「一条工務店でエコキュートの導入についておすすめされたけど、いろんな種類があって、何を選べばいいかわからない…」
「エコキュートの交換費用やメンテナンスなど、長期的な視点で後悔しないための情報も知っておきたい……」
一条工務店で家づくりを検討している方におかれましては、初めてのエコキュート選びに迷っていることは多いでしょう。
そこで今回の記事では、一条工務店のエコキュートについて基礎知識からマニアックな知識まで後悔しないための知見を徹底解説します。
一条工務店のエコキュート(給湯器)

一条工務店では、主に「三菱電機」と「長府製作所(CHOFU)」のエコキュートを取り扱っており、家族構成や生活スタイルに合わせて多彩なラインナップから選択できます。
ここでは、一条工務店で家を建てる際に選べるエコキュートの種類と特徴をご紹介します。
一条工務店で選べるエコキュートの種類
【三菱】Aシリーズ
「三菱電機」の「Aシリーズ」は、価格と性能のバランスに優れた定番モデルです。
タンク容量は、370L(3〜4人向け)、460Lタイプ(4〜5人)、550L(5〜7人向け)など多様で、家族構成に合わせて最適なサイズを選択可能です。
年間給湯保温効率は、オーソドックスな370Lタイプで3.0と高い省エネ性能を誇ります。
基本機能を備えながらもリーズナブルな価格設定が魅力のモデルです。
【三菱】Pシリーズ
「Pシリーズ」は、同社が取り扱うエコキュートの中で最高峰に位置するハイエンドモデルです。
最大の特徴は「ホットあわー」などの独自機能を備えていること。
「ホットあわー」は約0.01ミリのマイクロバブルを発生させる機能で、全身を包み込んで温めることで、湯冷めしにくくなります。
「Pシリーズ」だけの特別な機能であり、日々の入浴の質を重視するユーザーから高く評価されています。
省エネ性能も非常に高く、「Pシリーズ」の年間給湯保温効率は4.2と業界トップレベルです。
タンク容量は370L(3〜4人用)、460L(4〜5人用)、550L(5〜7人用)の3種類から選択できます。
他のシリーズと比較して価格は高めですが、その分の付加価値と快適性を求める方、入浴の質にこだわりたい方におすすめです。
【三菱】Sシリーズ
「Sシリーズ」は、暮らしの快適性を高める機能と省エネ性能を両立させたハイグレードモデルです。
複数の容量ラインナップがあり、180L(2〜4人向け)から550L(5〜7人向け)まで、家族構成に合わせて選択できます。
機能面では「フルオートW追いだき」や「ハイパワー給湯」などの基本機能はもちろん、湯はり後の菌の増殖を紫外線で抑制する「キラリユキープPLUS」を搭載。
家族の入浴時間が定まっていなくても全員が清潔なお湯で入浴できます。
また、「パカっとハンドル」という非常時対応機能があり、災害発生時にタンク内の水やお湯を取り出せます。
手洗いやトイレの水として利用できるため、防災面も評価されているモデルです。
【三菱】EXシリーズ
「ZEH住宅向け(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」に開発された、エコキュートの高効率モデルです。
一般地向けのラインナップが充実しており、特に370L(3〜4人用)モデルが人気。
貯湯ユニットのサイズが高さ1820mm×幅630mm×奥行760mmとコンパクトながら、必要十分な湯量を確保できます。
シリーズ最大の特徴として、4本の冷媒配管をひねるように巻きつけた「4条ガスクーラー」を採用している点が挙げられます。
これにより熱交換効率を高め、省エネ性能を飛躍的に高めているのです。
また、年間給湯保温効率が高く設計されており、2025年度の省エネ基準(一次エネルギー消費量基準・外皮基準)を達成しています。
【長府】ecoとくフルオート
「長府製作所」の「ecoとくフルオート」は、省エネ性能と利便性を両立させた人気のエコキュートです。
最大の特徴は、浴槽の残り湯の熱を最大40%回収し、次回の沸き上げに再利用できる点にあります。
これにより電気代の節約効果が期待でき、環境にも優しい設計となっています。
リモコンで「ecoとくオート」を設定しておけば、指定した時間に自動で熱回収を開始するため、使い忘れの心配がなく便利です。
また、地震や浸水に強い設計で、停電時でも貯湯ユニット内に残っているお湯を使用できる安心設計となっています。
断水時においても、簡単なバルブ操作で貯湯ユニットのお湯や水を取り出せます。
容量は家族構成に合わせて選べ、3〜4人家族向けの370L、4〜5人家族向けの460L、5〜7人家族向けの550Lがラインナップされています。
【長府】高圧ecoとくフルオート
通常の「ecoとくフルオート」に高水圧給湯機能を備えたモデルです。
お湯はりから保温、足し湯などを全自動する機能があり、さらに「ecoとく機能」によって節約効果も期待できます。
また、特筆すべき機能として「ソーラーアシストモード」があります。
これは太陽光発電の余剰電力をエコキュートの沸き上げに活用することで、夜間に沸き上げる量を減らし、電気代を節約できる機能です。
タンク容量は家族構成に応じて選択可能で、3〜4人家族向けの370L、4〜5人家族向けの460Lなどがラインナップされています。
【長府】高圧フルオート
「高圧フルオート」は、水圧の強さを重視する家庭に最適なエコキュートです。
標準的なタイプながら、高圧パワー給湯機能を備えています。
入浴の質を重視する方、シャワーの水圧が弱いと感じる方に最適なモデルといえます。
【長府】井戸水対応
井戸水を使用している住宅向けに、「長府製作所」は井戸水対応のエコキュートモデルを販売しています。
本モデルは井戸水の特性に合わせて設計されており、タンク容量は3〜4人家族向けの370L、4〜5人家族向けの460Lなどがあります。
一条工務店のエコキュートの交換費用は?
一条工務店でエコキュートを交換する場合、費用相場は30〜50万円程度とされています。
上記金額には本体価格と設置工事費が含まれており、選択する製品のグレードやタンク容量によって費用は変動します。
ヒートポンプユニットのみの交換でも30〜40万円ほどの費用が発生するため、計画的な交換が重要です。
一条工務店では、エコキュート交換時に国からの補助金や一条工務店独自の割引キャンペーンを利用できる場合があり、これらを活用することで実質的な負担を軽減できます。
一条工務店のエコキュートの設置場所は?
一条工務店の住宅では、エコキュートの設置場所として屋外の駐車場付近や庭側が選ばれることが多いようです。
物置などの外構設備との兼ね合いも考慮する必要があり、将来的な外構計画も含めて設置場所を決める必要があります。
前提として、エコキュートの貯湯タンクはサイズが大きく幅を取るため、設置場所には十分なスペースが必要です。
ヒートポンプユニットからは稼働時に音が発生するので、隣家への騒音や風の影響を最小限に抑える配置を考慮しなければなりません。
また、エコキュートの設置場所は、お湯の供給効率にも大きく影響します。
水回りと本体の距離が遠いと、蛇口をひねってからお湯が出るまでに時間がかかり、無駄な水の使用につながります。
エコキュート本体と水回りの距離を最小限に抑えることで、お湯の供給効率が向上するでしょう。
ただし、寒冷地では凍結防止のため、エコキュートを屋内に設置するケースがあります。
屋内の場合、洗面脱衣室に設置するのが一般的ですが、大きなエコキュートが室内にあることで圧迫感があったり、室内が狭く感じられたりするでしょう。
この場合、エコキュートを壁でコの字型に囲んだり、ロールカーテンで隠したりすることでカバーできます。
エコキュートのおすすめはどれ?何を基準に選べばいい?

一条工務店では、複数のエコキュートを用意しており、それぞれ特徴が異なります。
タンク容量や形状、水圧、メンテナンス性、機能性、寿命などを総合的に考慮し、最適なモデルを選ぶことが大切です。
ここでは、エコキュートを選ぶ際に知っておきたいポイントや選び方をご紹介します。
容量
タンク容量は家族の人数や生活スタイルに合わせて選びましょう。
一般的な4人家族の場合、370L〜460Lが適切とされていますが、入浴頻度や同時使用の可能性も考慮する必要があります。
たとえば、タンク容量が大きすぎると無駄なエネルギーを消費し、小さすぎるとお湯が足りなくなる可能性があります。
ケースバイケースなので、一条工務店に相談し、適切な容量を提案してもらうといいでしょう。
また、設置スペースも重要なポイントです。
タンク容量に合わせて必要なスペースが広くなるため、住宅の間取りや外構との兼ね合いを考慮して選んでください。
形状
薄型タイプやスリムタイプなど、エコキュートにはいくつかの形状があります。
設置スペースを優先した場合、特別な理由がない限りは、薄型タイプをおすすめします。
ただ、薄型タイプはスペースを取らない一方で、年間給湯保温効率が標準タイプより低くなる傾向があります。
長期的に見ると電気代が割高になりやすいため、注意してください。
水圧
エコキュートには、水圧の異なる標準タイプと高圧タイプの2種類があります。
高圧タイプは以下のような状況で効果を発揮します。
- 水源の水圧が低い地域
- 給湯配管が細い場合
- 複数の給湯設備を同時に使用する家庭
- 2階以上にシャワーを設置している住宅
上記に加え、シャワーの水圧を重視するなら高圧タイプがおすすめです。
メンテナンス
風呂の配管には皮脂汚れ、入浴剤、水アカなどが蓄積するため、一般的には月に1回程度の掃除が推奨されます。
自動洗浄機能付きのエコキュートを選べば、毎日のお湯を流すタイミングで自動的に洗浄が行われるため、メンテナンスの手間を大幅に軽減できます。
また、高圧タイプのエコキュートには「バブルおそうじ機能」などの自動洗浄機能が標準で付いているモデルもあります。
追加費用なしでメンテナンス性を高められるためおすすめです。
機能
エコキュートには基本の給湯機能に加え、さまざまな便利機能が搭載されています。
機種によって機能が異なるため、家族構成や生活スタイルに合ったものを選びましょう。
たとえば「三菱電機」のエコキュートには、以下のような機能があります。
- 高圧パワー給湯機能:300kPaの高圧力で、お湯を勢いよく供給する
- IoT対応機能:無線LAN対応リモコンを使用することで、スマート機能を活用できる
- 自動お湯はり機能・急速湯はり:浴槽のお湯はりを自動的に行う
- ふろタイマー機能:入浴時間を予約設定できる
- ソーラーアシストモード:太陽光発電の余剰電力を活用して電気代を節約する
- 追いだき・自動追いだき機能:お湯が冷めた時に自動で温め直す
- マイクロバブル機能:別売品を使用することでマイクロバブルバスを楽しめる
- 配管クリーン機能:自動・手動で配管の洗浄が可能
上位機種ほど多くの機能が搭載されていますが、その分設置価格も高くなります。
必要な機能と予算のバランスを考慮して選ぶことが大切です。
寿命
エコキュートの寿命は、一般的に10〜15年程度とされています。
以下のような症状が現れた場合、交換時期が近いサインかもしれません。
- お湯の温度が安定しなくなった
- 異音や振動が発生するようになった
- 水漏れが発生した
- 電気代が急に高くなった
エコキュートを交換する際は、一条工務店に相談するか、家電量販店などの外部業者に依頼することになるでしょう。
エコキュートの補助金【2025年】

2025年現在、国・自治体はさまざまな補助金制度を実施しており、これらを活用することでエコキュートの導入コストを大幅に抑えられます。
代表的なのが、「経済産業省」が管轄する「給湯省エネ2025事業」です。
本制度を利用することで、エコキュートの導入時に最大21万円の補助が受けられます。
ここでは、「給湯省エネ2025事業」の詳細や申請方法についてご紹介します。
期間
対象となる期間は、2024年11月22日から2025年12月31日までに着工した場合です。
予算がなくなり次第終了するため、導入を検討している方は早めに申請しましょう。
なお、ここでいう「着工」とは、工事の種類によって次のように定義されています。
- 新築注文住宅は「住宅の建築着工日」
- 新築分譲住宅は「住宅の引渡日」
- リフォームは「対象機器(1台目)の設置工事の着手日」
- 既存住宅の購入は「住宅の引日」
期間内かつ上記条件を満たした場合のみ、制度の適用対象となります。
エリア
「給湯省エネ2025事業」は全国を対象とした補助金制度であるため、日本全国どこに住んでいても申請可能です。
国の補助金と地方自治体の補助金は併用できる場合が多いため、お住まいの自治体の制度も確認することで、より多くの補助を受けられる可能性があります。
対象機種
本事業の対象となるのは、「省エネ法」上のトップランナー制度の対象機種であるエコキュートのうち、2025年度の目標基準値をクリアした機種です。
補助金額は機種の性能によって異なり、基本的には以下の4つの区分にわけられます。
概要 | 補助額 | |
基本要件 | 省エネ法上のトップランナー制度において、2025年度目標基準値以上の性能を備えた「エコキュート」であること | 6万円/台 |
A要件 | インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること | 4万円/台 |
B要件 | 補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、aまたはbに該当するものであること。(a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率または年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、または、b.おひさまエコキュート) | 6万円/台 |
A+B要件 | AとB両方の機能を満たす機種 | 7万円/台 |
■引用元:対象機器の詳細(給湯省エネ2025事業)
https://kyutou-shoene2025.meti.go.jp/materials/ecocute.html
既設の電気温水器を撤去してエコキュートに交換する場合は4万円/台、電気蓄熱暖房機を撤去する場合は8万円/台が加算されます。
つまり、基本額6万円、性能加算額が最大7万円、電気蓄熱暖房機を撤去すれば8万円となり、最大21万円の補助が受けられます。
申請方法
申請は、本制度に登録している工事業者や販売業者が代行します。
その一般的な流れは以下のとおりです。
- 給湯省エネ事業者登録の施工会社に対象品の工事を依頼
- 施工会社から申請書類が送られてくるので必要事項を記入して返送
- 施工会社が事務局に代理申請を行う
- 事務局から施工会社への入金確認後、10日前後で申請者の口座へ補助金額が振り込まれる
申請に必要な書類としては、工事請負契約書、本人確認書類、共同事業実施規約などがあります。一条工務店を通じて申請できるため、まずは問い合わせることをおすすめします。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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