「アイダ設計で555万円の家があるってマジ?!総額は違うんでしょ?」
「555万円の家だと間取りはどんな感じなんだろう?」
アイダ設計で検索すると、「555万円の家」というサブキーワードが表示されるので、驚いた方も多いと思います。
「ハイグレードな国産車レベルの金額で家が建つ」と知ったら、興味本位で調べてみたくなった方も多いことでしょう。
そこで今回の記事では、アイダ設計の555万円の家について徹底解説していきます。
アイダ設計 555万円の家は販売終了

結論から言えば、2024年6月現在、アイダ設計の「555万円の家」は販売を終了しています。
そこで、以前、販売していたときの情報をもとに、アイダ設計の555万円の家について解説します。
アイダ設計 555万円の家の概要
アイダ設計の555万円の家とは、2011年ごろから発売開始された規格住宅商品です。
「555万円で家が建つ」というフレーズで、テレビCMも放送されていました。
当時のテレビCM自体は、アイダ設計の公式YouTubeチャンネルの動画で現在も閲覧可能です。
555万円の家はいつまで販売していたのか?
555万円の家は、888万円の家にリニューアルされる2015年ごろまで販売されていました。
888万円もその後販売終了となり、同じく2024年6月現在アイダ設計の商品ラインナップからは消えています。
現在は2LDKの「999万円の家」が商品ラインナップに含まれています。
アイダ設計 555万円の家は、総額ではなかった?

アイダ設計の555万円の家の「555万円」は、実は総額ではありません。
実際に家を建てるには、555万円以上の費用が発生します。
アイダ設計の555万円の家の具体的な費用の内訳について解説します。
555万円の金額に含まれるもの
アイダ設計の555万円の家の「555万円」に含まれるのは、住宅の本体価格(建物価格)のみです。
簡単に言えば、住まいそのものの価格のみで、土地や付帯工事費、その他の手数料などは含まれません。
555万円の金額に含まれないもの
555万円の金額以外に、以下のような費用が別途発生します。
- 付帯工事費
- 設備費(オプション費用)
- 外構工事費
- 消費税等の税金
- 各種手数料
- 土地の取得費用
実際の総額はいくらだったのか?
一般的に住まいづくり全体で発生する費用は、本体価格が約7割、その他の費用が3割という場合が多いです。
アイダ設計の555万円の家は、本体価格555万円+その他の費用を加えて、住まいだけで800~900万円ほどで土地の取得費用も含めれば総額で1000万円以上かかった、というケースが大半だったようです。
坪単価に換算するといくら?
アイダ設計の555万円の家は15坪のため、坪単価に換算すると37万円です。
販売当時と現在では住宅取得費用も高くなっているため単純比較はできませんが、現在のローコストメーカーでも坪単価50万円からの価格帯が多いため、破格と言えるでしょう。
アイダ設計 555万円の家の間取りは?

アイダ設計の555万円の家は、規格住宅のため間取りが決まっています。
くわしい間取りについて解説します。
1LDKで広さは15.25坪
アイダ設計の555万円の家は、15.25坪1LDKの間取りです。
リビング、ダイニング、キッチンのスペースに、寝室1部屋が付属している設計となっています。
なお、規格住宅のため、間取りを変更することはできません。
1LDKの間取りは1~2名で暮らす方向け
アイダ設計の555万円の家は、1LDKの間取りのためひとり暮らしや、夫婦ふたり暮らし向けの間取りとなっています。
子どもがいるファミリー層や二世帯住宅としては、手狭となる間取りと言えます。
ひとり暮らしやペットと一緒に住む家を建てたいときや、シニア世帯のご夫婦がセカンドライフ向けの住まいを検討しているときなどに、選択肢となるでしょう。
アイダ設計 555万円の後継商品は?

アイダ設計の後続商品としては、「777万円の家」「888万円の家」「999万円の家」が発売されています。
2024年6月現在「777万円の家」は販売を修了し、現在は「888万円の家」「999万円の家」は販売を継続しています。
2024年時点のアイダ設計の最安商品は?
2024年6月現在の間設計の最安商品は、「888万円の家」です。
アイダ設計の規格住宅「BRAVO minimal plus(ブラーボミニマルプラス)」の1プランとして販売されています。

現時点の価格感はわかったんだけどさ、最近の日本だといろんなものが値上がりしてるじゃん。
やっぱり住宅関連の価格も値上がりは止まらないんだよね?

そのような予想をする方が大半ですよね。
家づくりの資材の多くは世界各地からの輸入品に頼っているので、円安が加速すると値上げせざるを得ませんからね。
あと、日本国内は慢性的な大工さん不足の影響で、人件費も高くなってるんですよね。

だよなあ。
前にウチの姉ちゃんに家づくりの相談したら「いずれ家を建てるなら情報収集だけでもとにかく急げ!」って、めちゃくちゃ説教されたんだよな(※実話)。


888万円の家の概要
アイダ設計の888万円の家は、24坪3LDK、延床面積79.48㎡(1F:39.74㎡、2F:39.74㎡)の固定プランです。
1階部分には15.5帖のLDKに洗面所と浴室、2階部分には4.5帖の洋室、5.5帖の洋室、6帖の主寝室の間取りとなっています。
すべての部屋に収納が付属しているため、2階部分は夫婦の部屋+子ども2人分の個室部屋、3人家族それぞれの個室、夫婦世帯+親世帯の部屋、とさまざまな使い方ができます。
888万円の家の標準仕様を以下の一覧にまとめました。
標準仕様 | 内容 |
キッチン | システムキッチン ・レンジフード ・浄水器内蔵型水栓 ・ホーロートップコンロ ・人工大理石ワークトップ |
お風呂・浴槽 | システムバスルーム ・浴室暖房換気乾燥機 ・サーモバスS ・スイッチ式エコアクアシャワー ・エコベンチ浴槽 |
窓 | アルゴンガス入りLow-E複層ガラス |
工法 | ・たすき掛け、片掛け ・接合金物による固定 |
その他 | ・玄関収納 ・ホスクリーン |
キッチンは
- スライド式で奥のスペースまで有効活用できる収納
- 浄水カートリッジを水栓に内蔵した浄水器内蔵型水栓
- 傷に強いホーロー製トップのスタンダードな3口コンロ
- 熱に強く高級感のある質感が楽しめる人工大理石ワークトップなど
快適に調理が進められる機能もそろっています。
バスルームには、涼風、暖房、換気、乾燥機能があり、
- 浴室使用後のカビ防止や、雨や花粉の季節の室内干しにも使える浴室暖房換気乾燥機
- 浴槽とふたの両方に保温構造を搭載し、4時間後でも湯温低下が2.5℃以下の保温性にすぐれたサーモバスS
- 空気を含んだ大粒の水滴と、節水性両方を兼ね備えたスイッチ式エコアクアシャワー
- 半身浴ができるベンチ付の節水型浴槽
が搭載されています。
窓には、熱伝導性の低いアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用。
熱伝導を抑制する特殊な金属膜を複層ガラスの内側にコーティングしているため、複層ガラスよりもより高い断熱性能と日射遮蔽性能を発揮します。
1年を通じて窓からの熱気や冷気を遮断し、室内を快適な湿度に保ちつつ、紫外線による日焼けからカーテンや窓周りのものを守ってくれます。
建物本体には、地震や風圧などの水平からかかる力から、建物の変形を防ぐ筋交いのたすき掛け、片掛けを採用。
対角線上に筋交いを加えることで、建物がひしゃげてしまうのを防ぎます。
さらに柱と梁の接合部には専用の接合金物を使って、しっかりと固定し、耐震性能を高めています。
玄関部分には、散らかりがちな家族の靴をまとめて収納できる玄関収納が付属。
2階部分の主寝室には、室内干しユニットの「ホスクリーン」が不足しています。
洋服の室内干しに活用でき、使用しないときには収納できて便利です。
詳細は別記事「【アイダ設計の平屋】価格が888万円って本当?間取りは?【20坪・30坪の実例】」に記載しておりますので、ご興味あれば一読くださいませ。
999万円の家の概要
アイダ設計の999万円の家は、24坪3LDKの自由設計の家です。
ローコストながら、理想の間取りが実現できる商品となっています。
延床面積79.48㎡(1F39.74㎡、2F39.74㎡)の3LDK2階建てプランのほか、延床面積66.24㎡の2LDKの平屋プランも用意されています。
999万円の家の標準仕様は888万円の家とほぼ同じです。
ただし、窓はアルゴンガス入りLow-E複層ガラスではありません。
バスルームもエコベンチ浴槽ではなくなりますが、999万円の家にはワンアクションで折りたたみができる丸洗いカウンターが付属します。
住宅価格の今後はこれからどうなる?

住宅価格はアイダ設計を含めて、値上げ傾向が続いています。
ほかにも住宅業界はさまざまな要因によって、不安定な状態となっています。
住宅価格の今後の予測について解説します。
円安による輸入資材の高騰
住宅価格の値上げが続いている原因のひとつに、円安があります。
日本の住宅で使用する建材は輸入に頼っているものが多く、近年では「ウッドショック」や「アイアンショック」などの影響を受けて、建材全体の価格が高騰しています。
ウッドショックやアイアンショックが発生した背景には、コロナ禍で全世界の木造住宅の需要が高まり供給が追い付かなかったことや、ウクライナ機器による木材やエネルギーの高騰などが原因にあります。
さらに最近では、急激な円安が進行しています。
そのため、ただでさえ高騰している輸入建材の価格がさらに上がり、建築コストの上昇傾向が続いています。
国内の大工さん不足
輸入建材の高騰や円安は近年発生した住宅価格高騰の原因ですが、それ以前に建築コストを押し上げている原因が、国内の大工さん不足です。
少子高齢化が進み、建築業界でも人手不足が深刻化しています。
特に20~30代の若年層は「3K(きつい、汚い、危険)」「収入が安定しない」といったイメージから、建設業への就職を避けてしまう傾向が続いています。
その結果、建設業の求人は資格と経験を持つ40代以上をターゲットにしたり、若年層を好待遇で雇ったりするために、人件費が高騰する原因となっています。
近年では建設業の労務費建築分野の平均コストが17~20%アップしたとも言われ、人件費の高騰も住宅価格の値上がりを押し上げていると言えるでしょう。
住宅ローン金利の上昇
2024年5月、17年ぶりに日銀によるマイナス金利政策が解除されました。
今まで住宅ローンは低金利が続いていましたが、住宅ローンを変動金利で利用していた人やこれから利用する人は、金利の上昇が予想されます。
金利はいきなり大幅に上がることはありませんが、徐々に金利が上がっていくことが予想されています。
家を建てるなら早いほうが良い?それとも様子見が良い?
2024年6月現在、世界情勢の不安定な状態や円安傾向も続いているため、住宅の大幅な値下げは期待できません。
ただし、家を建てるベストタイミングはそのときの年収や家族構成、ライフスタイルによっても異なります。
社会情勢に注視しつつ、ベストなタイミングで家を建てることをおすすめします。
1000万円台の家が建てられる有名なハウスメーカー

ハウスメーカーの中には、1000万円台で家が建てられる商品を取り扱うところもあります。
おもな1000万円台の家が建てられる、有名なハウスメーカーを紹介します。
タマホーム
ローコスト住宅メーカーの中でも知名度の高い「タマホーム」は、20代でマイホームを建てた事例も多くあります。
現在は販売をしていませんが、アイダ設計の555万円の家のように、低価格で立てられる商品も取り扱っていました。
現在は低価格ながら良質な木材を使用した、木造軸組工法による注文住宅ラインナップを豊富に取り扱っています。
一条工務店
「一条工務店」は標準仕様で高断熱、高気密の省エネ性能の高い住まいを提供するハウスメーカーです。
「HUG me」などの価格をおさえた規格住宅や、「アイキューブ」などの標準仕様のグレードを落としつつ住まいの高い機能性を保持した商品など、低価格での商品を提供しています。
アキュラホーム
「アキュラホーム」は埼玉県に本社を置き、関東を中心に住まいづくりを手掛けるハウスメーカーです。
建材の大量仕入れや自社での大工育成など、さまざまな工夫により断熱性や耐震性能の高い住まいを適正価格で提供しています。
「SIMPLE IS WONDERFUL」をブランドコンセプトに、1000万円で高性能な注文住宅が実現する「AQ HAUS」などの商品取り扱いがあります。
アイフルホーム
「アイフルホーム」はLIXILグループのハウスメーカーです。
LIXILの住宅設備を使用し、設備の保証期間も10年あるのが特徴。
12種類のライフスタイルに合わせた提案が受けられる「FAVO」をはじめ、子育て世帯向けのローコスト商品を取り扱っています。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
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