「ミサワホームがなくなるって本当?」
ミサワホームで家を建てようか検討している方にとって、「なくなる」というキーワードにはドキッとさせられてしまうのも無理はありません。
また、現在ミサワホームで自宅を建築中の方においても、
「無事に家は建つのか?」
「予定通りに進むのか?」
「品質が落ちたりしないか?」
と神経質になっているところで、ハウスメーカーの存亡について無視できる人はいないはずです。
そこで今回の記事では、ミサワホームがなくなる可能性について忖度抜きで徹底解説します。
ミサワホームがなくなる?
近年、歴史的な円安や世界的な物価高の影響により、ハウスメーカーや工務店が経営難に陥り、倒産や買収をされてしまうケースを見かけます。
そんな社会情勢にあって、
「ミサワホームがなくなるなんてことはあるのだろうか?」
と、心配している方も多いことでしょう。
そこで本章では、ミサワホームがなくなる可能性について考察していきます。
結論:なくなる可能性は低い
結論から言えば、ミサワホームのブランドは今後も残り続けるでしょう。
ブランドが続くと考えられる理由は3つあります。
- トヨタホームの子会社化
- 2年連続で増収増益
- 信頼と実績のミサワブランド
「ミサワホームがなくなる」と書かれた記事や口コミを目にすると驚きますね。
しかし、今の時点で倒産リスクを心配する必要はありません。
これからもミサワホームが残り続ける、3つの理由を詳しく見ていきましょう。
理由①:トヨタホームの子会社になったから
ひとつめの理由は、2020年にミサワホームがトヨタホームの子会社になったからです。
完全子会社になると、ミサワホームの株式をすべてトヨタホームが持ちます。
これはミサワホームの経営を、トヨタホームが決められることを意味します。
トヨタホームはトヨタ自動車などと同じ、トヨタグループに所属する建築会社です。2003年に設立されて以降、新築の戸建住宅を中心に建築・販売しています。
2022年度におけるトヨタホームの決算公告では、850億円の売り上げをあげたと報告されました。
トヨタホーム本体は順調に経営を続けていますし、トヨタグループの一員となる企業です。子会社となったミサワホームも含めて、今後も安定した経営を期待できます。
理由②:実は2年連続で増収増益になっているから
ふたつめの理由は、ミサワホームが2年連続で増収増益になっていることです。
2022年から23年にかけて、
- 2023年度の売上は、22年度と比べて6%ほど増加
- 23年度の営業利益は、22年度と比べて43%増加
をそれぞれ達成しました。
2年連続で、売上・営業利益ともに増え続けています。
ここ数年で売り上げや利益を順調にのばしており、ミサワホームがすぐに倒産してしまうとは考えづらいです。
理由③:多くの信頼と実績でミサワブランドが確立されているから
ミサワホームは信頼と実績を積み重ね続け、ブランドを確立しています。これがみっつめの理由です。
ミサワホームは1967年に創立されて以降、55年以上にわたり、数多くの住宅をつくり続けています。
特に有名な実績として
- 木造住宅の工業化に成功
- 南極昭和基地を建設
などがあります。
長年積み重ねてきた実績をもとに、快適に暮らせる住宅をたくさん供給してきました。
ミサワホームは大きなハウスメーカーの1つとして、今後も選び続けられるでしょう。
なぜ「ミサワホーム なくなる」という検索ワードがあるの?
多くの信頼と実績を積み重ねているのに、インターネットで「ミサワホーム なくなる」と検索ワードが出てきてしまう理由を紹介します。
考えられる理由は、下記のとおりです。
- 子会社化に伴い、ブランド名が消えるかもしれなかった
- 2019年まで、受注実績が減少していた
- 心配になった人がたくさん検索したから
それぞれの内容を詳しく説明していきます。
理由①:トヨタホームの子会社化に伴う統廃合により、ブランド名が消える可能性があったから
ひとつめの理由は、トヨタホームの子会社になり、ミサワホームというブランド名が消えるおそれがあったからです。
前述のとおり、2020年、ミサワホームはトヨタホームの完全子会社となりましたが、その際に、トヨタホームに統廃合される形でミサワホームのブランド自体が消えてしまうかもしれない、という予想に繋がったと考えられます。
理由②:2019年までの間、徐々に受注実績が落ち込んでいたから
2019年までは、ミサワホームの受注実績が徐々に落ち込んでいたことも理由のひとつです。
2019年は、トヨタホームの完全子会社化となる直前の年です。
ミサワホームが自社の公式サイトで発表している受注金額を見ると、2015から19年度までの5年間に、受注実績は年あたり3%ずつ落ち込んでいました。
特に、2019年度は、前年度と比べて15%も受注金額が減少しています。
受注実績は建物の注文をどれだけ受けたかを表す、企業経営にとって重要な指標です。
実績が悪くなり続けていれば、ミサワホームの先行きを不安に感じる人も増えるでしょう。
しかし、2020から23年度にかけては、受注実績が年あたりで3%以上増加に転じています。
コロナ禍を乗り越えて、着実に実績を回復させています。
ミサワホームがなくなってしまうと心配する必要はないでしょう。
理由③:ミサワホームがなくなる可能性を心配した方がたくさん検索しているから
多くの人が「ミサワホーム なくなる」と調べると、これらのキーワードが画面に表示されやすくなります。
これがみっつめの理由です。
Google検索は、多くの人が調べたキーワードを、関連キーワードで検索する別の人に提案してくれるサジェスト(紹介)という機能があります。
例えば、多くの人が「ミサワホーム なくなる」と検索したとしましょう。
すると、ミサワホームに関するキーワードを検索した別の人に向けて、「ミサワホーム なくなる」というキーワードを紹介するのです。
Googleからの紹介を見た人は不安を覚えて、ネガティブな意味を持つキーワードで検索するでしょう。
検索されたネガティブな単語は、また別のミサワホームに興味を持つ人へ紹介されます。
「なくなる」という単語がたくさん検索に使われることで、他の人へ紹介がどんどん表示される循環になってしまうのです。
もし建築会社が倒産したらどうなるの?
マイホーム建築をお願いした会社が倒産してしまったら、自宅に無事に住めるのでしょうか。
- 自宅の建築を依頼中に倒産したら
- マイホーム完成後に倒産したら
のそれぞれの場合で、何が起きるかを説明していきます。
建築依頼中に、建築会社が倒産したらどうなるの?
マイホームの建築をお願いしている間に建築会社が倒産してしまったら、会社がとる手続きによって、その後の流れが異なります。
具体的には、倒産した会社が
- 破産手続き
- 再生手続き
のどちらを選ぶかによって変わるのです。
破産と再生、建築会社がそれぞれの手続きをとった後の流れを説明します。
ハウスメーカーが破産手続きをとったら
破産とは、会社を解散させるために、裁判所を通じて資産や債務を処分する手続きです。
破産手続きを始めると、資産や債務の処分手続きを進める担当者である破産管財人がつきます。
破産管財人が、マイホーム建築の契約を解除するか、施工業者に工事を進めさせるかを決めます。
会社自体は解散することが前提なので、契約解除のおそれは高いでしょう。
契約が解除となる場合、前払金は弁済されます。
ただし、会社の資金が残っていないと全額は返ってこない場合もあります。
ハウスメーカーが再生手続きをとったら
再生とは、会社を存続させることを前提に、債務の処分や再生に向けた計画立案を進める手続きを指します。
再生手続きの場合、会社自体は残るので、依頼した工事は続けられる可能性が高まります。
ただし、再生手続きでも、住宅建築の契約が解除される場合があるので注意してください。
契約が解除される場合は、前払金は優先的に支払われる決まりになっています。
建築後に、建築会社が倒産したらどうなるの?
マイホームが無事に建った後に建築会社が倒産しても、自宅のメンテナンスに悪い影響が出るかもしれません。
具体的には、施主は下の2つを引き受けてくれる業者を探す必要があります。
- 自宅の定期点検
- 補修・メンテナンス作業
法律によって、新築住宅が建ってから10年間は、瑕疵による不具合は補修しなければなりません。
建築を引き受けていた会社が倒産しても、保険を使って、他のメーカー・工務店へ補修をお願いできます。
後悔したくないならハウスメーカーは1社だけに惚れ込まない!必ず比較しよう
ここで家づくりでの後悔を減らすための大事なポイントをご紹介します。
大事なポイントとは、いくら素敵なハウスメーカを見つけたとしても、最初から1社だけに決め込んで契約してしまうのはNGだということです。
なぜなら私たちは、各ハウスメーカーを比較するからこそ、自分が本当に家づくりに求めていることやこだわりが見えてくるからです。
人はいちど何か惚れ込むと他が見えなくなりがちですから、あえて冷静な視点を取り戻すためにも、あえて興味がなくとも他のメーカーに相談することをオススメします。
正しい比較……ですか?
そう。
家づくりで後悔しないためには、正しい比較をするための手順が大事なんだってさ。
ほうほう、その話は面白そうですね。
うん。これから家づくりを検討している人にはめっちゃ役に立つから、別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」は読んでほしいな。
個人的には「家づくりで実際に500万円損した人の話」が読みたいですね。
悪趣味だな……。
ハウスメーカーの倒産リスクを最小限にするために施主ができることは?
ハウスメーカーが倒産してしまうリスクをなるべく減らすために、施主は下の4点に気をつけるとよいでしょう。
- 依頼先の財務状況を見る
- 評判や口コミを調べる
- 倒産したときをシミュレーションする
- 他社が工法を真似できるか確かめる
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
依頼する会社の財務状況を調べる
家を建てるのを依頼したい会社を見つけたら、財務状況を調べるようにしましょう。
財務を見ておけば、会社が倒産しそうかを判断できるかもしれません。
財務情報をどう見ればよいか分からない方は、新聞などメディアの記事を調べて、目を通しておきましょう。
特に大手のハウスメーカーであれば、財務状況が悪くなればニュースとして取り上げられるはずです。
興味のあるハウスメーカーを検索し、ニュース記事を読んでおくのがおすすめです。
依頼する会社の評判や口コミを調べる
新聞記事だけではなく、建築を依頼したい会社の評判や口コミも、前もって調べておきましょう。
悪い口コミや評判ばかりが見つかるようであれば、注文するのは慎重に考えた方が良いかもしれません。
評判や口コミは良いものも悪いものも、両方集めることを心がけましょう。
良い評判と悪い口コミとをバランスよく見比べると、建築会社の長所や注意点がだんだん見えてきます。
倒産した際のシミュレーションをしておく
建築会社が倒産した時に備えて、シミュレーションをしておきましょう。
具体的には、会社が倒産したときを想定し、下の3点を決めておきます。
- 相談できる弁護士を探しておく
- 工事を引き継いでくれそうな他社を調べる
- 建設会社が、住宅完成保証制度に入っているかを確かめる
住宅完成保証制度は、住宅の完成前に会社が倒産してしまった場合に、一定額の範囲で工事費を保証してくれる仕組みです。
契約を結ぶ前に、建築会社が保証制度に入っているかを聞いておくことをおすすめします。
独自の工法を持つ他社には真似できない建築会社はリスク?
ハウスメーカーによっては独自の工法で家を建てており、他社には真似できないかもしれません。
独自工法を採用していると、倒産したときのリスクが高いとは言えます。
ただし、最近はどのハウスメーカーも、自社の特徴を押し出した材料や工法を用いている場合が多いです。
独自工法だからとあきらめず、万が一のときに工事を引き受けてくれるかを、工務店やメーカーなどに相談してみましょう。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話
家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。
なんでしょう?
2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。
500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。
たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。
逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。
ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……
一年分の収入を失ってましたよね。
僕もこれから読みますね。
お前、読んでなかったのかよ!
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