国内有数の大人気ハウスメーカーのへーベルハウス(旭化成ホームズ)には、値引きにおける多くのウワサがあります。
「ヘーベルハウスの値引き率の限界は8~10%しかない?!」
「ヘーベルハウスの値引き交渉はかなり難しいの?!」
結論から言うと、ヘーベルハウスは値引き交渉が可能です。しかしながら、大幅な値下げは非常に難しいです。
そこで今回の記事では、ヘーベルハウスとの値引き交渉に失敗しないための全知識を徹底解説します。


いえ、ネットの口コミを見ると400万円ほどの値引きに成功したい方もいるようです。
ただし他のハウスメーカーよりも入念に準備しないと返り討ちに遭うので、対策をしっかりとお伝えしますよ。
ヘーベルハウスの値引きの相場、値引き率は?

ヘーベルハウスは鉄骨住宅のハウスメーカーで、大きく分けると「注文住宅(戸建新築)」と「建売住宅(分譲住宅)」の2種の商品を販売しています。
それぞれ値引きの相場や値引き率は異なります(坪単価に対する値引き率も同様です)。
注文住宅の値引き率 | 平均2%~8% |
建売住宅の値引き率 | 建築後の期間によって変動 |
詳細は以下に解説します。
注文住宅の値引き相場はいくら?
ヘーベルハウスの注文住宅の値引き相場(値引き率)は約2~8%と言われています。
たとえば本体価格で3000万円の家を契約する際に、値引き率が2~8%だとすると、60~240万円の値引き総額が相場となります。
ちなみに、値引き率が5%というのは、それなりに交渉に成功したときの良い数字とされています。そのためヘーベルハウスで大幅な値引きを期待してはいけないと言えるでしょう。
ヘーベルハウスの場合、値引き率が5%あれば十分で、6%以上の値引きがあればラッキーという感覚でいたほうがよいです。
建売住宅の値引き相場はいくら?
建売住宅(建築条件付宅地分譲)は、ヘーベルハウスに限らず、値引き率は建築後の売れ残っている期間によって変動します。
新築から1~2ヶ月であれば値引きがない場合もありますし、6ヶ月が経過してようやく値引きをする場合もあります。
建売住宅は、地域や建物の仕様から算出した相場感によって「売れる」と判断して販売されていますから、そもそも値引きは想定外とされています。
しかしながら、想定が外れて長い期間売れ残ってしまった家が、徐々に安くなっていくという運命をたどるのです。
そのため家を資産という観点から考えると、売れにくい資産=価値が低いので、損得勘定すると値引きをされたとしても買うのをオススメできません。
ただし、家の仕様や立地などが「自分にとっては最高だ」という方にとっては、最高の出会いでしょう。
心からほしいと思ったら、迷わず買うことをオススメします。
ヘーベルハウスの値引きの限界は300万?!
ヘーベルハウスから住宅の提案を受けた方の中には、
「ヘーベルハウスは300万円~400万円の値引きが限界だった」
という声があります。
このような声を受けて、ヘーベルハウスの担当者に対して、
「ネットでは400万円の値引きがあったと見たんですが、ウチも限界で同じくらいいけますか?」
と聞くと、赤っ恥をかく可能性があるので注意しましょう。
なぜなら値引きは、値引きの総額ではなく、値引き率で考慮するべきものだからです。
たとえば家の本体価格が3000万円の家と4000万円の家があるとします。
それぞれ値引き率が10%だとしたら、
- 3000万円の家の値引き額は300万円
- 4000万円の家の値引き額は400万円
となります。総額だけでみると100万円もの差になりますが、販売する側としては同等レベルに利益を削って安売りをしているわけです。
そのため、もし3000万円の家を提案しているお客様が、
「4000万円の家の人と同じくらい安くならないの?」
と言ってきたら、「いやいや、それは勘弁してください…」という心境になることでしょう。
ヘーベルハウスの値引きのタイミングは決算期(9月と3月)
決算期は値引きの最大のチャンスです。
では、ヘーベルハウスの決算期が何月なのかというと、9月が本決算、3月が半期決算のタイミング。
決算期は販売ノルマを達成するために、特別値引きや特別グレードアップといった特典が付与されやすい傾向にあります。
なので、お得に家を買いたい方は、決算のタイミングを狙って契約時期をコントロールすることをオススメします。
ヘーベルハウスで値引き交渉するなら他社の相見積もりは忘れずに

ハウスメーカーにはたくさんの競争相手(競合他社)がいます。
「ウチはどこのメーカーにも絶対に勝てる!」
という会社はどこにもありませんし、どこのメーカーと契約するかは、私たち買い手が決めることです。
ですから、値引き交渉において大事なのは競合他社の存在なのです。
ヘーベルハウスを本命としたときに、
「実はヘーベルハウスさんが本命なのですが、B社と迷ってるんです…」
と打ち明けて、なぜ迷っているのかという理由と「どれくらい値引きしてもらえるとよいか」を伝えるのです。
このときに必要となるのは、迷っているB社の見積もり。
見積もりの内容としては、本命の会社と同じくらいの金額か、本命よりも少し安いくらいの見積もりだとよいです。

いわゆる相見積もりってやつだな。
たしかに他社と比較されないと値引きする理由にはならないもんね。

そうですね。他社の見積もりを依頼するには、展示会の見学や何度かの打ち合わせが必要で割と労力が必要です。
しかも、本命と同等か安い見積もりをもらわないといけませんから、ちゃんと調べてから見積もりを取りに行かないといけません。

あー、貴重な休日がたくさんつぶれるのは嫌だ。簡単にできる方法ないの?

ありますよ。複数のハウスメーカーから同じ条件で間取りと見積もりがもらえる無料の住宅情報サイトを使えばたったの5分ですよ。

5分はすごいな!なんてサイトなの?

「タウンライフ家づくり」というサイトです。ネットでは割と有名で、住宅系のインスタやブログなどで名前を見かけたことのある方もいると思いますが、まだ使ったことのない人にもオススメです。

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ヘーベルハウスとの値引き交渉を成功させるための全手法

ここからはヘーベルハウスとの値引き交渉を成功に導くための全手法を解説していきます。
ご紹介する手法を知っている人は得をして、知らない人は損をする情報を厳選していますので、ぜひチェックくださいませ。
ヘーベルハウスの支店長による値引き
ヘーベルハウスで特別値引きの権限を持っているのは「支店長(ないし店長)」です。
そのため、支店長決裁を勝ち取ると、限界クラスの値引きが適用されます。
しかしながら、この支店長決裁を勝ち取るには「タイミング」と「根回し」が重要になります。
タイミングは、決算期の間近や月末といった「営業数字が目標に足りていないとき」のことです。
要は目標に届かせるために、支店長の特権を使って受注の後押しをしにいくのです。
そして、その後押しを得るために必要なのが「根回し」。営業担当から支店長への報連相が行き届いていると、支店長決裁が獲得しやすくなります。
が、営業担当が社内での立ち回りがうまくないタイプだと、支店長を説得できず、特別値引きの決裁がおりないといったこともあります。

営業担当の根回しに左右されるのは理解できたけど、お客様として営業担当にアシストしたりはできないもんなのかな?

できますよ。まずは購入の意思を見せることです。他社ではなくヘーベルハウスを選びたいという意思表示です。つぎに「金額で迷っているが、最大限の値引きが適用されたら、〇〇月までの購入を前向きに検討したい」と宣言することです。

なるほどね。値引きの必要性と購入のタイミングをこちらから宣言するのがコツってことか。
ヘーベルハウスのキャンペーンによる値引き
ヘーベルハウスではお得なキャンペーンがあります。
過去には実質100万円以上の値引きになるものや、イベントに参加するとギフトカードがもらえるものなど特典が豊富です。
詳細は別記事「ヘーベルハウス(旭化成ホームズ) キャンペーン最新情報【2023年/50周年】」で解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ヘーベルハウスのマイデッサン(my DESSIN)の値引き
ヘーベルハウスの大人気商品「マイデッサン(my DESSIN)」は、いわゆる規格住宅。
「規格住宅だと値引きはないのかな?」
と心配している方もいるかもしれませんが、結論、値引き交渉はできます。
ただし、やはりヘーベルハウスは他メーカーと比較して値引き交渉の難易度は高いのでご注意ください。
ヘーベルハウスの外構の値引き
ヘーベルハウスでは外構に関する特別値引きがあります。
しかしながら、何も比較材料がないのに特別値引きをされても、「元が高いのか安いのかわからない」という事態もあります。
そこでオススメなのが外構工事の専門業者さんから見積もりをもらうことです。
ただし、イチから外構工事の業者を探すのは割と手間がかかるので、オススメなのは「タウンライフエクステリア」で一括の見積もり依頼をすること。リフォームとありますが、「新築外構」の見積もり依頼も可能です。
優良企業610社以上の中から無料で提案を受けることができるので、値引きに妥協したくない方はやったほうがよいです。
ヘーベルハウスの紹介による値引き
実はヘーベルハウスでは、オーナー紹介による特別な値引きがあります(通常の値引き枠+紹介の値引き枠)。
実際にヘーベルハウスで家を建てた方から聞いた話によると、本体価格の2%が紹介値引き枠となっているようです(※エリアや時期によっては値引き率が異なる可能性もありますので、ご注意ください)。
ヘーベルハウスは契約後に値引きがあるのか?
結論から言うと、通常、契約後に値引きはありません。
これはヘーベルハウスに限らず、どのハウスメーカーでも同様です。
契約後は契約した内容がすべてですから、何もないのに契約金額が増減しません。
なお、契約後のヘーベルハウス側の対応に不備があり、向こうから値引きを申し出るケースでは応じてもよいです。
ヘーベルハウスとの値引き交渉は、値下げだけではなくオマケ交渉もアリ
ヘーベルハウスは値引き交渉が難しいと繰り返し書いてきましたが、それでも粘り強く値引き交渉していく勇気は大事です。
家は一生の買い物ですから、ここで値引き交渉をせずにいつするのか、という強い心を持たなくてはなりません。
しかしながら、あまりにしつこいとヘーベルハウスとの関係性を悪化させてしまい、
「それならヨソで頼んでください」
と商談が破談してしまうのは本末転倒。
そこでひとつのテクニックとして紹介しておきたいのが「オマケ(オプション)交渉」です。
オマケ交渉とは、定価から値引きを要求するのではなく、「今の予算のままでオプション付けたいんですが、なんとかなりませんかね?」とオマケを無料にしてもらう交渉のこと。
実は売り手側としては、値引き交渉よりもオマケ交渉のほうが受け入れやすいのです。
なぜかというとオプションの値引きは、売り手側でコントロールしやすいように設計されているケースが多いからです(これは家だけでなく車などのカスタマイズを基本とする商材は同様です)。
ですから、値引き交渉のためにもオプションは交渉の持ち駒として確保しておくことをオススメします。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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