当ページはアフィリエイト広告を利用しています

注文住宅の費用シミュレーション完全ガイド

「注文住宅を建てたいと思うけど、費用のシミュレーションってどうすればいいんだろう?」

戸建て住宅を検討している方において、まず思いつくのは費用の概算がいくらになるかでしょう。

そこで今回の記事では、注文住宅の費用シミュレーションの最新情報について完全ガイドしていきます。

注文住宅の費用シミュレーションに必要な準備

注文住宅の費用を正確に見積もるには、前提条件の確認と事前準備が欠かせません。

まずは、注文住宅の費用シミュレーションの前に済ませたいことをチェックしていきます。

自己資金の確認

自己資金は住宅購入に使える現金で、このうち購入額の10~20%を頭金にするのが一般的です。

仮に3,000万円の物件であれば、300万円~600万円を頭金の目安にします。

ただし、日々の生活に支障が出ないよう、現金で6か月分の生活費は残しておきましょう。

貯蓄・退職金・親からの援助といった資金をすべて洗い出し、正確に計上することで、費用シミュレーションの精度が高まります。

無理のない返済額の把握

年収別の借入可能額と、手取り月収に対する理想的な返済額は以下の通りです。

年収借入額の目安
400万円2,400万円〜2,800万円
500万円3,000万円〜3,500万円
600万円3,600万円〜4,200万円
700万円4,200万円〜4,900万円

※あくまで目安。実際の借入可能額は金融機関の審査基準により変動

住宅ローンの借入額は、年収の6〜7倍を目安としましょう。

そして月々の返済額は、手取り月収の25%以内を目安に抑えます。

手取り月収理想的な返済額(25%以内)返済額の上限目安
20万円5.0万円以内約6万円
25万円6.3万円以内約7.5万円
30万円7.5万円以内約9万円
35万円8.8万円以内約10.5万円
40万円10.0万円以内約12万円

たとえば、手取り月収30万円なら、月々の返済額は7.5万円以内が理想です。

この表を参考に、無理のない返済プランを立ててみましょう。

建てたい家の相場を調査

ハウスメーカーのグレード坪単価の目安30坪の場合の本体工事費
ローコストメーカー40万円〜70万円1,200万円〜2,100万円
中堅メーカー70万円〜90万円2,100万円〜2,700万円
大手メーカー100万円〜150万円3,000万円〜4,500万円

※地域・仕様により変動

本体工事費の目安は、坪単価から逆算して求められます。

たとえば、30坪(約99㎡)の住宅を建てる場合、坪単価70万円なら2,100万円、坪単価120万円なら3,600万円が本体工事費の目安です。

なお、2024~2025年にかけて建材高騰・人件費上昇・省エネ規制強化により、ほぼ全メーカーで値上げが実施されています。

正確なシミュレーションのため、必ず最新の見積もりを取りましょう。

土地の有無と予算配分

土地を所有している場合と、これから購入する場合では、総予算の配分が大きく変わります。

土地なしの場合、総予算の30〜40%を土地購入費に充てるのが一般的です。

たとえば、総予算4,000万円なら、土地1,200万円〜1,600万円、建物2,400万円〜2,800万円の配分が目安となります。

土地があるなら、予算の大半を建物に充てられます。

内装・外装はもちろんのこと、設備や外構にこだわる余裕が出るでしょう。

間取り・デザイン・設備の要望整理

要望が曖昧なまま見積もりを取ると、シミュレーションの精度が落ちます。

家族構成・ライフスタイル・こだわりポイントを丁寧に整理し、部屋数・LDKの広さ・収納スペース・キッチンのグレード・浴室の仕様などをリストアップしておきましょう。

優先順位をあらかじめ決めておくことで、予算超過時の調整がしやすくなります。

住宅ローンの金利タイプと返済方法

金利タイプメリットデメリットこんな人におすすめ
変動金利金利が低い総返済額を抑えられる金利上昇リスク繰上返済できる人金利動向を把握できる人
固定金利返済額が一定で安心長期計画が立てやすい金利が割高総返済額が増える安定志向の人
固定金利選択型一定期間は固定期間終了後に選択可能期間終了後に金利が上昇するリスク短期的な安定を求める人将来の見通しが立つ人

※当サイト調べ。金融機関により条件が異なる

住宅ローンの金利タイプは、変動金利・固定金利・固定金利選択型の3つがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、ライフプランに合わせて選択しましょう。

また、返済方法には、元利均等返済と元金均等返済の2つがあります。

返済方法特徴メリットデメリット
元利均等返済毎月の返済額が一定返済計画が立てやすい初期の負担が軽い総返済額が多くなる
元金均等返済元金の返済額が一定総返済額が少なくなる初期の返済額が大きい

金利タイプと返済方法を決めれば、返済プランの輪郭が見えてきます。

ここまでの準備が整ったら、いよいよ費用シミュレーションを開始できます。

注文住宅の費用シミュレーションの方法

費用シミュレーションには、無料ツールの活用と手動計算の2つの方法があります。

以下、それぞれの特徴と使い分けの違いを見ていきます。

無料で使える費用シミュレーションツール

【PR】タウンライフ
【PR】HOME4U 家づくりのとびら

ツール名特徴内容
タウンライフ家づくり家づくりの資金計画書および間取りの提案サービス借入額または返済額を用いた注文住宅の予算シミュレーター
HOME4U「家づくりのとびら」間取り図・資金計画書の提案サービス(※会員登録・相談が必要)借入額または返済額を用いた注文住宅の予算シミュレーター
住友林業の資金計画ツール土地・建物・諸費用を一括計算住宅購入必要資金(建物価格・土地価格・諸費用)のシミュレーター

※当サイト調べ。ツールによって入力項目や精度が異なります。

多くのハウスメーカーや不動産サイトで、無料の費用シミュレーションツールが提供されています。

一定の比率をもとに自動計算するため、項目を入力すれば概算がわかります。

注意点として、無料ツールでのシミュレーション結果は、あくまでも目安値に過ぎません。

土地・工事内容の違いにより、実際にかかる費用は大きく異なることを理解しておきましょう。

■参考サイト:注文住宅のシミュレーションアプリ・サイト(コスト・間取り)

手動で計算する方法(坪単価×面積)

シミュレーションツールを使わず、手動で計算する方法もあります。

以下、坪単価75万円・30坪を例に計算してみましょう。

前提条件として、本体工事費を全体の約70~80%、付帯工事費を約15~20%、諸費用は約5~10%で予算を決めます。

【本体工事費 = 坪単価 × 坪数】

75万円 × 30坪 = 2,250万円

この金額が、本体工事費となります。

続いて、費用構成の目安から、以下の式で総額を算出します。

【総額 = 本体工事費 ÷ 0.75】

2,250万円 ÷ 0.75 = 約3,000万円

本体工事費は総額の75%を占めるため、本体工事費に0.75で割ってください。

単純計算にはなるものの、坪単価75万円・30坪の住まいを建てるには、目安として総額は3,000万円が必要ということになります。

注文住宅にかかる費用の内訳と相場

家づくりにかかる総費用は、「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3つにわかれます。

ここでは、各項目の内訳と相場を解説します。

本体工事費(建物本体)の詳細内訳

項目相場(目安)備考
基礎工事150万円〜250万円地盤改良は別途
構造・躯体400万円〜700万円工法により変動(建物本体工事費の25〜30%程度)
屋根・外壁300万円〜450万円材質で差が大きい(建物本体工事費の15〜20%程度)
内装・設備400万円〜550万円キッチン・風呂など(内装工事費・設備工事費それぞれ20〜25%程度)
電気・配管50万円〜100万円設備の数で変動

※防水工事は建物本体工事費に含まれるのが一般的

30坪の住宅における本体工事費の項目別相場は、上記表の通りです。

この相場を参考に、自分たちの予算配分を検討していきます。

付帯工事費の内訳と相場

項目相場(目安)内容
外構工事100万円以上門・塀・駐車場・庭(敷地面積や仕様により大きく異なる)
解体工事100万円〜300万円建て替えの場合
地盤改良30万円〜150万円地盤調査の結果・工法により大きく変動
電気・ガス・水道引込50万円〜100万円道路から敷地への引込
屋外給排水工事30万円〜80万円浄化槽設置の有無、配管の長さにより変動。施工条件により大きく異なるため、事前に見積もりを取得することをお勧めします
造成工事50万円〜200万円擁壁・盛土(必要な場合)。土地の形状や高低差により大きく変動。土地の状況により費用が大きく異なるため、事前に地盤調査と見積もりを取得してください

※外構・地盤改良は別途。地域差あり

付帯工事費は、建物本体以外にかかる工事費用です。

主な項目には、外構工事・解体工事・地盤改良・各種引込工事などがあり、総費用の約15〜20%を占めます。

諸費用の内訳と相場

項目相場(目安)内容
登記費用15万円〜30万円登録免許税・司法書士報酬を含む。土地購入の有無や物件の評価額により変動
住宅ローン諸費用30万円〜80万円事務手数料・保証料・印紙税
火災保険・地震保険15万円〜40万円5年一括払いの場合。建物の構造、所在地、補償内容により大きく変動
引越し費用10万円〜30万円家族人数・距離次第
印紙税2万円〜6万円契約書貼付
固定資産税年10万円〜15万円初年度日割り。土地・建物の評価額により変動。新築住宅は3年間軽減措置あり
つなぎ融資10万円〜40万円事務手数料約10万円+金利。借入金額・期間により大きく変動
地鎮祭・上棟式5万円〜15万円任意
建築確認申請5万円〜25万円木造2階建て住宅の場合。建物の規模や構造、申請先により変動

諸費用は、土地・建物の取得や住宅ローン利用にともなう費用で、一般的に総費用の約5~10%程度とされています。

ただし、土地の条件や住宅ローンの内容によって、10~20%程度になることもあります。

内訳として、登記費用・住宅ローン諸費用・各種保険・引越し費用などが含まれます。

諸費用は見落としやすい項目のため、早めにハウスメーカーに確認を取るといいでしょう。

オプション・設備の費用相場一覧

項目相場(目安)備考
エアコン8万円〜15万円/台6畳用の場合
カーテン・カーテンレール30万円〜80万円全室分(ハウスメーカー経由)
照明10万円〜25万円全室分
地下室500万円〜1,000万円広さ・用途により大幅に変動
防音室100万円〜300万円広さ・防音性能により変動
吹き抜け50万円〜150万円構造補強・冷暖房費増加
床暖房60万円〜150万円リビング20畳の場合
第三者検査10万円〜15万円ホームインスペクション
コンセント追加5,000円〜1万円/箇所配線工事込み
屋上100万円〜300万円防水・手すり工事込み
家具家電100万円〜300万円冷蔵庫・洗濯機・ソファなど
サウナ100万円〜500万円設備・広さにより大幅に変動
窓のグレードアップ30万円〜100万円ペアガラス→トリプルガラス
電気工事(追加)10万円〜30万円スイッチ・コンセントの追加
バルコニー30万円〜100万円広さ・材質により変動
ガレージ100万円〜300万円1台分・シャッター付き
建築家への設計料建築費の10〜15%注文住宅の場合
キッチンのグレードアップ50万円〜200万円標準→ハイグレード
オール電化30万円〜80万円エコキュート・IHクッキングヒーター
半地下300万円〜600万円用途・広さにより変動
登記費用15万円〜30万円登録免許税・司法書士報酬
外構工事50万円〜150万円門・塀・駐車場・庭

本体工事費・付帯工事費・諸費用の3項目だけでなく、オプション・設備費も考えなければなりません。

一般的には100万円~200万円が相場ですが、大規模なオプション追加では1,000万円以上になる場合もあります。

個人の希望により費用が大きく変わるため、優先順位を明確にし、本当に必要なオプションだけを選びましょう。

【予算別】注文住宅の費用シミュレーション

ここからは、実際の建築条件にもとづいて総費用をシミュレーションしていきます。

予算別に4つのケースを用意しましたので、自分たちの状況に当てはめて参考にしてください。

予算1,000万円台のシミュレーション(延床20坪)

項目金額(目安)
本体工事費1,400万円
付帯工事費280万円
諸費用140万円
総額1,820万円

ローコストハウスメーカーで、延床20坪(約66㎡)のコンパクトな住宅を建てるケースです。

【計算過程】

  • 延床面積:20坪(約66㎡)
  • 坪単価:50〜70万円
  • 本体工事費:70万円 × 20坪 = 1,400万円
  • 付帯工事費:1,400万円 × 20% = 約280万円
  • 諸費用:1,400万円 × 10% = 約140万円
  • 総額:約1,820万円

【返済計画例】

  • 借入額:1,500万円(頭金320万円)
  • 金利:1.0%(変動)※2025年10月現在
  • 返済期間:35年
  • 月々の返済額:約42,300円

この予算では、2LDK~3LDKのシンプルな間取りが一般的です。

初めての住宅購入を考える方にとって、現実的な選択肢のひとつとなるでしょう。

予算2,000万円台のシミュレーション(延床30坪)

項目金額(目安)
本体工事費2,250万円
付帯工事費450万円
諸費用225万円
総額2,925万円

中堅ハウスメーカーで、延床30坪(約99㎡)の標準的な住宅を建てるケースです。

【計算過程】

  • 延床面積:30坪(約99㎡)
  • 坪単価:75万円
  • 本体工事費:75万円 × 30坪 = 2,250万円
  • 付帯工事費:2,250万円 × 20% = 約450万円
  • 諸費用:2,250万円 × 10% = 約225万円
  • 総額:約2,925万円

【返済計画例】

  • 借入額:2,500万円(頭金425万円)
  • 金利:1.0%(変動)※2025年10月現在
  • 返済期間:35年
  • 月々の返済額:約70,600円

この予算では、3LDK〜4LDKの一般的なファミリー向けの間取りが実現できます。

予算3,000万円台のシミュレーション(延床38坪)

中堅〜大手ハウスメーカーで、延床38坪(約126㎡)のゆとりある住宅を建てるケースです。

【計算過程】

  • 延床面積:38坪(約126㎡)
  • 坪単価:80〜100万円(※2025年全国平均109万円を考慮した設定)
  • 本体工事費:80万円 × 38坪 = 3,040万円
  • 付帯工事費:3,040万円 × 20% = 約608万円
  • 諸費用:3,040万円 × 10% = 約304万円
  • 総額:約3,952万円
項目金額(目安)
本体工事費3,040万円
付帯工事費608万円
諸費用304万円
総額3,952万円

※税込の目安。外構・地盤改良は別途。地域差あり。

【返済計画例】

  • 借入額:3,300万円(頭金652万円)
  • 金利:1.0%(変動)※2025年10月現在
  • 返済期間:35年
  • 月々の返済額:約93,200円

この予算では、4LDK〜5LDKの広々とした間取りや、設備のグレードアップが可能です。

子どもの成長や家族構成の変化に対応しやすい、バランスの取れた住まいになるでしょう。

予算4,000万円台のシミュレーション(延床50坪)

項目金額(目安)
本体工事費4,500万円
付帯工事費900万円
諸費用450万円
総額5,850万円

大手ハウスメーカーで、延床50坪(約165㎡)の高性能住宅を建てるケースです。

【計算過程】

  • 延床面積:50坪(約165㎡)
  • 坪単価:90〜120万円(※大手の場合100万円超も一般的)
  • 本体工事費:90万円 × 50坪 = 4,500万円
  • 付帯工事費:4,500万円 × 20% = 約900万円
  • 諸費用:4,500万円 × 10% = 約450万円
  • 総額:約5,850万円

※税込の目安。外構・地盤改良は別途。地域差あり。

【返済計画例】

  • 借入額:4,600万円(頭金1,250万円)
  • 金利:1.0%(変動)※2025年10月現在
  • 返済期間:35年
  • 月々の返済額:約129,900円

この予算では、5LDK以上の大型住宅や、二世帯住宅、高性能な断熱・耐震仕様が実現できます。

大手ハウスメーカーの充実した保証とアフターサービスにより、長く安心して住み続けられる住まいに仕上がります。

まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家康くん
家康くん

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

建太郎
建太郎

なんでしょう?

家康くん
家康くん

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

建太郎
建太郎

500万円の損失は痛いですね。

 

平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

家康くん
家康くん

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

建太郎
建太郎

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。

 

熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

家康くん
家康くん

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

建太郎
建太郎

一年分の収入を失ってましたよね。

家康くん
家康くん

ほんと恐ろしいよな……

 

まあともかく、俺が本当に伝えたいのは、別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」だけはマジで読んでおいてほしいってことだから。

建太郎
建太郎

僕もこれから読みますね

家康くん
家康くん

お前、読んでなかったのかよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました