「住友林業の全館空調『エアドリーム ハイブリッド』が気になるけど、後悔してるって声も見かけるし、どうしよう……」
「全館空調の価格って、電気代やメンテナンス費用を含めても、オトクになるのかしら……」
全館空調にはあこがれるものの、導入すべきかしないべきか迷うこともあるでしょう。
そこで今回の記事では、住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」の概要や初期費用、電気代、メンテナンス費用など、あらゆる角度から徹底解説しました。
導入メリットのほか、気になるデメリットやリアルな口コミについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」とは
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」とは、外気冷房の機能がプラスされた住友林業オリジナルの全館空調システムです。
電気代を抑えながら住まい全体の温度を快適な状態に保ち、室内の空気も清潔に保ちます。
エアドリーム ハイブリッドの概要データを以下にまとめました。
発売開始日 | 2015年1⽉2⽇ |
メーカー名 | 住友林業株式会社 |
価格 | 195万円(税別)※35坪2階建 機器床置き想定 |
どんな家族にオススメ | ・高齢者がいる ・小さい子どもがいる ・花粉症やアレルギーのある家族がいる |
メリット | ・大気汚染から家族を守り、アレルギー源をシャットアウト ・ヒートショックや熱中症を予防できる ・急激な温度変化が苦手なペットの味方 ・エアコン設置による間取りの制限が少なくなる |
デメリット | ・暑がりさんや寒がりさんがいる家庭には不向き ・コストが割高になることも ・大元の装置が故障すると大ごとになる |
全館空調「エアドリーム ハイブリッド」の価格(導入費用)は?
エアドリーム ハイブリッドの価格は195万円(税別)です(※35坪2階建 機器床置き想定)。
初期費用のみを見ると高いと感じる人もいるかもしれませんが、35年ローンでの購入を想定すれば、毎月5~6千円程度、毎日200円程度の出費となります。
なお、他メーカーの全館空調システムと価格を比較しても、平均的な価格帯です。

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


全館換気システム(e-kikubari)とは何が違うの?
住友林業の住まいでは、全館換気システム「e-kikubari(イーキクバリ)」もオプションで選択できます。
エアドリーム ハイブリッドが全館空調システムであるのに対して、e-kikubariは全館空気清浄システムです。
PM2.5を99%、浮遊ウイルスを99.99%以上除去する、「電子式エアクリーナ」を搭載。
いつでも家の空気をきれいな状態に保ちます。
e-kikubariは空気清浄システムメインのため、全館空調機能は付帯していません。
エアコンのほか床暖房など好みの冷暖房と併用して使用したり、太陽光発電と組み合わせてZEH住宅仕様にしたりといったことがおすすめです。
床暖房とどっちが良い?
エアドリーム ハイブリッドと同様に、足元の冷たさをカバーできる暖房システムに床暖房があります。
エアドリーム ハイブリットと床暖房を比較すると、エアドリーム ハイブリッドには以下のメリットがあります。
- 床材を好きなものが選べる
- 床暖房を設置できないエリアも暖かくできる
- 空気もきれいにしてくれる
床暖房を設置する場合、対応している床材を選ばなければいけません。
エアドリーム ハイブリッドは空調システムのため、好きな床材を選べます。
無垢フロアなどの床暖房が設置できない床材の部屋も、足元をしっかりと温めます。
床暖房はリビングや子ども部屋など設置した部屋の足元は温かいものの、廊下や洗面室など設置していないエリアの床は冷たいままです。
その一方で、エアドリーム ハイブリッドは冷暖房機能に加えて、電子式エアクリーナーによる空気クリーニング機能も付帯しています。
また、オプションになりますが加湿機能も付帯可能。
床暖房がおもに寒い季節のみに活躍するのに対して、エアドリーム ハイブリッドは一年を通じて住まいの快適な温度ときれいな空気を保ちます。
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」のメリット

エアドリーム ハイブリッドを住まいに設置することで、さまざまなメリットが得られます。
エアドリーム ハイブリッドの導入を迷っている時に知っておきたい、具体的なメリットを解説します。
大気汚染から家族を守り、アレルギー源をシャットアウト
エアドリーム ハイブリッドは、電⼦式エアクリーナが搭載されています。
電子式エアクリーナは、最⼤で1時間に3〜5回、家全体の空気をクリーニング。
静電気の力を活用して汚れやほこりを集じんするため、一般的なフィルタよりもこまかい粉塵も除去できるのが魅力です。
0.1μm〜2.5μmまでの微粒⼦を99%除去できるため、ほこり、カビの胞子、花粉、PM2.5、タバコの煙粒子、ウィルスの一部も除去。
花粉症や大気汚染、アレルギー源から家族を守り、いつでも家中の空気をきれいに保てます。
オプションの加湿システム
また、オプションで加湿システム「エアワッシャー型加湿システム」を追加できます。
空調空気に加湿空気を混ぜる仕組みにより、住まい全体を空調管理しながら加湿も同時に行います。
加湿ユニット内で雑菌抑制効果のある次亜塩素酸(電解水)を作り、空気を洗うように加湿。
浮遊ウイルスの繁殖や臭いを抑制しながら、住まい全体の空気を加湿します。
給水や洗浄も自動で行われるため、面倒な給水や掃除などの手間もありません。
お部屋の乾燥が気になる人も、空気をきれいにしながら加湿ができるシステムを搭載できます。
ヒートショックや熱中症を予防できる
エアドリーム ハイブリッドは全館空調によって住まいの温度を均一に保ってくれます。
リビングと廊下、浴室と脱衣所といった住まいの中でも温度差が発生しやすい場所でも、エアドリーム ハイブリッドによって温度差が発生しません。
住まいのどこでも快適に過ごせるだけでなく、ヒートショックや熱中症などの住まいの温度差による疾患を予防することにもつながります。
特に小さな子どもや高齢者の方がいるご家庭で、家族が健康に過ごせる住まいづくりを検討しているときにも、エアドリーム ハイブリッドの導入は選択肢となります。
急激な温度変化が苦手なペットの味方
エアドリーム ハイブリッドの全館空調は、ペットにもメリットがあります。
犬や猫といった毛足の長い動物は、主に夏の時期に、住まいの中でも熱中症のリスクがあります。
また、自分で体温調節するのが苦手な変温動物を飼っている場合、つねにペットが快適に過ごせる温度に調整しなければいけません。
エアドリームハイブリッドなら季節を問わずに住まい全体を快適な温度に保つため、温度変化が苦手なペットにも安心の住まいづくりが実現します。
エアコン設置による間取りの制限が少なくなる
エアドリーム ハイブリッドを設置すれば、住まいのそれぞれの部屋にエアコンを設置する必要がなくなります。
エアコンを設置する場合空調効率を考慮し、部屋を仕切る必要がありますが、エアドリーム ハイブリッドなら部屋の仕切りも不要。
冷暖房効率を考える必要がないため、間取りの自由度が広がります。
たとえばリビングとダイニングとキッチンをひとつに設置して大空間にする、吹き抜けやリビング階段を設置する、子どもの成長に合わせて子ども部屋に間仕切りを置く、といったことも可能です。
また、エアドリーム ハイブリッドはエアコンのように室内機や配管が露出することがありません。
部屋に設置されるのは、シンプルなデザインの吹き出し口(グリル)のみです。
すっきりとした印象となるため、お部屋の雰囲気に影響しません。
また、吹き出し口は色や材質が選べるため、お部屋のインテリアにマッチしたものも選択できます。
省エネで電気代もお得に
エアドリーム ハイブリッドは省エネが実現する以下の特徴があります。
- 外気冷房
- 熱交換換気
- 低圧電力契約が可能
外気冷房
エアドリーム ハイブリッドには外気の温度を冷房に利用する「外気冷房」が搭載されています。
夜間や春、秋といった外気温が低いときには、機械ではなく外気によって冷房するのが特徴。一般的なエアコンよりも、冷房による電気代を抑えられます。
熱交換換気
また、室内で適温になった空気を捨てずに換気を行う「熱交換換気」を搭載。
空調システムによって適温となったお部屋の空気は、取り入れた新鮮な空気を温めたり、冷やしたりするのに使われます。
最大85%の熱交換ができるため、一般的な第三種換気よりも冷暖房に使うエネルギーを抑えられます。
低圧電力契約が可能
さらに、従量電灯(単相電源)よりも電力量単価が安くなる低圧電力契約に対応したモデルも用意。
全館空調を使用する時間帯やライフスタイルに合わせて、電気の契約プランを選択できます。
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」のデメリット

エアドリーム ハイブリッドはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。
エアドリーム ハイブリッドの導入前に知っておきたい、デメリットを紹介します。
暑がりさんや寒がりさんがいる家庭には不向き
エアドリーム ハイブリッドに限らず全館空調は、住まい全体の温度を均一に保つため、部屋ごとの温度管理ができません。
そのため、家族の中に暑がりさんや寒がりさんがいる場合、均一になっている温度では「暑い」「寒い」と感じてしまうこともあるでしょう。
ただし、エアドリーム ハイブリッドはオプションで「VAV制御(Variable Air Volume Control)」を搭載可能です。
VAV制御によって、各部屋の空調をVAVリモートコントローラによって調整できます。
温度を好みに調整できるほか、省エネ運転切り替えや温調ON/OFFも可能です。
暑がりさん、寒がりさんがいる、各部屋で空調の温度コントロールをしたいときにはVAV制御の導入も検討してみましょう。
コストが割高になることも
エアドリーム ハイブリッドは195万円(税別)の導入費用が発生します。
住まいの温度を快適な温度にできる、空気もきれいにできるといったメリットもありますが、「空調よりもキッチンや浴室の設備を豪華にしたい」といった方もいるかもしれません。
約200万円以上の予算を、エアドリーム ハイブリッドよりも重視したいポイントにかけるかどうかをしっかり考えてから、導入を検討することをおすすめします。
大元の装置が故障すると大ごとになる
エアドリーム ハイブリッドは全館空調システムのため、大元の装置が故障すると家中すべての空調や空気清浄機能がストップすることになります。
たとえばエアコンの場合はリビングのエアコンが故障しても、ほかのエアコンが設置されている部屋は涼しい、または暖かい状態が保たれます。
エアドリーム ハイブリッドの大元が故障すれば、夏なら住まい全体が暑い状態となってしまいます。
修理を依頼しても復旧まで数日ほどかかることがあるため、その間は家中の空調が使えなくなってしまうのがデメリットです。
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」の電気代の実態とは?

エアドリーム ハイブリッドは電気代をおさえられるのも魅力です。
35坪の電気プラン(S-3555プラン)を想定した場合、エアコン+床暖房と同じ電気代で、全館空調+空気清浄が実現するとしています。
太陽光発電システムと組み合わせれば、余った電気を売電して電気代に充てることも可能です。
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」の口コミ・評判・後悔の声
住友林業の全館空調に関する口コミや評判について、X(旧:Twitter)から気になるものをいくつかピックアップしました。現時点では後悔の声は特に見当たらなかったです。
住友林業の全館空調「エアドリーム ハイブリッド」の長期的なメンテナンス費用は?
エアドリーム ハイブリッドは年に1度の定期点検が推奨されています。
定期点検の費用は、約4万円(税抜)です。
年間のメンテナンス費用が4万円、10年間で40万円、20年間で80万円、30年間で120万円ほど発生します。
メンテナンス費用を月単位に換算するとおよそ3400円ほどです。
メンテナンスを怠ると故障の原因にもなるため、メンテナンス費用のことも踏まえておきましょう。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
コメント