住友林業で家を建てようと検討している方にとって、床暖房を採用するかどうかは大きな悩みのひとつでしょう。
「無垢床にすると床暖房との相性が良くないらしい…」
「床暖房なら挽板も良いけど、無垢床も捨てがたい…」
と床の素材をどれにするか、そもそも床暖房がいるのかいらないのか…と延々と迷ってしまっている方も多いかもしれません。
そこで今回の記事では、住友林業の家で床暖房をつけるかどうか答えを出すためのヒントを全解説していきます。
「やっぱりああしておけばよかった」とならないよう、めちゃくちゃマニアックなところまで踏み込んで書いてますので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
また本記事については、アレコレ家づくりを学びまくり悩みまくった末に床暖房の導入を見送った筆者が書いているので、熱狂的な床暖房推しではないことを先にお伝えしておきます。
住友林業オーナーが床暖房をいらないと言う理由
結論から言うと、住友林業での床暖房は「LDKの必要なところに導入するならアリ」です。
一方で、以下に当てはまる人にはあまりオススメできません。
- 広範囲に無垢床を採用したい人
- 大型家具の配置換えを自由にやりたい人
- エアコンや全館空調で充分と考えている人

「床暖房って、付けるか付けないかの二択じゃなくて、『どこに付けるか』が大事ってこと?」

その通りです。
家じゅう床暖房にするより、長く過ごす場所だけ導入した方が、費用も使い勝手も満足しやすいですよ。

なんでも『全部入り』が正解ってわけじゃないんだな。
スマホの容量みたいな話か!

使わない場所まで暖めると、容量ではなくお財布だけが軽くなります。
床暖房を採用してよい人と良くない人の違い
床暖房を選んで良いのは、次の条件になるべく多く当てはまる人です。
- LDKで床に座る/子どもが床で遊ぶ/足元の冷えがかなり苦手
床暖房は床面からの熱伝導とふく射で暖めるため、足元の快適性を重視する人には向いています。
- 無垢床ではなく、床暖房対応の挽板フロアで納得できる
住友林業のPRIME WOODでは、無垢フロアは「床暖房不可」、挽板フロアは「床暖房対応」です。
床暖房を選ぶなら挽板フロアが基本となります。
※一部で無垢床への導入事例も耳にしますが、木材の変形リスクを伴うため慎重な判断が必要です。)
- ラグ・脚なしソファ・大型家具を床暖房の上に置かない生活ができる
床暖房の上に、クッション、座布団、カーペット、脚のないソファなどを設置すると熱がこもってしまうため、床材のひび割れ・変色の原因になることがあります。
また、ソファやベッドにおいても、熱がこもる原因とならないよう、底面が床から5cm以上離れているものが推奨されています。
こうした物理的な制限が気にならない人は、床暖房を検討するのはアリでしょう。
逆にこれらが当てはまらない人はマジでオススメできません。

無垢床と挽板って見た目は似てるのに、床暖房ではそんなに違うの?

無垢材は温度や湿度で伸び縮みしやすいので、床暖房との相性には注意が必要です。
一方、挽板は床暖房向けに作られている商品が多いですね。

つまり無垢床は『自由人』で、挽板は『ルールを守る優等生』って感じか。

そんなイメージです。
自由人に毎日同じ生活を強制すると、ご機嫌を損ねることがあります。
床暖房は「LDK全面」ではなく「生活動線だけ」
床暖房の最も現実的な設置方法は、LDK全面ではなく「家具を置かず、人が留まる場所」に絞ることです。
| 場所 | 判断 |
| ダイニングテーブル下 | 椅子・脚・ラグ次第。慎重に |
| ソファ前 | 床に座るならアリ。ただしラグを敷くなら微妙 |
| キッチン足元 | 冷えやすい人にはアリ |
| テレビボード下 | 基本いらない |
| ソファ下 | 基本いらない |
| ピアノ・大型家具予定地 | 入れない方がいい |
| 寝室 | 優先度低め |
| 子ども部屋 | 優先度低め |
| 脱衣所 | 別暖房の方が費用対効果が良い場合あり |
床暖房は面積が広いほど良いわけではありません。
無駄な範囲を暖めても設備の効率が落ちるため、ピンポイント配置が正解です。

働いてるのは床暖房なのに、一番暖まってるのがソファの下だったら切ないもんな。

ソファに『今日は温かいです』とお礼を言われても困りますからね。
住友林業の床暖房は快適設備であって必須設備ではない

ここからは筆者個人の見解が強く反映されている部分なので、あくまでも参考意見としてご覧ください。
高断熱な現代の住宅では、エアコンだけで室温自体は十分暖かくなります。
床暖房は部屋全体を急速に暖める設備ではなく、足裏の不快感をなくし体感温度の満足度を上げる「快適追加設備」です。
そのため、床暖房は「エアコンの代わり」ではなく「エアコンの不満(足元の冷え)を補う併用スタイル」が前提となります。
判断軸は「床に触れる暮らしに価値を感じるか?」という一点です。
冬に素足で過ごしたい、床でゴロゴロしたいという体験価値にお金を払えるなら導入する価値があります。

じゃあ『生活できる暖かさ』はエアコンで確保できて、さらに上質な快適さを足すのが床暖房なんだな。

そうです。
贅沢品というよりは、暮らしの満足度を上げるオプションですね。
住友林業の床暖房の光熱費は「使い方」で大きく変わる

続いて床暖房の光熱費の話。コスパ主義の方は必見です。
床暖房は、スイッチを入れてすぐ暖まる設備ではないものの、他の暖房機器と同じく、立ち上がりに大きなエネルギーを使います。
東京ガスは、ガス温水床暖房について、ON/OFFを繰り返すとかえってムダになる場合があると説明しています。
ある試算例では、木造14畳1室・敷設率53%・外気温7℃・床暖房とエアコン併用・8時間運転で、立ち上がり時約61円/時、定常時約18円/時、8時間で約184円としています。
ただし、これは2023年10月時点の料金等に基づく東京ガスの試算なので、実際の使用状況により実態は異なります。
東京ガスの試算例(※14畳・エアコン併用・8時間運転)でも、立ち上がり時は約61円/時かかるのに対し、定常時は約18円/時まで下がります。
基本はセーブモードなどを活用し、エアコンで室温を保ちつつ床暖房は控えめに運転するのが最も効率的です。
コスパが良い使い方
- 朝晩など決まった時間にタイマー運転する
- LDKに長時間滞在する
- 頻繁にオンオフせず、低力で連続運転する

寒いからってこまめに消したり点けたりするのは逆効果なんだ!

はい。
床暖房に何度もダッシュさせると疲れ果てて、電気代・ガス代跳ね上がります。
住友林業での家づくりで床暖房より優先すべきものがあるか確認しよう

予算の都合で床暖房の導入を迷っているなら、優先度をほかの項目と比較してみましょう。
居住の快適性を追求するという観点で、優先順位を決めていくと、筆者の場合はこうなりました。
| 優先度 | 項目 | 理由 |
| 1 | 断熱性能 | 家全体の暖かさに効く |
| 2 | 窓性能 | 冬の冷え・夏の暑さに直結 |
| 3 | 気密・換気 | 温度ムラと空調効率に影響 |
| 4 | エアコン計画 | 毎日の快適性に直結 |
| 5 | 床材 | 住友林業の満足度に直結 |
| 6 | 床暖房 | 足元快適性の追加設備 |
床暖房は快適ですが、断熱・窓・空調計画が弱い家から救う設備ではないことに注意しましょう。
ですから、まず家全体の性能を整えて、それでも足元快適性がほしいなら入れる、という順番で考えるのが順当だろうなと思うわけです。

家そのものの性能が高いほど、暖房効率が上がります。
穴の空いたバケツに水を入れるより、まず穴をふさぐ方が大切という考え方ですね。

なるほど。
床暖房は最後の仕上げってことか。

はい。
土台が整っているほど、床暖房の良さも発揮しやすくなります。
床暖房の有無でどれくらい快適さが違うのかは体験するしかない

暖かさや足元の感覚は人によって千差万別です。
どれだけネットの記事を読んでも、最終的には真冬の展示場や実例見学会で実際に靴下を脱ぎ、自分の足で体感してみるしか納得できる答えは出ません。
迷っている方は、知識を集める時間を一度ストップし、別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」でも読んで、ささっと行動して答えを見つけてしまうことを強くおすすめします。

ネットの記事を100本読むより、一回現場で靴下脱ぐのが一番早いんだな。

家づくりにおいては、自分の『体験』こそが最も信頼できる情報になりますよ。


