「三井ホームのルーカス(Lucas)は価格も安価で、間取りの実例も豊富な商品らしいけど、実際のところはどうなんだろう?」
三井ホームでオシャレな家を建てたい方向けに大人気のルーカスですが、ネットでは匿名の方々の声が飛び交っていて、
「何を信じたらいいのかわからない」
と悩んでいる方も多いことでしょう。
そこで今回の記事では、三井ホームのルーカスについて基礎知識からマニアックな知識まで完全ガイドしていきます。
忖度なしで解説しますので、参考になると幸いです。
三井ホームのルーカス(Lucas)とは

三井ホームの「ルーカス(Lucas)」とは、都市部に住むミレニアル世代(20代後半から40代前半)向けに開発された商品で、2019年4月25日に発売されました。
狭小住宅になりがちな都市部の住まいでも、開放感とプライバシーの確保を両立させた住環境を実現。
また、家事の負担を軽減する「家事ラク」空間をコンセプトに、
- 1階には主寝室をはじめとするプライベートゾーンを配置
- 家族の衣類を1か所にまとめ着替えもできる「ファミリークローク」
- 洗う・干す・乾かす・しまうを連続して行うことのできる「ファミリーランドリー」
- ゴミ出しのストレスを軽減する「マイゴミステーション」
など、家事や育児に忙しい世代に向けた優しい提案がふんだん詰まっています。
さらには、在宅勤務やテレワークに対応したスペースなど、都市部の共働き世帯が快適に暮らせる工夫や間取りも要所に取り入れられています。
ルーカスの価格表(坪単価)
ルーカスの坪単価は、70~80万円程度です。
坪単価から算出したルーカスの価格を以下の一覧でまとめました。
坪数 | 坪単価 | 価格 |
30坪 | 70~80万円 | 2100~2400万円 |
35坪 | 70~80万円 | 2450~2800万円 |
40坪 | 70~80万円 | 2800~3200万円 |

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


ルーカスの間取り例
続いて、ルーカスの間取りおよび施工面積の例です。
間取り | 施工面積 |
3LDK | 110.55㎡(33.4坪) |
4LDK | 120.90㎡(36.57坪) |
5LDK | 173.90㎡(52.61坪) |
ルーカスの特徴

ルーカスは、以下4つの特徴を持っています。
- スカイルーム
- スカイラナイ
- 家事ラク空間
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
それぞれ解説します。
スカイルーム
「スカイルーム」とは、スロープシーリングと呼ばれる勾配天井を設けた、2階リビングにワーキングスペースを併用した空間です。
2階リビングである長所を活かして、スロープシーリングからはたっぷりと太陽光を取り込めるのが魅力。
光あふれる、開放的なリビング空間を実現しました。
ワーキングスペースはリビングと隣り合わせのため、テレワークや在宅勤務時のスペース、子どもの学習スペースを活用の基本として、リビングと併用してパーティスペースとして応用することも可能です。
ダブルシールドパネルとは
「ダブルシールドパネル」とは、「ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)」と「強固な面材(OSB)」を接着して挟み込んだ、超高性能の屋根断熱パネルです。
屋根からの外気を遮断する高い断熱性能を発揮するほか、高い耐久性と耐火性も持っています。
ルーカスでは勾配天井の屋根に取り入れることで、外気は遮断しつつ、光はしっかり取り入れるため明るく快適に過ごせる2階リビング空間を実現しました。
スロープシーリング(勾配天井)のメリット
スロープシーリング(勾配天井)にすることで、天井裏や屋根裏といったデッドスペースが発生しません。
視覚的な奥行きが発生するため、部屋全体に開放感が生まれるのが大きなメリットです。
限られた都市部の住まいでも、面積以上の広がりを感じられるでしょう。
スロープシーリングは一般的な天井よりも高い位置に窓を設けられるため、採光面や通風面でもメリットが得られます。
都市部の住まいでも、周辺からのプライバシーを確保しつつ、たっぷりと室内に太陽光や風を取り入れられます。
スロープシーリング(勾配天井)のデメリット
スロープシーリングのデメリットは、天井が高くなることで照明やカーテンなどの取り付け、メンテナンスが難しくなることです。
照明やカーテンの交換をしたいときなども届かない場合、業者に任せる必要があります。
また、天井裏や屋根裏がないことで、屋根からの熱や外気が伝わりやすいのもデメリットです。
ただし、ルーカスには前述の「ダブルシールドパネル」をスロープシーリングに設けることで、断熱性能を高めています。
スカイラナイ
ルーカスには、プライベートバルコニーである「スカイラナイ」が、スカイルームから続くスペースとして設けられています。
プライベートバルコニーのメリット
プライベートバルコニーは、一般的なバルコニーやベランダと異なり、周辺からの視線を遮りながら開放的な空間を設けているのが特徴です。
青空や星空が見える屋外でありながら、周辺からは見えないプライベートな空間として活用できます。
2階リビングでは設置が難しいアウトドアリビングとして活用できるほか、趣味を楽しむスペースとしても、子どもが水遊びを楽しむ場所としても利用できます。
プライベートバルコニーのデメリット
プライベートバルコニーのデメリットは、用途をしっかりしぼらないと中途半端なスペースになってしまうことです。
たとえばランドリースペースとしても外で食事をとれるスペースとしても活用したい場合、洗濯物干しグッズやダイニングテーブルを一緒に置くことになり、プライベートバルコニーの限られたスペースを圧迫してしまうことになります。
おもな用途を決めたうえで活用することがおすすめです。
家事がラクになるための設計
三井ホームのルーカスには、共働き世帯の家事を楽にするための以下のような設備が設けられています
- ファミリークローク
- ファミリーランドリー
- ドレッシングコーナー
- ファストカウンター&パントリー
- マイゴミステーション&宅配BOX
それぞれの設備について解説します。
家族の衣類置き場をまとめる「ファミリークローク」
「ファミリークローク」」は、大容量のウォークインクロークです。
家族全員分の衣類を一か所にまとめられるため、取り込んだ後の洗濯物をまとめて片づけられます。
家族で洋服を共有したいとき、帰宅が遅く衣類の片付けによる生活音で家族を起こしたくないときなどにも便利です。
衣類置き場と洗濯乾燥室を併設する「ファミリーランドリー」
「ファミリークローク」には、洗う・干す・乾かす・しまうの選択で発生する動作をまとめて行えるファミリーランドリーを隣り合わせで設置しています。
洗濯乾燥室で洗う、干す、乾かすをまとめて行ったあとに、ファミリークロークへ衣類をまとめてしまうだけ。
選択で発生する面倒な作業をまとめて完了できるため、家事の時短が実現します。
脱衣所と化粧台を分離する「ドレッシングコーナー」
洗面室として独立している「ドレッシングコーナー」を設けています。
脱衣所と洗面室を分離させることで、家族の入浴時や忙しい朝でも、脱衣所と洗面室を同時に使用できます。
スキンケアや髪のセット、メイクアップといった身支度もゆったり落ち着いてできるスペースです。
食事の配膳、片付けをスピーディに「ファストカウンター&パントリー」
ダイニングキッチンには「ファストカウンター」と「パントリー」が設けられています。
キッチンの背面にファストカウンターが設けられているため、作った食事をそのまま配膳、すぐに片づけることが可能。
調理や片付けの家事動線が短くなっているだけでなく、子どもの食事を見守りながら調理や片付けもできます。
まとめ買いや備蓄品をまとめて収納できるパントリーは、必要なときにすぐにものが取り出せる一方で、生活スペースからは見えない場所に配置。
ほかにも冷凍庫専用スペース、ウォーターサーバー置き場などのスペースも充実しています。
不在時やゴミ出しのストレスを軽減「マイゴミステーション&宅配BOX」
キッチンから隣接したサービススペースには、ゴミ出しのストレスを軽減できる「マイゴミステーション」を設置できます。
また、不在時にも荷物や宅配食材の受け取りができる「宅配BOX」や「宅配食材置き場」も設置可能です。
ZEH対応
三井ホームのルーカスは、「ZEH」にも対応しています。
ZEH対応住宅は、ランニングコストの節約や暮らしの上で、さまざまなメリットが得られます。
ZEHとは
「ZEH(ゼッチ)」とは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略で、家で発電するエネルギーが、消費するエネルギーよりも上回る住宅のことです。
ルーカスには、大容量の太陽光発電システムが搭載可能な片流れ形状の大屋根を標準仕様で搭載。
さらにプレミアム・モノコック工法やダブルシールドパネルを導入することで高い断熱性能、機密性能を発揮し冷暖房効率を高め、光熱費を抑えられます。
ZEH対応のメリット
ZEH対応住宅は、太陽光発電パネルなどを搭載することで電気を発電し、月々の光熱費を抑えられるのがメリットです。
太陽光発電パネルに加えて蓄電池も搭載すれば、発電した電気を貯めておくことも可能。
エネルギーを自給自足できるため、電気がストップしてしまった停電時や災害発生時などにも役立ちます。
地球環境にもやさしく、持続可能性のある住まいを検討しているときにも向いています。
ZEH対応住宅は住まいとしての価値も高くなるため、万が一自宅を売却するときにも高く売却できる可能性も高くなるでしょう。
ルーカスの工法・構造

ルーカスには、三井ホームのオリジナル構法である「プレミアム・モノコック構法」が搭載されています。
プレミアム・モノコック構法とは
「プレミアム・モノコック構法」とは、日本や海外の木造住宅設計として多く取り入れられている在来工法の「ツーバイフォー工法(枠組壁工法)」をさらに進化させた、三井ホームのオリジナルの構法です。
プレミアム・モノコック構法には、
- 「ダブルシールドパネル(DSP)」
- 「ブロック・アンド・シームレスウォール(BSW)」
- 「トラスフロア(TF)」
- 「マットスラブ(MS)」
を採用し、床・壁・天井の6面体をひとまとめとして構成しているのが特徴です。
屋根のダブルシールドパネル(DSP)
屋根部分には、屋根そのもので太陽の熱を遮断する「ダブルシールドパネル(DSP)」を搭載。
ルーカスの屋根裏のないスロープシーリングのリビングを、屋根からの熱からしっかり守ります。
2.4トンの耐荷重を誇る、高い強度も魅力です。
外壁のブロック・アンド・シームレスウォール(BSW)
外壁部分には、継ぎ目のない「ブロック・アンド・シームレスウォール(BSW)」を設けました。
継ぎ目がないことで、外からの熱や音、水の侵入を防ぐ高い耐火性、遮音性、防水性を発揮しながら、外壁の美しい外観も保ちます。
床のトラスフロア(TF)
床部分には、高強度、高剛性の床である「トラスフロア(TF)」を設けました。
三角形の「トラス構造」を採用することで、地震や強風などの強い力に抵抗できる力を発揮します。
また、トラスの間には電気配線、空調ダクトなどを通すことも可能。
三井ホームオリジナルの全館空調システム「スマートブリーズ」を搭載するときにも、配線による凹凸のない、すっきりとした天井を実現します。
基礎のマットスラブ(MS)
基礎部分には、 独自の超剛性ベタ基礎である「マットスラブ(MS)」を搭載。
床下全面は150mmの厚さを超える鉄筋コンクリートで覆い、基礎全体を一体化させています。
三井ホームの従来基礎の2倍以上の高密度の鉄骨を採用することで、高い強度と剛性を実現させました。
一般的な線で支える構造の布基礎に対して、マットスラブは面で支える構造のため、地盤の荷重を分散できるのも特徴です。
ルーカスで後悔しないためポイント(よくある質問集)

三井ホームのルーカスは、多くの魅力がある住宅商品です。
ところが、建てた後で「こうすればよかった」「ほかの商品も見れば良かった」といった後悔をしてしまうこともあるかもしれません。
ルーカスで後悔しないためのポイントを、よくある質問形式で紹介します。
ルーカスのモデルハウスはどこにある?
三井ホームの公式サイトから、全国のモデルハウス検索ができます。
都道府県はもちろん、仕様や設備、デザインなどからの検索も可能です。
また、モデルハウスの検索とともに来場予約もできます。
来場予約をすることで、希望日時に待たされず見学ができる、経験豊富な営業担当者へ相談ができる、といったメリットが得られます。
ルーカスのルームツアーの見どころは?
三井ホームの公式YouTubeチャンネルでは、ルーカスのルームツアーの動画が公開されています。
2階リビングである「スカイリビング」と、プライベートバルコニーの「スカイラナイ」、さらに家事らく設備の実感が得られる動画となっています。
ルーカスのバーチャルモデルハウス(3D)は何に注目すればいい?
自宅などの好きな場所、好きな時間でルーカスのモデルハウスの内部をインターネット上で見学できる「バーチャルモデルハウス」も提供されています。
バーチャルモデルハウスでぜひ注目したいポイントが、ファミリークローゼットとファミリーランドリーの位置取り、ファストカンターとパントリーといったキッチン設備などです。
特に共働きで家事の時短がかなう住まいづくりを検討している方は、家事らくの仕様についてしっかり確認しておきましょう。
在宅勤務や勉強スペースを確保したいときは、ワーキングスペースとリビングの位置取りに注目するのもおすすめです。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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