「大和ハウスの担当者さんに『ジーヴォ(xevo)』をオススメされたんだけど、価格や標準仕様とか一通りちゃんと調べとかなきゃ…」
大和ハウスでの住まいづくりを考えている方において、ジーヴォシリーズは気になる商品ラインナップのひとつでしょう。
そこで今回の記事では、ジーヴォの基礎知識からマニアックな知識まで徹底解説していきます。
大和ハウスのジーヴォとは?
ジーヴォ(xevo)は、鉄骨造と木造の両方から選べる大和ハウスの注文住宅シリーズです。
予算や性能のニーズにあわせて、多彩なプランから最適な家づくりを実現します。
ここでは、同社の主力モデルである「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」および「xevo GranWood(ジーヴォグランウッド)」の特徴や、坪単価の目安をご紹介します。
鉄骨造か木造から選べるジーヴォ
ジーヴォには、鉄骨造のxevoΣと木造のxevo GranWoodの2種類があります。
鉄骨造のxevoΣ

鉄骨造のxevoΣは、標準で2m72cmの天井高を実現し、一般的な住宅より約30cm高い開放的な空間をつくれるのが特徴です。
持続型耐震構造「D-NΣQST(ディーネクスト)」を採用し、大地震を繰り返し受けても初期性能を保つ強さを備えています。
さらに最大幅7m10cmの大開口を設けられ、光あふれるリビングや外との一体感を演出できるのも鉄骨造ならではの魅力です。
木造のxevo GranWood

一方、木造のxevo GranWoodは、断熱等級6(※オプションで等級7も選択可能)の断熱性能に対応しており、寒冷地や高断熱仕様を求める方にも適しています。
木造ながら最大9mの大開口や2m72cmを超える天井高を実現でき、鉄骨造に劣らない空間設計が可能です。
ジーヴォの価格目安
| 坪数 | 本体価格(坪単価77万円の場合) | 総額の目安 |
| 25坪 | 1,925万円 | 2,567〜3,000万円 |
| 30坪 | 2,310万円 | 3,080〜3,600万円 |
| 35坪 | 2,695万円 | 3,593〜4,200万円 |
| 40坪 | 3,080万円 | 4,107〜4,800万円 |
ジーヴォは坪単価77〜120万円を基準に、25〜40坪のさまざまなプランが用意されています。
坪数が増えると本体価格と総額の目安も比例して上がり、25坪で約1,925万円、30坪で約2,310万円、40坪で約3,080万円となります。
ただし、地域や仕様、建物形状によって価格は変動するため、実際の費用は見積もりで確認してください。

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


大和ハウスのジーヴォ|標準仕様リスト
| 項目 | 仕様内容 |
| 構造・工法 | 持続型耐震構造「D-NΣQST」・エネルギー吸収型耐力壁 |
| 基礎 | 布基礎 |
| 断熱材 | 外張り断熱通気外壁 |
| 外壁 | DXウォール |
| 床材 | シートフローリング標準(オプションで突板・挽板) |
| 玄関 | YKK APヴェナート等 |
| 窓 | 複層ガラス |
| 壁紙 | ビニールクロス |
| 屋根 | スレート系屋根材 |
| キッチン | LIXIL・クリナップなどから選択 |
| 洗面台 | Panasonic・LIXILなどから選択 |
| トイレ | LIXIL・TOTO製節水型 |
| 風呂・浴槽 | TOTO・LIXIL・積水ホームテクノなどから選択 |
| 換気システム | 第3種換気「風なびES」標準 |
ここからは、ジーヴォの標準仕様について徹底解説します。
実際の仕様は商品・時期・地域により異なるため、より詳しく知りたい方は、最新の仕様書で内容を確認してください。
ジーヴォの構造/工法
ジーヴォは持続型耐震構造であるD-NΣQSTを標準採用しています。
D-NΣQSTは、実大三次元震動破壊実験において、巨大地震(震度7相当)のエネルギーを吸収し、構造体の損傷を抑えることが実証されています。
住宅性能表示制度の最高ランク「耐震等級3」を標準でクリアし、消防署や警察署と同等の耐震性を確保しているのが特長です。
ジーヴォの断熱性能
ジーヴォはZEH水準を超える断熱等級6の仕様を標準化しており、高断熱・高気密の住まいを実現しています。
大和ハウスによると、断熱等級6の住まいは断熱等級3に比べ、夏の最高気温40℃時に冷房を切ったあとでも室温上昇を最大約5〜6℃抑えられるとしています(※)。

また、東京都・延床約97.88㎡のモデル条件で光熱費を試算したところ、断熱等級6+太陽光発電搭載の家では、30年で断熱等級3の住まいとの差が百万円単位になることがわかりました。
こうした断熱性能は、冷暖房効率、省エネ、快適性、資産価値の維持など、暮らしの質を総合的に高めます。
ジーヴォの外壁
ジーヴォの標準外壁「DXウォール」は、光触媒技術によるセルフクリーニング機能を持つ外壁材です。
太陽の光で汚れを分解し、雨水で洗い流すため、長期間美しい外観を保てます。
カラーバリエーションは20色以上から選択でき、2色使いや部分的なアクセント使いも可能です。
ジーヴォの天井高
ジーヴォは、一般的な住宅(標準2m40cm)に比べ、標準で2m72cmという高い天井を備えています。
同じ床面積でも空間の広がりが感じられ、開放感のある住まいを実現できます。
さらに大和ハウス独自の「グランリビングモア」仕様では、1階リビングの天井高を最大3m16cmまで引き上げられます。
リビング全体を柱や梁で遮らずに大空間化できるため、吹き抜けに匹敵する開放感を味わえるのが魅力です。
加えて大きな窓や高い位置からの採光も可能になり、より明るく、広々とした居住空間になります。
ジーヴォの床材
シートフローリング「NDフロア」が標準仕様の一つとされており、複数のカラーバリエーションから選べます。
オプションでは、朝日ウッドテック「ライブナチュラルプレミアム」(挽板)やDAIKEN「トリニティ」(シート材)なども選択可能です。
ジーヴォの玄関
玄関ドアは、YKK AP「ヴェナート」などが標準仕様の一つとされています。
断熱性や防犯性に配慮した多彩なデザインから選択可能です。
ジーヴォの窓
断熱・結露防止に効果的な「複層ガラス」や「Low-E複層ガラス」が採用されています。
ジーヴォの主要設備
ジーヴォでは、キッチンや浴室などの水まわりから換気システムまで、日々の暮らしを快適にする設備を標準仕様としています。
キッチン
LIXILやクリナップなど国内大手メーカーから選択でき、人造大理石カウンターを標準装備しています。
各メーカーの特徴を比較し、ライフスタイルに合った製品を選べます。
トイレ
TOTOやLIXILの節水型モデルを標準仕様としています。
従来より使用水量を大きく減らせる、家計と環境にもやさしい設計です。
浴室
TOTO「ほっカラリ床」など、冬場でも冷たくない床材や高保温浴槽を選べます。
日々の入浴が快適になるだけでなく、光熱費の節約にもつながるでしょう。
換気システム
第3種換気「風なびES」を標準装備し、24時間365日自動で室内の空気を入れ替えます。

ジーヴォVS競合他社|同価格帯での性能比較

同価格帯の競合他社製品と比べることで、ジーヴォの強みや特徴が明確になります。
ここでは、積水ハウスやパナソニックホームズといった主要メーカーを取り上げ、それぞれの仕様や特徴を比べていきます。
積水ハウス(イズ・ロイエ)との比較
| 項目 | 積水ハウス(イズ・ロイエ) |
| 坪単価 | 70〜120万円 |
| 天井高 | 2m40cm(標準)※2m70cm可 |
| 耐震性能 | シーカス(制振) |
| 外壁 | ダインコンクリート |
| 初期保証 | 30年 |
同じ鉄骨造である積水ハウス「イズ・ロイエ」とジーヴォは、いずれも坪単価70〜120万円前後と同価格帯にあります。
ただし、ジーヴォは標準で2m72cmという高い天井を備えており、空間の広がりで優位性があります。価格帯や基本性能はおおむね同等ですが、標準仕様の違いが選択のポイントです。
外壁については、積水ハウスが「ダインコンクリート」を採用しており、一般的なコンクリートの約2倍の強度で重厚感のある外観と高い耐久性を両立しています。
一方ジーヴォでは、DXウォールなどセルフクリーニング機能付き外装材を採用し、長期的なメンテナンス負担を軽減する設計が特徴です。
パナソニックホームズ(カサート)との比較
| 項目 | パナソニックホームズ(カサート) |
| 坪単価 | 75〜120万円 |
| 天井高 | 2m40cm(標準) |
| 外壁 | キラテック |
| 全館空調 | エアロハス |
| 設備メーカー | パナソニック製 |
パナソニックホームズ「カサート」とジーヴォはいずれも同価格帯にある住宅商品です。
価格帯や基本性能はおおむね同等ですが、標準仕様に違いがあります。
たとえば、カサートは「エアロハス」などの全館空調を導入可能です。
基本設備はパナソニック製で統一されており、家電連携やブランド統一感を重視する方に向いています。
一方、ジーヴォは特定の設備メーカーに縛られず、自由に選択できます。
デザインやコストのバランスを重視したい方に適しているといえます。
【大満足】大和ハウス・ジーヴォの評判まとめ

ジーヴォで家を建てて満足している方々の声を集めました。
実際の施主がどのような点を評価しているのかをご紹介します。
高断熱による快適な室内環境
| 真夏でもエアコンを弱めに設定できるし、冬も足元からじんわり暖かい。光熱費も以前の住まいより抑えられていて驚いた」(大阪府/30代) |
断熱等級6を標準化した設計は、年間を通じて快適な室温を保ちやすいのが魅力です。
一般的な住宅と比べて冷暖房効率が高まり、光熱費の節約につながります。
さらに、室内の温度変化が少ないことで、世代を問わず健康的な暮らしをサポートします。
天井高への満足
| 天井の開放感が本当にすごい。他社だと天井高を上げるのに追加料金がかかるけど、ジーヴォは標準でこの高さ。リビングが実際の面積より1.5倍くらい広く感じるし、朝起きた時の気分が全然違う」(東京都/40代) |
標準2m72cmの天井高は、在宅ワークが増えた現代にこそ価値が高い仕様です。
開放感に満ちた住空間は、仕事や暮らしの快適性を高めてくれます。
DXウォールのメンテナンス性が◎
| xevoΣを建てて5年経過したけど、DXウォールのセルフクリーニング機能のおかげで外はまだピカピカ。隣の家は3年で外壁塗装してたから、長期的にはコスパがいいと実感してる(神奈川県/30代) |
セルフクリーニング機能を備えた外壁を標準仕様としているため、日常的な手入れは必要ありません。
外壁の美観を長く保ち、修繕費用の発生を遅らせる効果も期待できます。
大和ハウスのジーヴォ|よくある質問
ここでは、実際の検討者から多く寄せられる質問と、後悔を避けるための実践的なアドバイスをご紹介します。
ジーヴォでおすすめのオプションは?
| オプション名 | 参考価格(※) | 備考 |
| エクストラW断熱 | 100〜200万円程度 | 光熱費削減効果あり |
| 蓄電池(7.4kWh) | 120〜180万円程度 | 電力単価により変動 |
| 防音室 | 150〜400万円程度 | 用途・仕様により価格差大 |
| 太陽光発電(5kW) | 100〜160万円程度 | 売電単価・補助金により変動 |
| 全館空調 | 200〜300万円程度 | 使用頻度により効果差あり |
※価格は参考値です。実際の価格は仕様・地域・時期により大きく異なるため、正確な金額は見積書で確認してください
コストパフォーマンスが高いオプションは、断熱強化、蓄電池、太陽光発電の3つです。
特に断熱性能の強化は後付けが難しいため、建築段階で優先的に検討してください。
ジーヴォで平屋を建てるのはオススメ?
平屋は、将来の暮らしやすさやメンテナンス性を重視する方におすすめです。
xevoΣの平屋は坪単価が2階建てより5〜10%高くなる傾向がありますが、長期的にはメンテナンス費用を抑えやすい利点があります。
ライフスタイルに合わせて総合的に判断することが大切です。
ジーヴォの木造と鉄骨はどっちがおすすめ?
予算重視なら木造xevo GranWood、性能重視なら鉄骨xevoΣがおすすめです。
実際に両構造のモデルハウスを見学し、空間の違いを体感してから決めましょう。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!



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