動的に排水口までゴミを集める機能を持っています。
こうした高機能シンクを導入することで、汚れやすい水回りを清潔に保ちやすくなります。
IHクッキングヒーター
タマホームの注文住宅では、IHクッキングヒーターとガスコンロの両方から選択可能です。
IHは安全性や掃除のしやすさで人気がある一方、ガスコンロは調理の際の火力調整がしやすく、料理好きな方に選ばれる傾向があります。
選択可能なオプションは住宅商品によって異なるため、契約前に詳細確認が重要です。
タマホームのキッチンカタログはどこから入手できるの?

タマホーム公式サイトでは、一度に3冊までカタログを取り寄せられる資料請求システムを用意しています。
キッチン関連の情報は「大安心の家」シリーズのカタログに詳しく掲載されており、標準仕様の設備や選択可能なメーカー、レイアウトパターンなどを確認できます。
完全無料で利用できるため、住宅建築を検討中の方は、まずはカタログを取り寄せて詳細情報を確認するといいでしょう。
タマホームのキッチンでよくある質問(FAQ)

本章では、タマホームのキッチンにおいて、よくある質問とその答えについてまとめてみました。
カップボードや吊戸棚は標準仕様に含まれる?
タマホームの「大安心の家」においては、キッチン収納・カップボード・トイレ(2ヵ所目)のうち、いずれか1つを標準仕様として選択できます。
カップボードは標準仕様に含まれる場合がありますが、住宅プランによってはオプション扱いになることもあるため、契約時に確認してください。
キッチンのコンセントは何個あるといい?
キッチンのコンセント数は、使用する家電の種類や数によって必要量が変わります。
標準仕様では冷蔵庫用や電子レンジ用のコンセントが設置されていますが、必要な場合はオプションで追加できます。
ショールームで全メーカーのキッチンを見られる?
「クリナップ」「リクシル」「永大産業(EIDAI)」「タカラスタンダード」のキッチンは、各メーカーのショールームで実物を確認できます。
できるだけショールームに足を運び、各キッチンの大きさや使い勝手を確認しておきましょう。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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