「積水ハウスって断熱弱いって聞くけど本当?」
「標準の断熱等級6ってどれくらい安心できるの?」
「プレミアム仕様って費用に見合うの?」
積水ハウスを検討している人なら、断熱性能は必ず気になるところでしょう。
特に近年は断熱等級7対応を掲げるメーカーも増えているため、積水ハウスがどの立ち位置にいるのか分かりづらいという声もよく聞きます。
結論から言うと、積水ハウスは「軽量鉄骨」「シャーウッド(木造)」どちらも標準で断熱等級6が基本。
さらに上位のハイグレード・プレミアム仕様で等級7レベルも狙えるという構成になっています。
とはいえ、商品や地域区分によって仕様が異なるため、選び方を間違えると「思ったより寒い…」となりかねません。
そこで今回の記事では、積水ハウスの断熱について徹底的に解説していきます。
積水ハウスの断熱等級と仕様

積水ハウスの断熱等級は、多くの地域で等級6(ZEH基準以上)を標準化しています。
鉄骨(イズ)も木造シャーウッドも、国の省エネ基準を踏まえながら、地域ごとに断熱仕様を最適化しているのが大きな特徴です。
「昔の積水ハウスは寒い」という声もありますが、それは旧世代の断熱仕様が中心で、現在の標準仕様とは別物です。
ここではまず、積水ハウスの断熱等級の全体像を整理していきます。
断熱等級5・6・7の違い
結論から言うと、積水ハウスで建てる場合、基本は等級6を中心に考えればOK です。
なぜなら、次のように性能差と必要UA値が明確に分かれているからです。
| 断熱等級 | UA値の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 等級5 | 0.6 前後 | ZEH水準の最低ライン |
| 等級6 | 0.46 前後 | ZEH+相当の高性能で積水ハウスの主力 |
| 等級7 | 0.26 前後 | 業界トップクラス。窓や断熱材の強化必須 |
※UA値の詳細基準は国交省資料より(出典:国土交通省 住宅の外皮性能基準)
積水ハウスは、地域5~7(温暖地〜一般地)で等級6の標準化を完了しており、特別な追加費用なしで高性能な断熱を確保できる点が強みです。

断熱等級って、数字が上がるほど快適になるってことでいいの?

そうですね。数字が大きいほど一定のUA値をクリアして、より“熱が逃げにくい家”になります
鉄骨(イズ)とシャーウッドの標準断熱
鉄骨でも木造でも、積水ハウスは断熱性能をほぼ同等に揃えています。
その理由は、いずれの構造にも、次のような専用断熱工法が設定されているからです。
- 鉄骨:ぐるりん断熱
→熱橋になりやすい鉄骨柱周りにも断熱材を敷き詰めて“熱の通り道”をふさぐ - シャーウッド:HAWOOD Insulation(高断熱化仕様)
→120mm角の柱と大きな壁体内空間を活かし断熱材を多層的に充填
構造の違いによる断熱性能差は非常に小さく、どちらも断熱等級6を安定的に満たすことが可能です。

鉄骨は冷えるって聞いたことあるけど、積水ハウスだとあんま関係ないの?

鉄骨の弱点である“熱橋”に積水ハウスが徹底対策しているので、構造で迷う必要はないですね
地域区分による断熱仕様の違い
積水ハウスは建築地の省エネ地域区分(1〜8地域)に合わせて断熱の厚みや使用する材料を最適化しています。
例えばシャーウッドでは、
- 寒冷地(1〜3地域):壁断熱の厚みを増量、天井断熱を高性能仕様に変更
- 温暖地(4〜7地域):日射遮蔽性能とバランスさせた断熱構成に調整
と地域ごとに断熱材の厚さ・素材を変えることで、冬は暖かく、夏は暑さを入れにくい家づくりが実現できます。
積水ハウスの断熱材・構造別の特徴

積水ハウスの断熱材は、構造ごとに最適化されており、壁・床・天井・屋根のすべてに専用設計が用意されています。
標準の断熱材(種類・厚み)
積水ハウスでは次の断熱材を標準採用しています。
- 繊維系断熱材(グラスウール系)
- ポリスチレンフォーム断熱材(床)
- 高性能断熱材(寒冷地仕様)
※厚みは地域区分・構造により異なる
鉄骨でも木造でも、「家全体をすっぽり包む」ことを前提としたバランス重視の断熱構成となっています。

断熱材の種類って、家の性能にそんな影響あるの?

ありますよ。特に床断熱や天井断熱の工法は、冬の快適さに直結します
軽量鉄骨と木造の断熱の違い
構造ごとに考え方が違うだけで、性能はほぼ同等です。
- 鉄骨:ぐるりん断熱
→鉄骨柱の周囲にも断熱材を入れて熱橋を解消 - シャーウッド:断熱材多層充填+気密部材の施工
→コンセント周り・床際のすき間を気密材で塞ぐ
どちらも「施工精度」を重視している点が共通しています。
床・壁・天井・屋根の断熱構成
積水ハウスの断熱のポイントは次の4つ。
- 壁:断熱材+断熱内壁枠で柱部分も断熱
- 天井:梁下に専用寸法の断熱材を敷き詰める
- 床:根太下にも断熱材を施工して“連続断熱”を実現
- 屋根:寒冷地は素材を変更し断熱強化
特に床の「根太下断熱」は積水ハウス独自で、底冷えを抑える効果が大きい点が特徴です。
積水ハウスの断熱グレードの違い

積水ハウスの断熱仕様は、「スタンダード→ハイグレード→プレミアム」の3段階となっています。
- スタンダード:断熱等級5〜6
- ハイグレード:等級6を安定的に満たす
- プレミアム:等級7を視野に入れた最上位仕様
プレミアム仕様(断熱ハイグレード)の内容
プレミアム仕様では、
- トリプルガラスサッシ
- 高性能断熱材の採用
- 天井・壁の断熱増量
- 気密施工の強化
など、外皮性能を最大化する構成になっています。
断熱ハイグレード・スーペリアの違い
断熱ハイグレードとスーペリア仕様の間には、主に
- 断熱材の性能
- 窓の性能
- 内部の気密処理
に違いがあり、スーペリアは“断熱をさらに突き詰めたい人向け”の仕様になっています。
断熱材のグレードアップが必要なケース
断熱グレードを上げたほうがいいのは次のケース。
- 寒冷地に建てる場合
- 吹き抜け・大開口窓が多い間取り
- エアコンを省エネ運転したい場合
- 子どもや高齢者の健康面を重視したい場合
逆に、温暖地で一般的な間取りなら、標準仕様(等級6)でも十分に快適です。
断熱強化を検討する人の判断基準
積水ハウスは「標準で等級6」なので、多くの家庭は追加の断熱グレードアップをしなくても快適に暮らせます。
ただし、次の条件に当てはまる人は、ハイグレードやプレミアム仕様も検討して損はありません。
グレードを上げるべきかの判断ポイント
断熱グレードアップをすすめたいケースは以下の通りです。
- 寒冷地(地域1〜3)に建てる
- 吹き抜け+大開口窓の間取りを採用する
- 真冬・真夏の冷暖房費を極力抑えたい
- 子ども・高齢者の健康面を重視する
- 将来の光熱費高騰が心配
逆に、「2階建て・一般間取り・温暖地」の家庭なら、標準仕様(断熱等級6)だけでも十分です。

グレードアップは何十万もかかるんだったよな?

そうですね。ただ、長期的な光熱費の差額を考えると“元が取れる”ケースも多いです
UA値・気密性能と住み心地

断熱材をどれだけ良いものにしても、UA値(断熱性能)とC値(気密性能)のバランスが取れていなければ、実際の住み心地は安定しません。
積水ハウスはUA値については明確に仕様を設定している一方、C値は公表していません。
そのため、「断熱性能は高いのに寒い」と感じる家が生まれる余地があるのも事実です。
ここでは、数字の意味と積水ハウスの実情をわかりやすく整理します。
UA値の目安と積水ハウスの性能
UA値は「家全体の断熱性能」を示す指標で、小さいほど熱が逃げにくく性能が高いことを意味します。
積水ハウスの公式では、鉄骨・シャーウッドともに、地域区分5〜7(温暖地〜一般地)でUA値0.46前後(断熱等級6相当)を標準化しています。
この数値は国のZEH基準を上回る水準で、一般の注文住宅としては十分に高性能です。

UA値だけ見れば、積水ハウスってかなり優秀ってこと?

そうです。断熱“等級”という意味では、積水ハウスはトップメーカーの一角に入りますね
気密(C値)が快適性に与える影響
C値(※)が悪いと、断熱材の性能が半分しか発揮されないこともあります。
※C値とは…家の隙間を数値化したもの(小さいほど気密性が高い)
積水ハウスはC値を公表していませんが、実際には1.0~2.0台になるケースもあると言われています。
もちろん “悪い値” ではありませんが、高気密を売りにする一条工務店や北海道の工務店のC値(0.1~0.5)と比較すると、明確に差があります。
そのため、「断熱材はいいのに寒い」「暖房の効きが弱い気がする」という口コミは、気密性能が原因の一つになりやすいのです。
鉄骨で「寒い」と言われる理由
鉄骨だから寒いのではなく、気密性能が木造より確保しにくい構造上の特性が影響します。
ただし、積水ハウスは「ぐるりん断熱」によって熱橋対策を徹底しており、鉄骨特有の“冷たい柱”が室温に影響する場面は大幅に改善されています。
積水ハウス断熱の評判・よくある疑問

「寒い」という評判は古い世代の家に多く、2022年以降の最新仕様では改善されています。
ただし、断熱材やUA値だけでなく「気密・換気・窓」の組み合わせで住み心地は大きく変わります。
「断熱弱い?」と言われる理由と実際
SNSや口コミでよく見る「断熱弱い」は、2000年代以前の積水ハウスの断熱仕様が背景にあります。
現在の仕様は、
- 鉄骨:ぐるりん断熱
- 木造:HAWOOD Insulation
- 窓:超高断熱アルミ樹脂複合サッシ(SAJサッシ)
が標準化されており、断熱性能は大きく進化しています。
断熱材が「入っていない」は本当?
一部のブログやSNSで「積水の家、壁に断熱材が入っていない場所があった」という投稿が話題になることがあります。
ただし、これは
- リフォーム中の一部区画
- 古い施工世代
- 経年劣化で偏ったケース
など、特殊な事例が多く、現在の積水ハウスの断熱仕様とは直接関係ありません。

噂だけ聞くと不安になるよなあ…

気持ちはわかりますが、現行仕様の積水ハウスで断熱材が入っていないというのは考えられません
鉄骨と木造で変わる住み心地
気密性がわずかに高い分、木造シャーウッドのほうが“体感的には暖かい”と言われやすいです。
ただし積水ハウスの場合、
- 設計自由度
- 音の響き方
- 外観の好み
- 間取りの作りやすさ
など、構造以外の要因を優先して選ぶほうが合理的です。
断熱性能を理由に構造を決める必要はありません。
他社(一条工務店・住友林業・ヘーベル)との比較視点
以下のように比較すると分かりやすいです。
■一条工務店
- 標準で断熱等級7
- C値0.1〜0.5の高気密
- 断熱性能は業界トップ
→「性能最優先」の人向け
■ヘーベルハウス
- ALC外壁の断熱蓄熱性
- 気密は積水と近いレベル
→「鉄骨×頑丈×断熱バランス」志向の人向け
■住友林業
- 木造BF構法で断熱材をしっかり確保
- 体感温度は積水シャーウッドに近い
→「デザイン×木造」重視の人向け
契約前にチェックしたい断熱仕様
チェックリストとしては次の4点です。
- 窓の仕様(樹脂/アルミ樹脂複合/トリプル)
- 断熱の厚み(地域区分による違い)
- 換気システム(熱交換型の種類)
- 気密施工の考え方(C値測定の可否)
ここを確認せず契約すると、「思っていたより寒い/暑い」という後悔につながりやすいので注意しましょう。


