「一条工務店で家を建てるけど、外壁はどれがいいの?」
「外壁で初期費用やメンテナンス費用がだいぶ変わるらしいけど、何がどう違うの?」
一条工務店で家づくりを検討している人にとって、外壁選びは悩みのひとつでしょう。
外壁によって初期費用やメンテナンス性、耐久性が異なるため「どの外壁を選ぶべきか分からない」と迷う方もいるかもしれません。
今回の記事では、一条工務店の家づくりで選べる外壁の種類ごとの特徴とともに、選べる外壁の色、費用について解説します。
よくあるメンテナンスの疑問についても解消していますので、ぜひ参考にしてください。
一条工務店の外壁には何が選べるの?
一条工務店の外壁は、「サイディング外壁」「タイル外壁」「モルタル外壁」の3種類が選べます。それぞれの外壁の特徴について解説します。
サイディング外壁
サイディング外壁とは、塩化ビニル樹脂を板状に加工した外壁材のことです。材料費や施工費などのコストと、メンテナンス性のバランスが良いことから、多くの住宅に使用されています。
サイディング外壁に貼るボードの素材には「窯業系サイディング」や「金属サイディング」などの種類があります。デザインや色も豊富で理想の外壁デザインが実現しやすいのも、サイディング外壁の特徴です。
タイル外壁
タイル外壁は、石や土などを高温で焼き固めて作った外壁材です。傷や汚れに強く吸水性が低いため、キッチンや浴室などの建材としても使用されています。高級感のある外観も魅力。
タイル外壁は基本的に塗料の劣化がないためメンテナンス性が高く、初期費用は高くなるもののメンテナンス費用は安く抑えられます。
さらに一条工務店のタイル外壁は、「標準タイル」と「ハイドロテクトタイル」の2種類があります。ハイドロテクトタイルの詳細は後ほど解説します。
モルタル外壁
モルタルとは、セメントと砂、水を根って作られる外壁材です。
モルタルはコテを使って塗って施工されます。そのため、サイディング外壁やタイル外壁のような継ぎ目のない仕上がりになります。塗り方を工夫することで、いろいろなデザインを外壁に施すことも可能です。
仕上がりは職人の技術力に左右されるため、腕の良い業者さんを選べるか悩ましいところ。デザインの幅が広い一方で、施工作業が複雑なため外壁の工期は長め。
経年劣化に弱く、3種類の外壁材の中ではメンテナンス性は最も劣ります。
一条工務店の外壁の内側に使われている断熱材は?
やや余談ですが、外壁の内側に使われている断熱材にも触れておきましょう。
一条工務店の「グラン・スマート」と「アイ・スマート」には、圧倒的な断熱性能を持つ「高性能ウレタンフォーム」が採用されています。
高性能ウレタンフォームは、広く使用されている断熱材であるグラスウールの約2倍の断熱性能。
壁の厚みを薄くしても断熱性能を損なわないことから、居住スペースを圧迫することなく、1年を通じて快適な住まいの環境を実現します。
一条工務店の外壁に採用されている「ハイドロテクトタイル」とは
一条工務店の「グラン・スマート」「グラン・セゾン」「アイ・スマート」「アイ・キューブ」の4商品に採用されている外壁が「ハイドロテクトタイル」です。
標準のタイル外壁とは異なる、一条工務店のハイドロテクトタイルの特徴について解説します。
TOTOの光触媒「ハイドロテクト」
一条工務店のハイドロテクトタイルには、TOTOの環境浄化技術である「ハイドロテクト」が採用されています。
ハイドロテクトとは、シンプルに言うと、キレイを持続するためのコーティング技術のこと。詳しくは、次の「セルフクリーニング」で解説します。
ちなみに、ハイドロテクトは住宅以外にも多くの建材に採用されています。日本国内では大型商業施設やマンションなど7,000件以上でも採用実績があり、ワールドカップ競技場などの海外の大規模施設にも使われています。
セルフクリーニング
セルフクリーニング機能とは、外壁に付着した汚れや埃が雨によって洗い流される機能です。
汚れは外壁に付かず、水膜で浮き上がっている状態のため、雨が降ればそのまま洗い流されます。
外壁の汚れに対する定期的な清掃も不要で、お手入れの負担も軽減できるのも、ハイドロテクトタイルの魅力です。
経済的にオトクって本当?
一条工務店のハイドロテクトタイルは、以下のタイルの持つすぐれた性質により、メンテナンスコストを大幅に削減できます。
タイルの性質 | 理由 |
汚れに強い | ・タイル表面の釉薬(ゆうやく)が膜になり表面に汚れが付かない ・雨水によるセルフクリーニング |
紫外線や雨風に強い | ・タイルの原料が石や土からできているため、紫外線や雨風による変形 ・変色がない |
酸性雨に強い | ・酸やアルカリによる影響を受けない |
傷に強い | ・傷がつきにくい |
火や熱に強い | ・タイルそのものが高温で焼き固めて作られているため |
寒さや水に強い | ・吸水率3.0%以下のため冷害を受けにくい、寒冷地でも使用可能 |
サイディングやモルタルは紫外線や雨風によって劣化するため、定期的な塗料の塗り直しなどのメンテナンスが必須です。
一方で、タイルは塗料の定期的な塗り直しは必要ありません。そのため、メンテナンスの費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
一条工務店によると、一般的なサイディング外壁の住宅と、一条工務店のハイドロテクトタイルの住宅の50年間のメンテナンスコストを比較すると、一般的なサイディング外壁の住宅は合計809万円、ハイドロテクトタイルの住宅は合計68万円としています。
住まいは長く住むからこそ、初期費用だけでなく住んでからかかるコストも踏まえておかなければいけません。
ハイドロテクトタイルの住宅なら、住まいのコストの中でも多くの割合を占める外壁のメンテナンスコストを大幅に削減できます。
一条工務店の外壁で選べる色(カラー)は?
一条工務店の外壁で選べる色は、外壁の種類によって異なります。
標準タイルとハイドロテクトそれぞれで選べる色を紹介します。
標準タイルで選べる色
標準タイルで選べる色は、ホワイト(白)の1色のみです。
ハイドロテクトで選べる色
ハイドロテクトタイルでは、ホワイト、ブラック、ブラウン、ピンク、オレンジの全5色から色が選べます。さらに最大2色まで選択可能です。
色の組み合わせは5×5で25通りのバリエーションがあるため、実現したい住まいの外観に合わせた配色を検討できます。
一条工務店の外壁の価格はいくら?
一条工務店の外壁の価格は、標準タイルかハイドロテクトタイルかによって異なります。
性能と費用どちらを重視すべきか迷っている方のために、標準タイルとハイドロテクトタイルの金額について解説します。
標準タイルとハイドロテクトタイルの金額差は?
一条工務店のハイドロテクトタイルの金額はプランによって異なり、坪単価13,000~16,000円ほどです。
たとえば坪単価13,000円のプランで延べ床面積30坪、外壁面積66坪の住宅の場合、ハイドロテクトタイルで約86万円の費用が発生します。
標準タイルとハイドロテクトタイルを比較すると、約30~60万円のオプション費用が発生します。
一条工務店の外壁の保証期間/メンテナンスの疑問解消
一条工務店の外壁には、30年の長期保証(構造躯体)が付いています。
30年の長期保証とは、10年目と20年目に定期点検を行い、一条工務店が必要と認めた有料のメンテナンス工事)を 行った場合に、構造躯体についてさらに10年間の保証が付くサービスです。
次に、外壁のメンテナンスに関する具体的な疑問を解消します。
外壁のタイルに穴あけをしたら保証はどうなる?
防犯カメラやエアコンの室外機などを取り付ける目的で、外壁タイルの目地部分に穴を開けたい、と考える方もいるでしょう。
自分で外壁タイルに穴あけをしてしまった場合、保証がなくなる可能性があります。一条工務店だけでなく他のメーカーでも同様です。
取り付け作業を安く済ませるために、DIYで外壁タイルに穴を開けたいと思う方もいるかもしれませんが、まずは一条工務店へ外壁タイルに穴を開けたいことを問い合わせてみましょう。
外壁塗装の費用はいくら?
前述通り、標準タイルまたはハイドロテクトタイルの場合、基本的に外壁塗装の必要はありません。タイルは紫外線や雨風による劣化がないためです。
ただし、外観の色を変えたいときには外壁塗装が必要になります。
外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類や人件費、坪数などにより異なります。
以下に坪数ごとの外壁塗装の費用相場をまとめました。
・20坪(約79㎡)…40~90万円
・30坪(約119㎡)… 60~100万円
・40坪(約158㎡)… 80~130万円
・50坪(約198㎡)… 100~160万円
・60坪 (約238㎡)…120~200万円
外壁リフォーム/コーキングの費用はいくら?
耐久性が高く汚れに強い一条工務店のタイル外壁でも、まったくメンテナンスが不要というわけではありません。
タイルを張り合わせているコーキング部分は経年によって劣化するため、メンテナンスが必要です。
一条工務店では、30年目がコーキングの打ち直し(シーリング)の目安とし、費用は約68万円としています。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話
家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。
なんでしょう?
2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。
500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。
たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。
逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。
ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……
一年分の収入を失ってましたよね。
僕もこれから読みますね。
お前、読んでなかったのかよ!
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