タマホームについてネットで調べていると、「タマホーム 550万の家」や「タマホーム 500万円の家間取り」といった、思わず目を疑うようなキーワードが飛び込んできました。
タマホームがいくらローコストのハウスメーカと言っても、さすがに安すぎる価格帯なので、間取りなどの真実を確かめるために詳しく調査しました。
500万円の家って車みたいな価格帯だけど、品質的に大丈夫なの?
最近は世界的に建築材も高騰してますし、どうやって実現するのか気になりますね……。
タマホームで500万円の平屋が建つ?業界激震の大ニュースの真相とは
結論から言うと、現在はタマホームでは500万円台で平屋は建てられないようです。
では、なぜ検索キーワードが残っているかというと、2011年から2016年までタマホームが宣伝していた「大安心の家 5シリーズ」の最低価格が500万円台だったので、その名残りです。
別記事「【悲報】注文住宅の価格が値上がり続ける不都合な真実」でも解説している通り、家を建てるためのコストが止まらないため、500万円で家が建つのは夢のまた夢となってしまいました。
たしかに言われてみれば、昔「500万円台で家が建つ」みたいな広告を見かけたことがあったかも。
衝撃的な広告でしたから記憶している方も多いでしょうね。
今だとネット広告とかで「6万円/月で家が建つ」みたいなCMも見かけるけど、アレ(タウンライフ家づくり)ってどうなの?
アレは実現可能ですよ。
現在のタマホームでも「シフクノいえ」の金額感(900万円~)なら実現できます。
え、そうなの!?
完全に嘘だと思ってた!
住宅ローンの月6万円は、借入で2200万円、変動金利0.65%で実現できますからね。
つまり、建物代と土地代コミコミで総額2200万円以内に抑えられたら月6万円でいけるんです。
ちなみにウチだと月7万円くらいの住宅ローンがいいなと思ってるんだけど、借入はどれくらいになるの?
さっきと同じシミュレーションだと、借入は2600万円ですね。
建物代2000万円+土地代600万円は、一般的な金額ですよ。
ちゃんと計算してなかったから、知らなかったわ……。
ちなみに月6万円~8万円台の住宅ローンで注文住宅を検討してる方には、まさにタマホームがコスパよいので選ばれてますね。
そうなのか。今度、タマホームの住宅展示場に行って相談してみようかな。
貴重な休日がつぶれるのが嫌でどこにも行けてないんだけどさ。
だったら、わざわざ行かなくても、住宅情報サイトで5分の入力するだけで、自分の希望に合わせたタマホームの見積もりや間取りが無料で入手できますよ。
別記事「【裏技】タマホームの見積もり・間取りを無料で入手する全手順」で解説してますので、ぜひご覧ください。
マジか、やってみるよ!
タマホームで500万円の平屋の間取りとは
最低価格500万円台で販売されていた「大安心の家5シリーズ」の間取りは1LDKの平家でした。
家で生活する人の人数は1名から2名までが推奨される広さですね。
また500万円というのは各種オプションや工事などを除いた価格で、実質的には900万円ほどの価格になるとのことでした。
【2023年最新】タマホームで最安の家はいくら?
2023年3月時点でのタマホームで最安の住宅商品は「シフクノいえ」です。
販売価格は900万円〜と、かつての500万円と比較すると大幅に値上がりしています。詳しくは別記事「【衝撃】タマホームで1000万台の家が建つ?1100万円以下の平屋とは」を参照ください。
もともと安すぎたのはわかるけど、最近の物価高の影響で、タマホームも値上げしてるらしいな。
住宅業界の一部でも話題になってましたね。
この前、俺の姉ちゃんが「いつか注文住宅を買うなら、前倒しで行動しておけ」って言ってたんだよね。
それが現実になっていて怖いんだよな。
※別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」を参照
物価高だけじゃなくて、金利も減税も厳しくなりつつあるので、買うタイミングを間違えると大損しますからね。
「今が買い時!」って確信したらすぐに決断できるためにも、家を建てるための情報収集はしておいたほうがいいですね。
シフクノいえ
シフクノいえは、新築住宅に必要な基本設備を取り揃えたシンプルかつコスパ重視の製品です。
身の丈に合う最小の住まいから、自分オリジナルのものを足し算で家を設計していくスタイルで、20代の若い世代を中心に人気を集めています。
ちなみに、価格が900万円台〜なのは、積雪が50cm以下のエリア限定。
実は住宅は住む地域によって必要な設備が変わるので価格差があるのです。なぜなら、建てるエリアの温度、湿度、雨、雪、風、海などの環境によって、必要な設備が変わるからです。
今後、タマホームで500万円の平屋が発売されることはあるのか?
これはあくまでも筆者の予想ですが、500万円台の新商品が発売される可能性は限りなくゼロに近い確率だと思います。
その理由は3つあって、
・世界的に建築材が高騰しているから
・日本では人件費が増加しているから
・住宅の補助金は年々減っている
です。
それぞれ詳しく解説します。
世界的に建材が高騰している
結論からいうと、今後、住宅価格は値上げをする傾向にあります。
なぜなら世界的に家を建てるための建築部材が値上がりしているからです。特に注文住宅では、輸入品に頼らないといけない部材もたくさんありますから、その影響をモロに受けているのです。
私たちの身近にある日用品や電気代などが値上がりしているのはご存知の通りですが、まったく同じ現象が注文住宅でも起こります。
たしかに最近は身の回りのあらゆる物が値上がりしてるから、注文住宅だけは例外なんてことはないわな。
ですね。この状況が長引くほど、ますます家が買いにくくなるので、タイミングを見極めるのが難しい局面にあると思います。
日本では家づくりに関わる方々の人件費が増加しているから
日本の場合、高齢化社会による労働人口の減少により、家づくりに関わる方々が慢性的に不足しています。
たとえば大工さんが足りなくなると希少価値が高くなりますから、どこの現場でも引っ張りだこです。
そのため大工さんの人件費は上がっていき、結果的に、その影響を受けるのは注文住宅の購入者なのです。
物価高と人件費増って実際にはどのくらい増加してるの?
実際にデータがあります。国土交通省が公開している「建設工事費デフレーター」という建設工事費の推移を見ていくと、2015年を100%としたときに、2021年には110%となっています。
全体的に10%は値上がりしてるってことか。
ですね。実は建築資材の高騰のほうがすごいんです。
建設物価調査会が発表している建設資材物価指数(2011年基準:100)は、2011年から2021年の10年間で、全国平均で29%も上昇してます。
そういうデータ見てると、近いうちに買うなら早く買わなきゃやばいんじゃないかって思わされるな。
住宅の補助金は年々減っている
これから家を建てる人にとっては知りたくない嫌なデータとなりますが、事実なのでお伝えしなくてはなりません。
それは住宅の補助金が年々減り続けているということです。
住宅産業は他の産業と比較しても大きく、そのため住宅産業が発展するとそこに関わる多くの人が経済的に豊かになります。
逆に、住宅産業が縮小していくと、多くの人々が経済的に貧しくなります。
また、私たちの生活にとっても、住宅は大事な基盤であり、安全で快適で健康的な暮らしを実現することはかけがえのない価値があります。
ですから、政府は税金の多くを住宅産業に投じてきました。日本では長年、新しく家を建てる人が補助金で優遇され続けてきたのです。
しかし、その補助金の額は年々減少傾向にあるのです。
昨年のことですが、2022年に住宅ローン控除の控除率が1%から0.7%に引き下げられました。
たとえば、4000万円の家を買ったとして、控除率が1%だと400万円の控除ですが、控除率が0.7%だと280万円の控除になります。これは実質的に120万円の値上げと同じです。
また、数年以内には、さらに補助金のルールが厳しくなります。
住宅の種類/入居年別の控除上限額 | 2022年-2023年 | 2024年-2025年 |
長期優良住宅・低炭素住宅 | 5000万円 | 4500万円 |
ZEH水準省エネ住宅 | 4500万円 | 3500万円 |
省エネ基準適合住宅 | 4000万円 | 3000万円 |
その他 | 3000万円 | 2000万円(※1) |
簡単に言うと、品質の高い家への補助金は優遇されるのですが、品質の低い家は冷遇されてしまうのです。
なぜなら、品質が高い(冬暖かく、夏涼しい)家は自然と電気代などが抑えられるため省エネにつながるからです。また、長く住める家も建て替えのサイクルが長くなり、省エネにつながるので優遇されるのです。
こうした現実を受け止めると、いずれ家を買うなら、うかうかしてられないと思い始める方も多いと思います。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話
家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。
なんでしょう?
2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。
500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。
たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。
逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。
ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……
一年分の収入を失ってましたよね。
僕もこれから読みますね。
お前、読んでなかったのかよ!
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