「大和ハウスの営業さんから『Smart Made Housing.(スマートメイドハウジング)』をオススメされたんだけど、きちんと詳細まで調べておきたい」
大和ハウスでの家づくりを検討している方において、どのようなタイプの商品にするかどうかは悩みの種のひとつでしょう。
そこで今回の記事では、大和ハウス規格住宅「Smart Made Housing.」を選んで後悔しないためのポイントを徹底解説していきます。
大和ハウスの規格住宅|Smart Made Housing.とは?

Smart Made Housing.は、大和ハウスが展開する規格住宅商品です。
豊富なプランをもとに設計することで、価格や工期を抑えつつ高品質な住宅を提供しています。
まずは、規格住宅の基礎知識をおさらいしましょう。
規格住宅vs注文住宅vs建売住宅の比較表

規格住宅は、注文住宅と建売住宅の中間的な特徴を持つ住宅商品です。
価格・工期・自由度のバランスをとりながら、高品質な住まいを実現しています。
以下では、主要な項目ごとに3タイプの住宅を比較しました。
| 項目 | 規格住宅 | 注文住宅 | 建売住宅 |
| 坪単価 | 60万円~(目安) | 70万円~(目安) | 50万円〜(目安) |
| 工期 | 3〜6ヶ月(目安) | 4〜12ヶ月(目安) | 即入居可能 |
| 自由度 | 中程度(セミオーダー可) | 高い(完全自由設計) | 低い(現状のまま) |
| 品質 | 高い(メーカー基準) | 高い(カスタム仕様) | 標準的 |
※注記:価格や工期は地域・仕様により変動します/詳細は各社にご確認ください
規格住宅・注文住宅・建売住宅には、それぞれ強みと制約があります。
たとえば、規格住宅は一定のプランに沿うことでコスト・工期を抑えられる一方、細部のカスタマイズには限界が生じます。
反対に注文住宅は設計自由度が高く、理想の間取りを実現しやすいですが、価格や工期が増す傾向にあります。
建売住宅は即入居できる点が最大の魅力ですが、間取りや仕様の変更はほとんどできません。
こうした特徴を踏まえ、家族のライフスタイルや入居時期、予算に合わせて最適な住宅タイプを選ぶことが大切です。
大和ハウスの規格住宅|価格・総額・坪単価の目安
Smart Made Housing.の販売価格は、プラン・仕様・建築エリアによって変動するため、展示場などでの確認が欠かせません。
ここでは、規格住宅の価格体系や坪単価の目安、そして予算計画の考え方をご紹介します。
坪単価の目安
Smart Made Housing.の坪単価の目安は、約80〜100万円程度とされています。
ちなみに、住宅金融支援機構「フラット35利用者調査(2024年度)※」によると、注文住宅の平均所要資金は3,932万円、その平均床面積は約35.9坪、坪単価に換算すると約109万円/坪です。
単純な比較はできませんが、こうした全国平均と比べると、Smart Made Housing.は同等かやや抑えた水準にあり、コストを調整しやすい選択肢といえます。
なお、プランや仕様・建築エリアによって総額は変わるため、モデルハウス・展示場・営業所・オンライン相談などで見積もりを確認しておくと安心です。
※出典:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


総額を考える際のポイント
住宅購入では、本体価格だけでなく付帯工事費や諸費用も含めて総額を計算する必要があります。
たとえば、付帯工事費は本体価格の15〜20%、諸費用は5〜10%が目安です。
さらに外構工事費も必要になり、一般的には100〜300万円程度が目安とされますが、工事内容や敷地条件によって大きく変動します。
こうした費用を含めて総額ベースで予算を立て、外構費や予備費も確保しておくことが重要です。
総額が安くなる理由・高くなる理由
以下の表で、コストを抑えやすいポイントと高くなりやすい要因を整理しました。
予算内で理想の住まいを実現するヒントにしてください。
| 総額を抑えられる理由 | 総額が高くなる理由 |
| 標準仕様の活用 | カスタマイズの増加 |
| 規格化による効率化 | 間取り変更による手戻り |
| 一括調達のメリット | オプション追加 |
| 工期短縮による人件費削減 | 地盤改良工事の必要性 |
| パッケージ選択で打合せ時間削減 | 外構工事の充実化 |
総額を抑えたい場合は、まず標準仕様やパッケージプランを活用し、打ち合わせや設計変更を減らしましょう。
こうすることで、追加費用の発生や工期の長期化を防ぎ、計画的にコスト管理を進めやすくなります。
一方で、オプション追加や外構工事の充実化は暮らしの質を高める反面、総額を押し上げる大きな要因です。
希望する条件に優先順位をつけ、本当に必要な部分だけを選ぶことで、理想の住まいと予算の両立がしやすくなります。
大和ハウスの規格住宅|標準仕様の基礎知識

Smart Made Housing.は、断熱等級6を標準仕様とし、高品質な住宅設備を備えています。
また、初期30年保証に加え、有償メンテナンスにより最長60年まで延長可能な長期保証制度もあります。
詳しく見ていきましょう。
断熱等級6が標準|快適な住環境の実現
平屋・2階建てを対象に、断熱等級6を標準仕様として採用(※)しています。
同社のプレスリリースによると、断熱等級3の住宅と比べて年間光熱費を約71,000円削減できるとされています。
優れた断熱性能により、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を維持でき、エアコン使用を抑えながら快適に過ごせるわけです。
特に日中の在宅時間が長い子育て世帯や在宅ワーク層にとって、冷暖房効率の良さは魅力的でしょう。
※出典:大和ハウス「戸建注文住宅で ZEH水準を上回る「断熱等級6」を標準化」
キッチン・洗面化粧ユニット・システムバス・設備詳細
Smart Made Housing.では、キッチンや浴室、洗面化粧台などの住宅設備を複数メーカーのパッケージから選べます。
内容は時期・地域で異なりますが、一例としてシステムバスはTOTO「サザナ」、洗面化粧台はTOTO「オクターブ」などから選択可能です。
設備の詳細や使い勝手は、モデルハウスやショールームで実際に確認し、納得したうえで選んでください。
保証・アフターメンテナンス体制
構造体と防水部分を対象とした長期保証制度が用意されています。
初期30年間は無償保証、その後は所定の有償メンテナンスを受けることで、最長60年まで保証を延長可能です。
この「初期30年の長期保証」は業界トップクラスとされ、資産価値の維持や修繕費の見通しを立てやすくします。
一方、キッチンや給湯器などの設備機器の保証期間はメーカーや製品によって異なります。
構造体・防水とは別にメンテナンススケジュールを確認しておきましょう。
大和ハウスの規格住宅|鉄骨と木造の両方選べる構造タイプ

Smart Made Housing.では、鉄骨造と木造の両方から構造タイプを選べます。
ここでは、それぞれの特徴と選び方のポイントを、実際の生活シーンを踏まえて解説します。
鉄骨造「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の特徴

「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」は、エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST」により震度7クラスの揺れに連続して耐えられる構造です。
天井高272cmの大空間や柱の少ない広々としたリビングなど、自由度の高い間取りを実現できます。
さらに遮音等級D-50により、二世帯住宅での生活音や自宅ピアノ教室などの音問題を軽減できるのがポイントです。
坪単価は木造より高めですが、大空間や遮音性を重視する方におすすめします。
木造「xevo BeWood(ジーヴォビーウッド)」の特徴

木造タイプ「xevo BeWood(ジーヴォビーウッド)」は、遮熱外張り断熱通気外壁により断熱等級6を標準クリアしています。
木材本来の自然な調湿効果で、一年を通して快適な室内環境を保ちやすく、夏は湿気を抑え、冬は乾燥を和らげます。
また、鉄骨造に比べて初期コストを抑えやすい傾向があり、寒冷地や光熱費を気にする方におすすめです。
木造と鉄骨造の両方のモデルハウスを見学し、質感や住み心地の違いを体感してから選ぶといいでしょう。
大和ハウスの規格住宅|間取り・外壁・インテリア

Smart Made Housing.は、バリエーションの豊かな間取りプランと外装・内装パッケージを自由に組み合わせることで、多彩なカスタマイズができる規格住宅です。
ここでは、同シリーズの間取りや、VRシステムを活用した選び方のポイントをわかりやすく解説していきます。
間取りは何種類から選べるのか|平屋も建てられる?
間取りプランは、同社のトップ設計士集団「ハウジングマイスター」が検証した豊富なプランで構成されています。
平屋プランも用意されており、階段のない暮らしや庭との一体感を重視する方におすすめです。
さらに、テレワークスペースや収納充実型など、現代のライフスタイルに合わせたプランも揃っています。
人気のプランは早期に埋まることがあるため、気に入ったものがあれば早めに仮押さえしておきましょう。
VR提案も受けられるカスタマイズ
Smart Made Housing.では、VRプレゼンシステムを活用して、完成後の住まいを仮想空間で確認できます。
図面やCGパースでは把握しにくい部屋の広さ、天井高、家具配置、動線などを、家族全員で実際に歩いているかのように体感できるのが特徴です。
さらに壁の位置変更・収納の追加・窓の大きさや位置調整など、セミオーダー範囲内のカスタマイズもその場でシミュレーションできます。
このため、入居後に「思っていたより狭かった」「動線が使いにくい」といったギャップを未然に防ぎやすくなるわけです。
契約前に必ずVR体験を活用し、各プランの使い勝手を家族全員で共有してから決定すると失敗しにくくなるでしょう。
大和ハウスの規格住宅|後悔しないために知っておきたいポイント

Smart Made Housing.の検討前に、押さえておくべきチェック項目は以下の通りです。
- 総額ベースで予算を立てる:本体価格+付帯工事費・諸費用を含めて計算
- 外構費の確認:目安は100〜300万円(内容により変動)
- 追加費用に注意:地盤改良などが必要になる場合、別途費用が発生
- 長期保証の条件:60年保証を維持するには30年目以降に有償メンテナンスが必要
- 予備費の確保:総額の5〜10%を予備費に充て、すべて書面で確認
上記項目を事前に整理しておくと、思わぬ追加費用や条件の違いによるトラブルを避けやすくなります。
また、モデルハウスや営業所で実物や書面を確認しておけば、完成後のイメージと契約条件のずれを防げます。
大和ハウスの規格住宅|よくある質問・疑問

Smart Made Housing.を検討する際に多く寄せられる疑問を、実践的なアドバイスとともに整理しました。
工期はどのくらいかかりますか?
一般的な規格住宅の工期は3〜5か月程度が目安です。
ただし、プランの内容や土地の状況、施工時期によって前後することがあります。
木造と鉄骨はどちらがおすすめですか?
遮音性重視なら鉄骨、コスト重視なら木造がおすすめです。
両方の見積もりを比較し、価格差と性能差を検討してから決定しましょう。
間取りはどれくらい変更できますか?
壁の移動や収納の追加など、小規模な変更は可能です。
ただし、構造に影響する大幅な変更は注文住宅扱いとなり、価格が上がる場合があります。
60年長期保証の詳細を教えてください
初期30年は無償、以降は有償メンテナンスで60年まで延長可能です。
メンテナンス費用は建物の状態により異なるため、詳細は契約前に確認してください。
VRシステムは体験すべきですか?
VRにより完成後の空間を事前に体感できるため、イメージとのギャップを防げます。
できるだけ家族全員で体験し、完成イメージを共有してから契約することをおすすめします。
平屋プランはありますか?
Smart Made Housing.には平屋プランも用意されています。
平屋は、階段のない暮らしや庭との一体感を重視する方に人気があり、バリアフリー性を高めやすい点も魅力です。
人気のプランは選択できなくなる可能性があるため、気に入ったものがあれば早めに営業担当者に相談してみましょう。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!



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