家づくりを検討していると、換気システムの種類や性能がどれほど暮らしに影響するのか、気になっている方は多いと思います。
特に高気密・高断熱を売りにするアイ工務店では、「熱交換型24時間セントラル換気」が標準搭載。
これは他社ではオプション扱いになることも多い設備で、快適性と省エネ性の両面で大きなメリットがあります。
ただし、換気システムは仕組みが複雑なうえ、位置の決め方やメンテナンスによって性能が大きく変わります。
そこでこの記事では、アイ工務店の換気システムの仕組みから電気代、よくある疑問、メンテナンス方法までを網羅的に解説します。

換気って地味だけど、実はめちゃくちゃ大事なんだよな…?

そうなんです。
空気の流れが整うだけで、冬の寒さや夏のムワッと感も変わりますし、健康面にも直結します。
今日は基礎から丁寧に解説していきますね。
アイ工務店の換気システムの基礎知識

アイ工務店は、熱交換型24時間セントラル換気システム(第一種換気) を採用しています。
高気密住宅では自然漏気が少ないため、空気を計画的に入れ替える必要がありますが、第一種換気は「給気」「排気」を機械でコントロールする方式です。
外気と室温の差を小さくして換気するため、快適性を保ちながら省エネにもつながります。
換気システムの種類と仕様
アイ工務店の採用する第一種換気は、給気と排気の両方を機械で行い、外気温と室温の差を小さくして取り込む「熱交換器」を搭載しています。
冬の外気が0℃の場合でも、約15℃前後まで予熱して室内へ取り込むため、体感温度の低下を抑えられます。
さらに、DCモーターによる省電力運転やPM2.5対応フィルター、気圧コントロールなど、空気環境を安定させる多機能設計となっています。

外が0℃でも15℃まで上げてから入れてくれるってすごくない?

熱交換器のおかげで、暖房の効き方が変わってくるんですよ。
メーカーはどこ?
アイ工務店の換気システムはパナソニック製が採用されています。
国内でも信頼性が高いメーカーで、フィルター性能や熱交換効率が安定しているのが特徴です。
熱交換率80〜85%の製品が採用されており、一般住宅用としてはトップクラスの仕様です。
ダクト方式と位置の考え方
天井裏のダクトを通して家中に給気・排気を行う「セントラル方式」を採用しています。
設計段階では以下の点を意識する必要があります。
- 空気が流れやすい動線を考える
- 給気口と排気口の距離を確保する
- 各部屋の滞留しやすい場所(角・収納内など)に注意
位置の最適化ができていないと、「においがこもる」「部屋によって湿度が高い」といった問題が発生しやすくなります。
吸気口・排気口の配置ポイント
給気口は1台につき4つまで増設でき、場合によっては収納内へ移動させることも可能とされています。
視覚的な違和感を避けたい場合や、直接風を当てたくない部屋では移動を検討するケースもあります。
また、排気口は水まわり中心に配置され、湿気・においを効率よく外へ排出します。
配置が適切でないと空気が滞留し、においトラブルが起きやすくなるため、設計段階での確認は必須です。
全館空調との違い
全館空調は「空気を冷暖房して循環させる仕組み」で、換気システムは「空気を入れ替える仕組み」です。
両者は役割が異なりますが、併用することでより安定した室温・湿度を保ちやすくなります。
アイ工務店の換気システムはZ空調と相性が良く、熱交換によって空調が逃げにくいため、電気代の抑制にもつながります。
■参考記事:アイ工務店の全館空調「Z空調」完全ガイド!値段や口コミ、電気代など徹底解説
換気システムの電気代とランニングコスト

アイ工務店の換気システムは、DCモーター採用・IAQ制御など省エネ性能が高い仕様で、一般的な24時間換気よりも電気代は低めです。
この章では、電気代が高くならないための対策について解説していきます。
電気代が高くなるケースと節約ポイント
電気代が上がる主なパターンは次のとおりです。
- フィルター詰まりによる風量増加
- 強モードの連続運転
- 給気・排気のバランスが悪い
- 室内の空調効率が低下している
特に、フィルター掃除をサボるとファンが余計に頑張り、電気消費が増えます。
節約したい場合は、
- 月1回の清掃
- 季節に合わせた運転モード選択(弱運転→省エネモード)
が効果的です。
湿度管理と空調効率の最適化
熱交換システムは湿度もある程度調整できるため、夏・冬の快適性に直結します。
- 冬:加湿器と併用で乾燥対策
- 夏:除湿運転+換気で湿気を排出
全館空調との併用で空調効率はさらに改善します。
アイ工務店の換気システムでよくある悩みと原因

第一種換気は性能が高い一方で、運用やメンテナンスによって体感が大きく変わります。
ここでは、実際に寄せられる悩みとその理由を整理します。
仕組みを理解すれば、多くの問題は事前に防げます。
におい・湿度トラブルの原因と対策
においや湿度に関するトラブルは、以下の3つが主な原因です。
- 給気・排気のバランスが悪く空気が滞留している
- フィルターの目詰まりで換気量が低下している
- 水まわりの局所換気が弱く、湿気が抜けにくい
第一種換気は「家中の空気を効率的に入れ替える仕組み」とされていますが、空気の流れは“設計”と“運用”に強く影響されます。
実際に「寝室ににおいがこもる」とのケースも報告されており、その際は給気口を収納へ移動することで改善したとのこと。
配置の工夫は効果的な対策のひとつです。

においってフィルター掃除だけじゃ解決しないこともあるんだね?

そうなんです。空気の“流れ方”が大事なんですよ。
虫が入る原因と防虫対策
第一種換気は外気を取り込むため、給気口に虫が付着したり、ダクト内に入り込んでしまったりというケースがあります。
ただし、その多くはフィルターでストップされるため、室内に侵入することはまれです。
虫対策として以下の方法が有効です。
- サイクロンフードを採用する(虫・ゴミをはじく)
- 給気口のフィルター清掃を月1回行う
- 周囲に虫が多い地域は、給気口の位置を調整
サイクロンフードは電源不要で後付け可能なため、虫が多い地域では有効な選択肢になります。
音・異音・うるさいと感じる理由
アイ工務店の換気システムは、第一種換気の特性上、熱交換器が騒音をやわらげる効果もあります。
しかし、以下の条件が揃うと「うるさい」と感じることがあります。
- フィルターの詰まりによる風量の増加
- ダクト内の汚れ
- 給気口の位置が寝室などに近い
- 強運転のまま長時間稼働
軽度の異音であれば、フィルター清掃で改善する例が多いです。
季節別の体感差(夏・冬・寒いとき)
季節によって、換気の体感はかなり変わります。
- 冬:外気温との差が大きく、給気口付近がややひんやりしやすい
- 夏:熱交換により外の熱気を抑えられるが、湿気はやや入りやすい
- 春秋:温湿度差が小さいため最も快適
特に冬場は、換気量と空調設定を調整することで快適性を高められます。
ダクト内の汚れによる異音の発生パターン
ダクト内は10年に1回程度の清掃が推奨されますが、汚れが蓄積すると「シュゴー」「カタカタ」といった異音が発生することがあります。
これは、
- ダクト内のゴミが風で舞う
- 風の通り道が狭くなる
といった原因によるものです。
換気システムのメンテナンスと掃除方法

第一種換気は高性能である反面、メンテナンスを怠ると性能が落ちます。
特にフィルターは月1回、ダクトは10年に1度の点検が基準となります。
フィルター清掃と交換の手順
フィルター清掃は、家庭でできる最も重要なメンテナンスです。
手順は以下の通りです。
- 本体カバーを開ける
- 発泡スチロールの保持パーツを取り外す
- フィルターを取り出し、ぬるま湯で洗浄
- しっかり乾燥させて戻す
これだけで換気効率が大きく改善し、電気代にも影響します。
ダクトのメンテナンス頻度と注意点
ダクト内部は家庭で掃除できないため、10年に1度の専門業者対応が推奨されています。
放置すると、
- 異音
- 風量低下
- におい残り
などの原因となります。
定期点検で確認すべきポイント
アイ工務店は3ヶ月・1年・2年・5年などのタイミングで点検があります。
その際に、
- フィルター詰まり
- 結露の有無
- 給気・排気のバランス
- ダクトの劣化・破損
などを確認してもらえます。
放置すると起きやすいトラブル例
- 室内の湿度が高くなる
- においが抜けない
- 音が大きくなる
- カビや結露リスクが高まる
第一種換気は「きれいな状態であること」が前提の設備なので、定期的なチェックが欠かせません。

換気システムの変更・オプション検討ポイント

標準の状態でも性能は高いですが、生活スタイルに応じてオプション追加することで快適さが向上するケースもあります。
標準から変更するメリット・デメリット
■メリット
- 虫対策の強化(サイクロンフード等)
- 配置調整で見た目と体感が改善
- トイレも一種換気に変更できる場合あり
■デメリット
- 追加費用がかかる
- メンテナンス範囲が広がる
オプション換気の種類と比較
主な変更内容は以下のとおりです。
| オプション内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 給気口の移動 | 風当たり・見た目の調整 | 移動には条件あり |
| サイクロンフード | 虫・ゴミを入りにくくする | 第一種換気向け |
| スイッチ位置変更 | 誤作動防止・安全性 | 収納位置が遠いと不便 |
標準で十分という意見もありますが、生活動線や地域環境によっては追加の価値があります。
後悔を防ぐ換気計画のチェック項目
- 給気口・排気口の位置が適切か
- 寝室・リビングの空気の流れが確保されているか
- 見た目が気にならない配置になっているか
- 水まわりの湿気が滞留しない設計か

吸気口の位置、あとから動かせるって知らなかった…!

設計中に相談すれば改善できることも多いんですよ。
間取りと換気位置の最適化
換気は“間取りの一部”と捉えることが重要です。
特に、
- 扉の開閉方向
- 収納の位置
- 家族の生活動線
によって空気の流れは変わります。
打ち合わせ時には「空気がどこから入り、どこへ抜けるのか」を必ず確認しておきましょう。


