今回の記事は、アキュラホームの標準仕様(標準装備)を調べている方向けに、最新情報をまとめました。
標準仕様や装備は住宅の価値を左右する大事な要素のひとつですから、ハウスメーカー選びの軸になることでしょう。
公式サイトや最新カタログなどをもとに作成しておりますので、参考になりますと幸いです。
アキュラホームの標準仕様を解説する際の前提条件
アキュラホームの標準仕様は、設備によって複数メーカーを選択できます。
標準仕様ながら、グレードの高いものがそろっているのが魅力です。
また、内装や屋根などのカラーは好みのものを選択できます。
よりグレードの高いものを選択したい場合は、オプションによる変更も可能です。
なお、家を建てる地域や契約時期のタイミングによって、標準仕様や記載の性能数値、選べるメーカーが変わることがありますのでご注意ください。
アキュラホームの標準仕様リスト
アキュラホームの標準仕様リストを以下の一覧でまとめました。
構造 | 木造軸組工法 |
基礎 | 布基礎 または L型高強度ベタ基礎(地盤により変動) |
外壁 | 旭トステム外装「窯業系サイディング」 ケイミュー「エクセレージ光セラ15」 |
床材 | 朝日ウッドテック「ナチュラルシリーズMRX」 |
壁紙 | シンコール |
断熱材 | 高密度グラスウール |
屋根 | ケイミュー「コロニアルグラッサ」 |
窓 | YKK「Low‐E複層ガラスサッシ」 |
玄関 | YKKAP「断熱玄関ドア Venato D30」 |
室内ドア | オリジナル建具 |
キッチン | クリナップ「STEDIA」 |
洗面台 | Panasonic「シーラインW750」 TOTO「サクア」 |
トイレ | LIXIL「ベーシア」 TOTO「ZJ」 |
お風呂・浴槽 | LIXIL「アライズ」 TOTO「サザナ」 |
コンセント | |
換気システム | 全熱交換型第一種換気システム |
全館空調 | なし |
構造
アキュラホームの住まいは、在来構法である『木造軸組工法』が採用されています。
木造軸組工法は柱や梁などの接合部分が弱く、地震による強い力がかかると抜けが発生する可能性があります。
そこでアキュラホームでは、木造軸組工法の弱点を補うために、「メタルウッド工法」を採用しています。
メタルウッド工法
メタルウッド工法は、木造軸組み工法の接合部分を、強固な金物でしっかりと固定する工法。
従来の木造軸組工法の接合部分と、メタルウッド工法の接合部分を比較したところ、1.7倍の強度を発揮することが実証されています。
トリプルストロング床
床には床合板全体の面で地震の力を受け止める「トリプルストロング床」を採用。
水平方向にかかる地震の力を分散させることで、住宅のねじれを防いで耐震性能を高めています。
トリプルストロング壁を採用することで、一般的な木造軸組工法の住宅の3倍の強度を実現しました。
8トン壁
壁にはアキュラホーム独自開発の「8トン壁」を採用。
壁1枚で一般木造住宅の耐久壁6枚以上の強度を誇る、自称「業界最強の壁」とされています。
壁1枚で十分な強度を担保できることから、住宅で使用する壁を少なくできるのもメリット。
大空間、大開口といった開放感のある間取りも実現できます。
木造軸組工法の弱点をカバーする工夫や機能を取り入れることで、耐震性能は最高レベルの3となっています。
実物大耐震実験の繰り返しによっても、地震への強さが実証されています。
基礎
アキュラホームの基礎は、地盤に応じて変わり、「L型高強度ベタ基礎」または「布基礎」のどちらかが選ばれます。
一般的には、地盤全体をコンクリートで覆うL型高強度ベタ基礎を採用しています。
耐震性が高くなるだけでなく、湿気やシロアリの侵入を防いだり、地盤沈下のリスクがなくなったりするためです。
L型高強度ベタ基礎は一般的なベタ基礎と比較すると、特徴的なL字型の形から基礎底部が厚くなっているため、耐震性能がより高くなっています。
ただし寒冷地、または地盤の状態によっては布基礎の方が強度が高くなる場合があり、そのようなときには布基礎を選んで施工されます。
外壁
アキュラホームの外壁は、旭トステム外装「窯業系サイディング」、または、ケイミュー「エクセレージ光セラ15」のいずれかが選べます。
いずれも耐火性にすぐれ、選べるカラーやデザインが豊富にそろっている窯業系際ティングです。
旭トステム外装「窯業系サイディング」
旭トステム外装の「窯業系サイディング」は、フッ素コーティングが施された外壁です。
雨水によって表面の汚れを洗い流せる、セルフクリーニング機能が付帯しています。
30年相当の耐候性試験にて実証された耐久性の高さがあり、変色15年保証も付帯されています。
ケイミュー「エクセレージ光セラ15」
ケイミューの「エクセレージ光セラ15」は、同じくセルフクリーニング機能のあるセラミックコートに、光触媒による抗ウィルス、抗菌機能が付帯した外壁です。
紫外線と雨水によって外壁をいつでもきれいに保ってくれます。
こちらは変色10年保証が付帯しています。
なお、オプションでタイル外壁も選択できます。タイル外壁は高級感のある外観を持ちながら高いメンテナンス性能を発揮します。
床材
床材の標準仕様は、朝日ウッドテック「ナチュラルシリーズMRX」です。
良質な木材のみを厳選し、まるで無垢材のような風合いが楽しめる無垢材のような突板仕様の床材となっています。
艶消しの塗装を採用しているため、ワックス不要で傷が付きにくく、素足でも肌触りの良い質感が楽しめます。
耐久性や安定性も高く、天然木ではないため床暖房の設置にも対応しています。
壁紙
アキュラホームの壁紙の標準仕様は「シンコール」製です。
オプションで「サンゲツ」製の壁紙や、アクセントクロスも選べます。
さまざまな種類の壁紙がそろっているため、インテリアとマッチするものや、好みの雰囲気のものを選べます。
断熱材
アキュラホームは、高密度のグラスウールを断熱材として採用しています。
密度の高いグラスウールによって室内の快適な温度を保ちつつ、外気をしっかりとシャットアウト。
グラスウールはガラスが原料の素材のため、耐火性の高さも発揮します。
断熱材には透湿防水シートによる施工も行われています。
透湿防水シートには、雨水の侵入を防ぎつつ、室内の湿気をしっかり逃す極細繊維構造を採用。
アキュラホームが実施した30年相当の劣化試験でも、ほとんど性能が変化しないことが実証されています。
長い間断熱材を湿気や水からブロックすることで、住まいの断熱性能を長期間発揮しつづけられるのが魅力です。
高密度のグラスウールによる高い断熱性能に加え、窓の断熱性、遮熱性を高める機能も搭載していることにより、アキュラホームは「標準仕様でZEH基準をクリア」しています。
屋根
アキュラホームの屋根は、ケイミュー「コロニアルグラッサ」が標準仕様です。
ケイミューのコロニアルグラッサの材質は、セメントに繊維素材を混ぜ、薄い板状にした「スレート屋根」が採用されています。
豊富なカラーバリエーションの中から選べ、色あせを防ぐ「グラッサコート」をほどこしたものもあります。
コロニアルグラッサは、一般的なスレート屋根の中でも、耐久性が高いのが特徴。
退色にも強く、30年ほど経過しても紫外線による色変化はほとんどありません。
軽量なため施工しやすいことに加えて、地震や大雨、火災などの多様な災害にも強さを発揮します。
退色性や耐久性の高さから、メンテナンス性能が高いのも魅力です。
屋根部分には、太陽光発電パネルの設置もできます。
窓
窓には、YKKの「Low‐E複層ガラスサッシ」を採用しています。
単板ガラスと比較すると、79%の熱ロスを削減でき、高い断熱性能と遮熱性能を両立させています。
室内の温度に影響しやすい窓からの熱や冷気をしっかりと防ぐことで、1年を通じて快適な室内環境を実現してくれます。
玄関
玄関のドアには、YKKAP「断熱玄関ドア Venato D30」が採用されています。
シンプル、シック、ナチュラル、エレガントの4つのテイスト、67の扉のラインナップ、全20色から選択可能。
断熱性能も選べるため、性能、外観ともに玄関にぴったりのものを選べます。
さらに、防犯性能の高いスマートコントロールキーも搭載されています。
なお、玄関にはオプションで土間収納を設置することも可能です。
ベビーカーや子ども用自転車、アウトドア用品、スポーツ用品など外出先からそのまま収納したいものが多くある場合、土間収納を検討してもよいでしょう。
室内ドア
室内ドアは、アキュラホームのオリジナル建具です。
標準仕様で天井まで高いドアを設置できる、ハイドアとなっています。
ハイドアにすることで高級感のある外観、奥行きのある開放感が得られるとともに、ドアの上に下がり壁が発生するのを防げるため、施工のコストを下げているのも特徴です。
キッチン
アキュラホームのキッチンは、標準仕様でクリナップの「STEDIA」です。
カビやニオイが付きにくいステンレス製のキッチンとなっています。
さらにワークトップには特殊セラミックコーティングの「美コート」と傷に強いエンボス加工を採用。
傷や汚れが付きにくく、きれいなキッチンを保ちやすくなっています。
ほかにもお手入れがしやすい「洗エールレンジフード」、生ごみを排水口に流せる「流レールシンク」、使い勝手の良い豊富な収納スペースと、快適に使用できるさまざまな機能が搭載されています。
また、オプションでLIXILの「AS」も選択できます。
洗面台
アキュラホームの洗面台は、標準仕様でPanasonic「シーライン」またはTOTO「サクア」いずれかが選べます。
両方とも、好みのデザインやカラーのものを選べます。
Panasonic「シーライン」
Panasonicの「シーライン」は、ストレスなく快適に使用できる機能が豊富に搭載されているのが特徴です。
水栓部分とカウンター部分は汚れが付きにくい設計となっているため、日頃のお手入れも簡単。
子どもの目線にもミラーが設置されているため、小さな子どもでも洗面台を使用したり、身支度ができたりするのもうれしいポイントです。
TOTO「サクア」
TOTOの「サクア」は、限られた洗面台スペースを広く使える工夫がふんだんに取り入れられています。
大きなバケツを入れたり、洗濯物の予洗いをしたりもしやすい「ひろびろ陶器ボウル」や、置く部分が広くものの出し入れがしやすい収納「奥ひろし」などが搭載されています。
省エネ性能の高いLED照明や節水機能の高い水栓も採用されています
トイレ
アキュラホームのトイレは、リクシル「ベーシア」またはTOTO「ZJ」が選べます。
いずれのメーカーでも、標準仕様はタンク付きトイレです。
オプションでタンクレストイレへの変更もできます。
LIXIL「ベーシア」
LIXILの「ベーシア」は、直線的でスタイリッシュなデザインのトイレです。
すっきりとした印象のトイレを求めている人に向いています。
リフトアップ構造を採用しているため、汚れが付きにくく、お掃除も楽。
一般商品向けの「アメージュZAシャワートイレ」とほぼ同じ仕様となっていますが、温風乾燥やアクアセラミック機能は付帯していません。
TOTO「サクア」
TOTOの「サクア」は、幅広い年齢層の方が使いやすいシンプルなデザインと設計が特徴です。
段差や隙間を減らすことで汚れがたまりにくく、お掃除がしやすい構造を採用しました。
さらに便器の表面には親水性が高く、汚れがつきにくく落ちやすい「セフィオンテクト」加工がほどこされています。
手洗い部分も大人から子どもまで使いやすい高さに設計され、ボウルも水はねしにくい深めのデザインが採用されています。
お風呂・浴槽
お風呂・浴槽はLIXIL「アライズ」またはTOTO「サザナ」いずれかが選べます。
LIXIL「アライズ」
LIXILの「アライズ」は、標準仕様で真上からシャワーが浴びられる、フルフォールシャワーが搭載されています。
ほかにも、水に含まれる物質による髪や肌へのダメージをおさえる「うるつや浄水」も採用。
浄水器のカードリッジはスライドバーの下部に内蔵されていて、寿命も長く使用できます。
浴槽には、時間が経過してもお湯が冷めにくい構造と、保温機能を採用しています。
さらに浴室内部はなめらかな曲面デザインを採用。
入浴時、肩やひざ周りに余裕があるデザインとなっているため、リラックスしながらお湯につかれます。
TOTO「サザナ」
TOTOの「サザナ」は、高い保温性能と断熱性能を持つ浴槽が特徴です。
断熱材で内部を包み込む、魔法瓶のような構造を採用しています。
お湯を張ってから4時間が経過しても、温度変化はわずか2.5度ほどのみと、お湯が冷めにくいのが魅力です。
さらに浴槽の形状は、入浴時にリラックスしやすい「ゆるリラ浴槽」が導入されています。
床材には、クッション性があってやわらかく、断熱効果もある「ほっカラリ床」を採用しました。
柔軟性のある素材のため、小さなお子さんや高齢者の方も入浴時転倒しにくくなっています。
浴室の床が冷たくひんやりすることがないため、ヒヤっとした感覚が苦手な方に向いています。
床表面には特殊加工がほどこされ、汚れが付きにくくお手入れもかんたん。
さらに排水効果も高めのため、浴室を使った翌朝には床は乾いています。
なお、オプションでシャワーの性能を向上したり、入浴後の自動掃除機能を付けたりといったことも可能です。
換気システム
アキュラホームの住まいは、標準仕様で「全熱交換型第一種換気システム」が搭載されています。
ファンが入り口・出口のふたつ搭載されていることで、高い換気機能を発揮します。
また、換気をするときに室内の空気を外へ排出しないため、室内の快適な温度を保ちつつ、お部屋の空気をきれいにしてくれます。
全館空調
アキュラホームの標準仕様での全館空調はありません。
ただし、オプションでアキュラホームのオリジナル全館空調システム「匠空調」を搭載可能です(「匠空調の家」のみ標準仕様で搭載)。
小屋裏に設置したエアコン1台からダクトを回すことで、床下と天井から暖房、天井から冷房するのが特徴。
一年を通じて、住まい全体を快適な温度に保ちます。
住まいの中で温度差が発生しないため、熱中症やヒートショックの予防にも有効です。
また、小屋裏に設置するエアコン1台に加えて屋外に設置する室外機も1台のみ。
住まいの内部はもちろん、外観もすっきりとした印象を保てます。
アキュラホームの最新カタログをダウンロードする手順
アキュラホームの最新カタログは、公式サイトからダウンロードできます。
総合カタログや実例集がWebブックとして閲覧できます。
紙のカタログが欲しい場合は、3冊まで同時に請求可能です。
公式サイトからほしいカタログを選び、必要事項を入力して送信すると、後日自宅にカタログが送られてきます。
個別の商品のみ知りたい場合は公式ページがオススメですが、まずは幅広く情報収集をしている方には、一括請求サイトを利用するのがオススメです。
いろんなメーカーのカタログをひとつひとつ個人情報入力して取り寄せるのめんどくさいから、カタログの一括請求サイト使ってみたらめちゃめちゃ楽だったな。
ですね。家づくりの情報収集は広く色んなメーカーを見回ったほうがよいので、隠れた優良工務店を発見するためにも、カタログの一括請求サイトはオススメですね。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話
家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。
なんでしょう?
2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。
500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。
たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。
逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。
ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……
一年分の収入を失ってましたよね。
僕もこれから読みますね。
お前、読んでなかったのかよ!
コメント