「積水ハウスの外観の実例を調べてるんだけど、ぜんぶかっこいいように見える…ダサいってどんな家なんだろう?」
積水ハウスでの家づくりにおいて、外観をどうするかはとても悩ましい問題のひとつでしょう。
そこで今回の記事では、積水ハウスの外観について実例をまじえて徹底解説していきます。
積水ハウスの外観の特徴
積水ハウスの外観は、構造と外壁材の選び方で印象が大きく変わります。
まずは各構造で選べる外壁材の種類と仕上がりの違いについてご紹介します。
鉄骨系住宅(ダイン)は「重厚感×都市型モダン」が特徴

■出典:オーシャンビューを満喫しながら、実面積以上の広がりを体感できる住まい|積水ハウス
積水ハウスの鉄骨系住宅ブランド「ダイン」は、重厚感のある都市型モダンなデザインの住宅商品です。
その魅力を支えるのが、1984年から自社開発・製造している鉄骨住宅専用の高性能外壁材「ダインコンクリート」。
ダインコンクリートは、「オートクレーブ養生」と呼ばれる高温高圧処理により、強固で化学的に安定した結晶構造を持つコンクリート外壁材です。
職人の手仕上げによって陰影のある質感を生み出し、コンクリートならではの重厚さと存在感のある外観に仕上げます。
さらにダインには、鉄骨構造の強度を活かした「フレキシブルβシステム」や「ダイナミックフレーム・システム」を採用。
重厚さとシャープさが調和することで、現代建築としての美しさを放っています。
木造系住宅(シャーウッド)は「自然×現代的デザイン」が魅力

■出典:自然素材に包まれた空間に、家事や仕事がスムーズになる工夫を盛り込んで|積水ハウス
積水ハウスの木造住宅ブランド「シャーウッド」は、自然との調和と現代的デザインの両立が魅力です。
木造軸組構法を進化させた独自の「シャーウッドハイブリッド構法」を採用しており、木造ならではの軽やかさと開放的な空間を実現。
外壁には、シャーウッド専用に開発されたオリジナル陶版外壁材「ベルバーン」を標準採用しています。
ベルバーンは、青粘土を燃焼してつくった「シャモット」、天然の岩石が用いられている「ロウ石」などを主原料とし、約1,100℃の高温で焼き締めて作られています。
焼き物ならではの温かみと自然な風合いが寄り添う、積水ハウスこだわりの住まいです。
積水ハウスの外観|構造ごとの「外壁材」の違い
積水ハウスでは、鉄骨系と木造系で対応する外壁材が異なります。
ダインコンクリート(軽量鉄骨1・2階建て専用)
ダインコンクリートは、軽量鉄骨住宅(イズシリーズ)専用に設計された外壁材です。
独立気泡構造により水分が入り込みにくく、雨や湿気に強い耐久性を持つほか、840℃の高温にも耐える耐火性を備えます。
「タフクリア」塗装技術により塗り替え周期は約30年で、美観と機能性を長期間維持。
深い陰影と職人による手仕上げの質感が特徴で、確かな品格を感じさせる外壁です。
シェルテックウォール(重量鉄骨3・4階建て専用)
重量鉄骨構造(3〜4階建て)に採用される外壁システムです。
強度は一般コンクリートの約2倍に達し、高温や地震などの外部ストレスに強い構造を実現。
シェルターとしての性能と美観を重視した、鉄骨住宅専用の耐久パネルです。
ベルバーン(木造シャーウッド専用)
ベルバーンは、木造シャーウッド専用の外壁で、陶器のように高温焼成した無機質パネルです。
青粘土・シャモット・ロウ石などの天然素材を使用し、釉薬仕上げのため塗装が不要です。
耐候性・耐久性が非常に高く、60年以上の耐用性があるとされています。
メンテナンスはシーリング部分が中心となるため、コストパフォーマンスに優れた外壁材です。

家づくりって、ひとつひとつの情報を調べていくだけでも奥深いよなあ……。
色んなハウスメーカーの仕様や有料のオプションを調べてるとさ、「A社はココがいい」「B社のコレは捨てがたい」……って悩みまくりなんだけど、永遠に決断できる気がしないのよ。

それは家づくりを進めるうえで必ず通る道なので、むしろ良い傾向ですよ。

え、そうなの?

前に、家康くんはお姉さんに別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」で説教されてたじゃないですか?
しっかりと各社の情報収集をして比較してるから悩むわけで、悩みなくテキトーにハウスメーカーを選んで後悔するよりも百倍マシですよ。


ここからさらにマニアックな解説になるので、ぜひ勉強していってくださいね。

う……頭がパンクしそう……(プスプス)
積水ハウスの外観|和風/洋風の外観
積水ハウスの住まいは、和の趣から欧米スタイルまで、幅広いデザインに対応しています。
実際に建てられた住まいを例に、和風・洋風それぞれの魅力を見ていきましょう。
和風の実例

■出典:木質感あふれる大空間のLDKと奥行きのあるデッキの一体感|積水ハウス
木の温もりを感じる広々としたLDKと、デッキが一続きになった住まいの事例です。
伝統的な和風建築ではなく、日本らしい落ち着きと現代的な住み心地を融合させたスタイルを採用しています。
その外観は、なだらかな勾配の屋根と深く出た軒が特徴。
室内は木を基調とした仕上げで、空間全体が自然な温かみに包まれています。
庭には日本の樹木を植えており、季節ごとに移り変わる景色を楽しめる住まいとのことです。
洋風の実例

■出典:気品豊かに非日常の美を叶えるウォーターテラスがもてなす住まい|積水ハウス
水の流れと石の質感が印象的な建築事例です。
洋風デザインの魅力は、上質な素材と開放的な空間構成によって、日常を特別なものへと変える力にあります。
外観は、タイルと石材を組み合わせた贅沢な仕上がりとなっています。
エントランスへの通路は石を張り詰めて仕上げられており、訪れる方を上質な雰囲気で迎え入れます。
そしてテラスには水を張った空間を設置。
流れ落ちる水の音と、水面に映る光の揺らぎが、穏やかで涼やかな時間を演出します。
積水ハウスの外観|配色別の事例
住まいの外観は、配色によっても大きく印象が変わります。
ここでは、実際の建築実例をもとに、配色別の特徴をご紹介します。
白系統の実例

■出典:中庭から内に広がる美と光が共鳴し合うコートハウス|積水ハウス
建物の中心に中庭を配置し、光をたっぷり取り込んだ住まいの事例です。
白系統の外観は、清潔感と明るさが特徴で、周囲の街並みに自然と馴染みます。
外壁には白いダインコンクリートを使用。
晴れた日には青空に映えて、爽やかな印象を与えます。
刻々と変わる光の入り方を感じながら、心地よく暮らせる住まいです。
グレー系統の実例

■出典:集い、安らぎ、そして音楽 夢を重ねた都心のリゾート|積水ハウス
音楽活動と交流の場を備えた、都心の3階建て住宅の事例です。
グレー系統の色味は、落ち着いた色調で都市の景観に溶け込みながら、洗練された印象を与えるのが特徴。
1階は来客をもてなす場、2階は家族が日常を過ごす場、3階は開放的にくつろぐ場として、それぞれ役割をわけています。
屋上に広いスペースを確保しており、都心にいながら空の広がりを楽しめる住まいに仕上がっています。
木目調タイルの実例

■出典:密集地のコンパクトな敷地でも、ゆったりリラックスできる3階建て|積水ハウス
限られた敷地を活かし、中庭から光を取り込む3階建て住宅の事例です。
木目調タイルの外観は、自然素材の風合いと都市的な洗練さを併せ持ちます。
周囲の建物に馴染みながら独自の表情を生み出すのが魅力です。
敷地は約40坪と限られているため、建物の中心に中庭を配置し、外部からの視線を遮りながら室内へ光を届ける設計を採用。
四角い形を基調としたシンプルな構成ですが、木目調のタイルをアクセントとして用いることで、温かみのある印象を加えています。
積水ハウスの外観|「おしゃれ」と「ダサい」をわけるポイント

積水ハウスの外観デザインで失敗しないために、押さえておきたい点があります。
ここでは、「おしゃれ」な外観と「ダサい」外観をわけるポイントを解説します。
景観から「浮かないデザイン」を意識する
外観デザインでもっとも大切なのは、周辺環境との調和です。
どれほどおしゃれなデザインでも、周囲の景観から浮いてしまえば違和感を生んでしまいます。
たとえば、落ち着いた住宅街に都市的でモダンな外観を配置すると、周囲から浮いて見えるでしょう。
外観を考える際は、自分の好みだけでなく「周辺の街並みにどう馴染むか?」という視点を持つことが大切です。
建物と同じくらい外構計画が重要
外構は建物と街並みをつなぐ接点であり、周辺環境との調和を生み出す要素です。
積水ハウスでは植栽プランにより、日射や風通しを考慮した提案をおこなっています。
適切な植栽配置で夏の日差しを遮り冬の光を取り込むことで、省エネ効果と美しい景観を両立できるでしょう。
また、アプローチや門まわりのデザインによって、建物の印象は大きく変わります。
外観計画では建物だけでなく、外構を含めた「敷地全体のデザイン」に力をいれてください。
近隣と同じ外観は避けるべき?
積水ハウスでは「ダインコンクリート」や「ベルバーン」などの人気外壁材がよく使われるため、外観に共通性が出やすい傾向があります。
しかし、似た外観が並ぶことは必ずしも悪いことではありません。
街並みの統一感が、地域単位での資産価値向上につながる事例もあるためです。
一方で、個性を出すポイントとして、配色の工夫、素材の組み合わせ、窓配置のバランスなどが挙げられます。
同じ外壁材でも、色の選択や窓の配置を工夫するだけで、まったく異なる印象を与えられるでしょう。
ダサい外観の典型パターンを知っておく
外観デザインで失敗しないためには、ダサく見えてしまう典型的なパターンを知っておくことが重要となります。
もっとも多い失敗パターンの一つが、窓配置のバランス崩れです。
たとえば、階段の採光用に設けた窓と、高さの異なる窓が複数並んでいると、外観に統一感が失われ、雑然とした印象を与えてしまいます。
これは、室内の使いやすさを優先した結果、外から見たときの見え方が乱れてしまうために起こります。
また、ツートンカラーの配色ミスも頻繁に見られる失敗例です。
コントラストの強いツートンカラーは、うまく使えばモダンで洗練された印象を与えられます。
しかし、色の組み合わせや分割する位置を誤ると、アンバランスな印象になるでしょう。
こうした失敗を避けるには、あらかじめ「ダサく見えるパターン」を理解しておき、設計段階で確認を重ねることが大切です。
積水ハウスの外観|よくある質問(FAQ)
最後に、積水ハウスの住宅商品の外観におけるよくある質問と回答をまとめました。
Q1:積水ハウスの外観デザインは自由に決められますか?
積水ハウスは邸別自由設計のため、構造や外壁材の範囲内で自由に外観を決められます。
ただ、構造(鉄骨系・木造系)によって選べる外壁材が異なるため、希望する外観イメージを先に固めてから選ぶとスムーズです。
Q2:外壁の色選びで失敗しないコツはありますか?
カタログや小さなサンプルだけで判断せず、展示場や実邸で大きな面積での見え方を確認しましょう。
色は面積が広がるにつれて見え方が変化する「面積効果」があり、明るい色は鮮明に、暗い色は暗く傾向があります。
実物で十分に確認することが、建築後の後悔を防ぐ鍵です。
Q3:窓の配置で注意すべきポイントは何ですか?
外観のバランスを優先しすぎて、室内の使い勝手を犠牲にしないようにしましょう。
窓の大きさ・位置・並びは外観デザインに大きく影響するため、内外両面から設計士と十分に話し合うべきです。
Q4:外構工事はどのタイミングで計画すべきですか?
建物の設計段階から外構計画を並行して進めるのが理想です。
外構を後回しにすると予算不足になりやすく、建物単体では完成度が低く見えてしまうため、最初から一体で計画しましょう。
■参考記事:【積水ハウスの外構】費用が高すぎ?値引き、外注、トラブルなど徹底解説【施工例】
Q5:メンテナンスフリーの外壁材はありますか?
ダインコンクリートやベルバーンは約30年間塗装不要とされていますが、完全にメンテナンスフリーではありません。
詳細は積水ハウスに直接ご確認ください。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!



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