「アイダ設計って安いけど、標準仕様のままでも性能は大丈夫?」
「アイダ設計でも断熱等級6や7の高性能住宅を建てられるって本当?」
ローコスト住宅を検討していると候補に挙がりやすいのがアイダ設計です。
低価格な商品展開から安さ重視のイメージを持たれがちですが、2026年現在のアイダ設計は標準仕様で断熱等級5(ZEH水準)を確保しています。
さらにオプションの「高断熱パック」で断熱等級6、上位商品「BRAVO ZEH」では最高ランクの断熱等級7まで対応可能です。
本記事では、アイダ設計が標準仕様と位置づけている商品「BRAVO STANDARD2(ブラーボ・スタンダード2)」を中心に、実際の性能や設備の詳細、後悔しないオプションの選び方を解説します。
アイダ設計「BRAVO STANDARD2」の主な標準仕様
| 項目 | 主な仕様 | 評価 |
| 設計 | 自由設計 | ◎ |
| 基礎 | ベタ基礎 | ○ |
| 耐震 | 筋交い・接合金物など | ○ |
| 耐震等級 | 等級3標準の公式記載は確認できず | △ |
| 断熱性能 | 断熱等級5 | ○ |
| 窓 | アルミ樹脂複合サッシ | ○ |
| ガラス | Low-E複層ガラス系 | ○ |
| 気密性能 | C値の公式基準は確認できず | △ |
| 換気方式 | 要確認 | △ |
| 屋根 | スレート系 | ○ |
| 外壁 | 親水機能付き外壁材 | ○ |
| キッチン | システムキッチン | ○ |
| ワークトップ | 人工大理石 | ○ |
| 水栓 | 浄水器内蔵型 | ○ |
| 浴室 | 高断熱浴槽 | ◎ |
| 浴室乾燥機 | あり | ◎ |
| 第三者検査 | 4回・34分野・97項目以上(※条件あり) | ◎ |
| 保証 | 最長35年(※条件あり) | ○ |
| 自社プレカット | あり | ◎ |
STANDARD2は豪華な設備を大量に標準化するタイプではありません。
一方で、ベタ基礎や断熱等級5、アルミ樹脂複合サッシ、高断熱浴槽など、住まいの基本となる仕様を確実に押さえています。

つまり「豪華装備てんこ盛り」じゃなくて、家として大事なところを押さえてる感じか?

そうですね。
最初から全部盛りのラーメンではなく、基本のラーメンに欲しいトッピングを足していくイメージです。

家の話なのに急に味玉つけたくなってきたぞ。
構造・耐震性能|耐震等級3が標準とは限らない

BRAVO STANDARD2は、筋交いや接合金物によって地震や風による力に抵抗するオーソドックスな木造軸組工法です。
アイダ設計では震度7クラスの耐震実験を行っていますが、公式には「商品の仕様による」との注意書きがあります。
STANDARD2について「耐震等級3が標準」とする公式情報は確認できませんでした。
震度7クラスの耐震実験をクリアしていることと、耐震等級3を取得していることは別物です。
耐震性能を重視する場合は、契約前に「耐震等級3に変更できるか」「構造安全性をどの方法(性能評価書の取得など)で証明するか」を明確にしておきましょう。

「震度7クラスの実験をクリア」なら、耐震等級3って思っちゃダメなの?

そこは別物です。
耐震実験は実際に揺らした結果、耐震等級は決められた基準で評価する指標なので、「足が速いから水泳も1級ですね」とはならないのと同じです。

競技まで変わってんじゃねーか!
BRAVO 2では面材工法を採用
上位商品の「BRAVO 2」では、筋交い中心のSTANDARD2とは異なり、耐力面材によって壁面全体で地震荷重を受ける構造を採用しています。
さらに食器洗い乾燥機などの住宅設備も強化されるため、構造と設備の双方をグレードアップしたい場合の選択肢となります。

面材工法って、筋交いより何が違うんだ?

筋交いが斜めの部材で踏ん張るのに対して、面材工法は板状の材料を使って壁全体で力を受けます。
一本で耐えるというより、壁のみんなでスクラムを組む感じです。

壁のラグビー日本代表みたいに言うな!
断熱・気密・窓の標準仕様

断熱性能|標準は断熱等級5
STANDARD2の断熱性能は断熱等級5(ZEH水準)が標準です。
しかし、同じ断熱等級であっても窓の面積や配置、使用する断熱材、現場の施工精度によって実際の体感温度や快適性は大きく変化します。

断熱等級5なら、同じ等級の家は全部同じくらい暖かいんじゃないの?

そうとは限りません。
窓の大きさや配置、施工精度などでも体感は変わります。
同じ防寒着でも、前を全開にしていたら寒いのと似ています。

それはまずファスナー閉めろよ!
UA値とC値は確認したい
快適性を客観的に測るには、断熱等級だけでなくUA値(外皮平均熱貫流率)やC値(相当隙間面積)の確認が欠かせません。
STANDARD2について統一されたUA値や、全棟気密測定・C値保証といった明確な基準は公表されていません。
そのため、検討時にはプランごとのUA値算出や気密測定の対応可否を担当者に確認すると安心です。

UA値とC値って、アルファベット出た瞬間に難しく感じるんだけど。

UA値は「家から熱がどれくらい逃げやすいか」、C値は「家にどれくらい隙間があるか」の目安です。
基本的には、どちらも小さいほど優秀です。

最初からそれで説明してくれ!
窓|標準はアルミ樹脂複合サッシ
BRAVO STANDARD2の窓には、アルミ樹脂複合サッシとLow-E複層ガラス系を採用しています。
従来のアルミサッシより断熱性が高く、建築費用と性能のバランスを重視した構成です。

アルミ樹脂複合サッシって、結局アルミなの?樹脂なの?

両方を組み合わせたサッシです。
アルミの強みと樹脂の断熱性を活かして、価格と性能のバランスを取っています。

いいとこ取りってことね。
名前だけ聞くと二重人格みたいだけどな。
断熱性能を高める「高断熱パック」
アイダ設計で断熱性能を高めたい場合に第一候補となるのが「高断熱パック」です。
このオプションを追加することで、断熱等級6相当へのアップグレードが可能になります。
高断熱パックでは、高性能グラスウール、屋根断熱、基礎断熱、高断熱玄関ドア、高性能樹脂窓、全熱交換換気、高効率給湯設備などが一括で導入されます(3・4地域ではダブル断熱やトリプルガラス樹脂窓を採用)。
STANDARD2の課題となりやすい断熱・窓・換気の性能をまとめて強化できるため、快適性を優先したい場合に適しています。

高断熱パックって、断熱材だけ分厚くするオプションじゃないんだな?

はい。
断熱材だけでなく、窓や玄関ドア、換気、給湯設備などもまとめて強化します。
家に冬用コートだけ着せるのではなく、帽子と手袋とマフラーまでセットにする感じです。

家が完全防寒で出かける気満々じゃねーか!
高断熱パックの追加費用

高断熱パックの価格は公式発表されていませんが、第三者情報によると30坪程度で100万〜200万円前後の追加費用が一つの目安です。
この程度の追加予算で断熱等級6や樹脂窓、全熱交換換気まで一気に揃うのであれば費用対効果が高いオプションと言えます。

100万〜200万円って聞くと結構デカいけど、付ける価値はあるの?

断熱材や窓は完成後に大きく変えようとすると工事が大掛かりになりやすいです。
予算が許すなら、家具を豪華にするより先に検討したい部分ですね。

30万円のソファで震えてる場合じゃないってことか。
BRAVO ZEHなら断熱等級7まで対応

2026年には高性能に特化した商品「BRAVO ZEH」が登場しました。
グレードはJACK、QUEEN、KINGの3段階に分かれています。
JACKおよびQUEENは断熱等級6、最上位のKINGでは最高ランクの断熱等級7に対応し、全グレードで一次エネルギー消費量等級8をクリアしています。
KINGでは高性能トリプルガラス樹脂窓などが標準採用されますが、これはあくまで上位商品であり、アイダ設計全体の標準仕様が等級7になったわけではありません。

KINGが断熱等級7なら、「アイダ設計は標準で等級7」って言っていいの?

それは言い過ぎです。
KINGという上位商品で等級7に対応するのであって、STANDARD2まで自動的に等級7になるわけではありません。

「うちの会社に東大卒がいるから社員全員東大卒」みたいな話か。

かなり乱暴ですが、区別の仕方としては分かりやすいです。
BRAVO ZEHの価格目安
BRAVO ZEHの本体価格(30坪想定)における第三者情報の坪単価目安は以下の通りです。
- JACK:坪単価 約60万〜70万円(本体価格目安 1,800万〜2,100万円)
- QUEEN:坪単価 約65万〜75万円(本体価格目安 1,950万〜2,250万円)
- KING:坪単価 約75万〜85万円(本体価格目安 2,250万〜2,550万円)

JACK、QUEEN、KINGって、トランプみたいだな。
じゃあ一番安いのは10?

残念ながら10はありません。
住宅選びでストレートを完成させる必要もありませんので、必要な性能と予算で選んでください。
水回り設備の標準仕様

キッチンの標準仕様
BRAVO STANDARD2のシステムキッチンには、オールスライド収納、レンジフード、浄水器内蔵型水栓、3口コンロ、人工大理石ワークトップなどの実用的な設備が揃っています。
注意点として、STANDARD2の商品ページには食器洗い乾燥機が標準設備として明記されていません。
BRAVO 2では食洗機が標準搭載となっているため、STANDARD2で食洗機を導入したい場合は事前にオプション費用を確認しておきましょう。

キッチンは一通り揃ってるけど、食洗機は確認が必要ってことか?

そうですね。
「たぶん付いているだろう」で進めず、見積書や仕様書で確認した方が安心です。
食洗機があるつもりで引っ越して、初日にスポンジと目が合うのは切ないですから。

スポンジを悪者みたいに言うな!
浴室は標準仕様でも比較的充実
浴室には高断熱浴槽に加え、浴室暖房換気乾燥機が標準装備されています。
この価格帯で浴室乾燥機まで標準仕様に含まれている点は評価が高く、日常の利便性に直結する部分がしっかり押さえられています。

高断熱浴槽って普通の浴槽と何が違うんだ?

浴槽から熱が逃げにくいように工夫されているので、お湯が冷めにくくなります。
家族の入浴時間がバラバラでも、追い焚きの回数を抑えやすいですね。

最後に入った人だけ「ほぼ水風呂」は避けやすいわけだな。
屋根・外壁は価格を抑えたベーシックな仕様

STANDARD2の屋根や外壁は、スレート屋根や親水機能付き外壁材など初期費用を抑えたベーシックな仕様です。
初期の建築コストを下げる面ではメリットですが、長期的なメンテナンス周期を考慮する場合は、高耐久な屋根・外壁部材への変更見積もりも合わせて確認しておくと将来の出費を予測しやすくなります。

屋根とか外壁って、見た目が気に入ればそれでいいんじゃないの?

見た目だけでなく、耐久性や将来の塗装・補修費も重要です。
家は建てた瞬間にゴールではなく、そこから数十年のお付き合いですからね。

結婚相談所みたいな言い方するなよ。
施工品質と保証

自社プレカットと第三者検査はアイダ設計の強み
アイダ設計の強みは自社プレカット工場での一括管理にあります。
木材の仕入れから加工・出荷までを100%自社管理することで、中間コストを削減しながら加工精度を均一に保っています。
また建築現場では、第三者住宅検査機関による施工品質チェック(全4回・34分野・97項目以上)を実施しています。
職人の施工品質のばらつきを防ぐ取り組みが行われていますが、契約条件によって対象外となる場合があるため、自身の契約に含まれるか確認が必要です。

プレカットって何を「プレ」で「カット」してるんだ?

現場へ運ぶ前に、工場で柱や梁などの木材を設計どおりに加工しておくことです。
現場で職人さんが一本ずつ「この辺かな?」とノコギリを入れているわけではありません。

そんなフリーハンド建築だったら怖すぎるわ!
保証は最長35年だが条件あり
建物保証は最長35年まで延長可能です。
ただし無条件で継続されるわけではなく、指定の定期点検を受け、必要な有償修繕工事を実施することが適用条件となります。
初期保証の年数と、保証延長に必要な有償工事の目安費用は契約前に把握しておきましょう。

「最長35年保証」って、一度契約したら35年間ずっと無料で保証してくれるんじゃないの?

そうとは限りません。
定期点検や指定された有償修繕など、延長の条件を満たす必要があります。
「最長」の二文字は小さいですが仕事量は大きいです。

契約書で一番働いてる二文字かもしれんな。
「999万円の家」はSTANDARD2とは別の商品

アイダ設計の代名詞でもある「999万円の家」は、延床約24坪(2階建て3LDK)を参考本体価格999万円(税込・坪単価約41.6万円)で提供する企画型商品です。
徹底的にコストを削ぎ落とした商品であり、自由設計のSTANDARD2や高断熱パック、BRAVO ZEHとはコンセプトが異なります。
さらに土地代のほか、屋外給排水工事、地盤改良、外構、諸費用などが別途必要になるため、「999万円の家」のイメージだけでアイダ設計の注文住宅全体の仕様を判断しないよう区別して捉える必要があります。

999万円って聞いたら、「じゃあ1,000万円持ってけば家が完成する!」って思うじゃん?

本体価格以外に土地代や付帯工事、諸費用などが必要です。
家づくりでは「本体価格=最終支払額」ではありません。

1万円お釣りもらって帰る計画、開始3秒で終了したわ。
アイダ設計でおすすめしたいオプション

予算を追加する場合、後から改修することが困難な部位を優先して投資するのが鉄則です。
キッチンやトイレなどの住宅設備は将来のリフォームで比較的容易に交換できますが、柱などの構造、壁内の断熱材、窓サッシ、屋根・外壁は、後から変更しようとすると壁や屋根を解体する大規模な工事となり莫大な費用がかかるためです。
そのため、最優先で検討したいのは「高断熱パック」の採用と「耐震等級3」への変更、および気密測定の実施です。
これらに目途が立った段階で、高耐久な屋根・外壁部材、太陽光発電、食洗機やキッチンのグレードアップなどを検討すると、住み始めてからの後悔を大幅に減らすことができます。

予算が余ったら、まずキッチンを豪華にしたくなるけどダメ?

もちろん好み次第ですが、優先するなら後から直しにくい断熱・耐震・窓などがおすすめです。
キッチンは後で交換できますが、壁の中の断熱材を替えるとなると話が大きくなります。

壁を壊してから「やっぱ食洗機にしとけばよかった」は悲しすぎるな。
アイダ設計が向いている人・向かない人

アイダ設計が向いているのは、建物価格を抑えつつ自由設計で建てたい人や、シンプルな標準仕様に必要な機能だけをピンポイントで追加したい人です。
土地や外構費用に予算を多く残したい場合にも適しています。
一方で、標準仕様のままで断熱等級6以上や樹脂サッシ、耐震等級3、全棟気密測定などが最初から揃っている住宅を希望する人には、STANDARD2のままでは物足りなく感じられる可能性があります。

アイダ設計って、「とにかく安ければOK」な人向けってわけじゃないんだな?

そうですね。
価格を抑えた標準仕様をベースに、自分が必要な性能へ予算を振り分けたい人と相性がいい住宅会社と言えます。

最初から全部乗せじゃなく、自分で定食のおかずを選びたい人向けか。

また食べ物に戻りましたね。
アイダ設計で契約前に確認したい10項目

- 検討中の間取りにおける耐震等級と、耐震等級3へ変更する場合の追加費用
- 提示されたプランの計算上のUA値と、現場での気密測定(C値測定)の可否
- 24時間換気システムの具体的な方式(第1種換気か第3種換気か)
- 高断熱パックを追加した場合の正確な見積もり金額
- 食洗機が標準仕様に含まれているか、オプション対応になるか
- 屋根材・外壁材・シーリング材の製品名とメンテナンス周期
- 第三者機関による施工検査が標準で実施されるプランかどうか
- 最長35年保証を維持するために必要な定期点検の時期と有償修繕の費用目安
- 屋外給排水工事や地盤改良費など、本体価格以外にかかる附帯工事費の内訳
- 解約時の手付金返金条件や契約解除時の規定
仕様の認識ズレを防ぐためにも、「アイダ設計の標準ですか?」という大まかな質問ではなく、実際の見積書や仕様書に何が含まれているかを一項目ずつ確認することが重要です。

10個も営業担当に聞いたら「細かい客だな」って思われない?

数千万円規模の買い物なので、むしろ確認して当然です。
「なんとなく大丈夫ですよね?」で契約する方が後から困りやすいです。

コンビニで肉まん買うテンションで契約しちゃダメってことだな。
まとめ|アイダ設計は安さをベースに性能を選べる住宅会社

アイダ設計の標準仕様「BRAVO STANDARD2」は、断熱等級5、アルミ樹脂複合サッシ、ベタ基礎、高断熱浴槽、第三者機関の施工検査など、新築に必要な基本性能を適正価格で備えた注文住宅です。
標準仕様のままでも十分な住環境を確保できますが、高断熱パックや耐震補強を追加することで、コストを抑えながら性能をさらに高めることができます。
アイダ設計を検討する際は、標準仕様の価格だけで判断するのではなく、必要なオプションを加えた総額で判断するのがおすすめです。

結局、アイダ設計は「安いから性能は諦める家」ってわけじゃないんだな?

そうですね。
標準仕様を土台にして、断熱や耐震など重視する部分へ予算を追加できるのがポイントです。
大切なのは広告の価格だけでなく、自分が欲しい仕様にした総額で比べることです。

家も値札だけ見てレジに持っていくわけにはいかないってことね。


