アエラホームは「夏涼冬暖(夏は涼しく、冬は暖かい)」の高性能住宅を実現しながら、コスパが良いと評判の大人気ハウスメーカーです。
しかしながら、家を買うのは人生最大の決断。
「アエラホームの標準仕様をもっと勉強しておくべきだった」
「他のメーカーの標準仕様もさらに調べておくべきだった」
と、決断してから悔やんでも後の祭りです。
そこで今回の記事では、ほとんどの人が見逃してしまうマニアックな知識まで網羅して、絶対に後悔させないための内容にしております。
ぜひご参考くださいませ。
アエラホームの標準仕様は製品によって異なる
アエラホームの注文住宅には各種ブランドがあります。
たとえば車でも車種ごとに仕様が異なるように、注文住宅(セミオーダー含む)もブランドによって標準仕様が異なります。
アエラホームでは、次の4つのブランドがあります(ハイブランド順に並べています)。
- クラージュ ジークラッセ(CLAGE G-crasse)
- クラージュ(CLAGE)
- プレスト(PRESTO)
- KU・RA・SHI・KU
今回の記事では、主力商品の2つ、「クラージュ」と「プレスト」の標準仕様を中心に解説していきます。
断熱材の標準仕様

この章で紹介する断熱材とは、家の中の気温を大きく左右する要因のひとつです。
季節によって家の中が異常に寒くなったり、逆に異常に暑くなったりすることがありますが、良い断熱材が使われている家だと「冬は暖かく、夏は涼しい」と体感できます。
では、アエラホームのプレストの断熱材は標準仕様としてどのようなものが使われているのでしょうか。
- 屋根・外壁
- 床
それぞれで使われている素材を解説していきます。
屋根・外壁の標準仕様は「W断熱」
アエラホームのプレストの屋根と外壁はW断熱と呼ばれる
- キューワンボード
- フォームライトSL
の2つの材質が使用されています。
キューワンボードは簡単に言うと、超高性能な断熱材。外の気温の影響を受けにくい、経年劣化が少ないです。品質が高いため、他の素材よりも価格は高いのが特徴です。
ただし、キューワンボードには弱点があります。それは他の断熱材と比較して屋内に電波が届きにくくなること。
実際、キューワンボードを採用した注文住宅を建てた方から、「電波が通りにくい」との声もあるのです。

リモートワークを中心とした仕事のスタイルだと、これは致命的な問題になりそうだな……。

そうですね。キューワンボードと同等クラスの断熱性能を持つ断熱材なら、積水化学工業のフェノバボードが良いと思います。
次にフォームライトSLは、断熱性・防音性がピカイチの断熱材。広く普及している断熱材の代表格グラスウールよりも優れていながら、コスパが良い断熱材です。
なお、デメリットとしては、グラスウールよりも施工期間が長い点や、湿気には弱い点が挙げられます。

フォームライトって「マシュマロ断熱」だっけ?

そうです。壁にモコモコしたマシュマロを広げてくっつけたように見えるので名付けられてますね。
床断熱の標準仕様
アエラホームのプレストの床の断熱材には、断熱性の高い「ネオマフォーム」が使用されています。
ネオマフォームはプラスチックの素材でありながら耐火性に優れています。また、過酷な耐久テストでの実績を経て作られているため、耐久性も優秀なのです。

フェノール樹脂(合成プラスチック)のカテゴリーでは、優秀な断熱材として有名だよね。

そうですね。床断熱にこの素材が使用されているなら安心できます。
アエラホームが掲げる「夏は涼しく、冬は暖かい」を実現するべく、品質の良いものが使われていることがわかりますね。
アエラストロング工法

アエラストロング工法とは、地震、経年劣化、シロアリによる食害などから家を守るための独自の工法です(クラージュで採用されています)。
アエラホームこだわりのポイントを見ていきましょう。
柱+土台材料
柱や土台材料には、シロアリなどの食害に強い「檜(ヒノキ)」を採用しています。
また、木材の強度を向上させるために「エンジニアリングウッド」と呼ばれる、強靭な構造体のプレカット材を採用しています。無垢材と強度を比較すると、1.5倍になるそうです。
基礎
住宅金融支援機構が基準として定める幅120mmの外周基礎を、1.5倍にした180mm幅鉄筋コンクリート造ベタ基礎を採用。標準よりも剛性と耐久性をアップさせています。
制振KブレースⅡ
アエラホームのクラージュが採用する「制振KブレースⅡ」とは、国土交通大臣認定の制振システムで、大きな地震から家を守る耐久性をもたらします。
この精神システムは、建物自体が耐えるだけのものではなく、揺れた際の振動を軽減するシステムなので、家具などが転倒しにくくなるほか、建物の変形による損傷を防ぐ効果もあります。
木造軸組構法+構造用面材の標準仕様(ハイベストウッド)
アエラホームのクラージュとプレストの面材には、地震に強い「ハイベストウッド」が使用されています。
防災科学技術研究所による調査の際、ハイベストウッドを使用した実物大の住宅モデルで、震度7相当の地震を連続5回加えるとのシミュレーションをしました。
すると、倒壊しなかったほか、木材や金物の損傷もなく、非常に強固なものであることが実証されました。
また、他の木材と比較しても、水の吸い込みが少なく耐水性に優れています。

ハイベストウッドって、広葉樹合板やOSBよりもシロアリに強いんでしょ?

はい、食害にも強いですね。
さらにいうと、壁内の湿気を排出しやすい材料なので、内部結露を防ぐことができる優れものなんですよね。

ところで、最近は世界的な物価高やウッドショックがあるから、材料費の値上げも心配だよな。

他の木造系のハウスメーカーはこぞって値上げしてますからね。

この前、俺の姉ちゃんが「どうせいつか注文住宅を買うなら、前倒しで行動しておけ(※)」って言ってたんだよね。
それが現実になっていて怖いんだよな。
※別記事「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」を参照

物価高だけじゃなくて、金利も減税も厳しくなりつつあるので、買うタイミングを間違えると大損しますからね。
「今が買い時!」って確信したらすぐに決断できるためにも、家を建てるための情報収集はしておいたほうがいいですね。
床、天井、建具の標準仕様
アエラホームのプレストでは、床や天井、建具には無垢材が標準仕様されています。
床、天井
床と天井には「あずみの松」と呼ばれるブランドの樹種が使用されています。
あずみの松は、信州で育った国産の木材です。やわらかい性質なため、へこみやキズがつきやすい一面もありますが、ふいに転んだときは衝撃を吸収してくれる安心感があります。
建具
ドアには「gp door」という欧州風のオシャレな製品を採用しています。
サイズ、カラー、ガラスなどは、幅広いオプションから選ぶことができます。
窓ガラスとサッシの標準仕様
家の中の温度を左右する要因として重要なのが「窓ガラス」と「サッシ」の2つです。
「冬は暖かく夏は涼しい家」を掲げるアエラホームにとって、この2つにはこだわりがあります。
アエラホームのプレストにおける、「窓ガラス」と「サッシ」の標準仕様を確認していきましょう。
Low-E複層ガラス
複層になったガラスの内側に断熱性を向上させる「Low-E膜」をコーティング。「夏は涼しく、冬は暖かい」を両立させながら、紫外線も70%カットする優秀な窓ガラスです。
樹脂サッシ
樹脂サッシは、アルミサッシと比較すると、断熱性能はおよそ2倍以上となります。室内側のサッシの温度が冷えにくいため、結露も生じにくい点もメリットです。
また、樹脂サッシは気密性にも優れているので防音効果も期待できます。
浄水システムの標準仕様
アエラホームのプレストには、水を綺麗にするセントラル浄水「ANOA(アノア)」が標準搭載されています。
ANOAは、除去対象物質が12種にも及ぶ「高性能粒状活性炭フィルター」を採用しており、毎日のように使う水を安心安全なものにしています。
さらに、全ての水道水を0.001mm未満の泡として放出する、ウルトラファインバブル生成ノズル「UFB DUAL」を搭載しています。
ウルトラファインバブルは洗浄力を向上させるのはもちろん、水量や水圧が落ちない特殊構造になっています。
まだ家は建てるな!家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった話

家づくりの記事を熱心に読んでくれてる人にだけ教えてあげたいことがあってさ。

なんでしょう?

2年前に注文住宅を買ったウチの姉ちゃんが「家づくりの順番を間違えて500万円損するところだった」って言ってたんだよね(※実話です)。

500万円の損失は痛いですね。
平均的な年収で1年働かないと得られない金額ですからね。

たしかに家づくりってトータルで何千万円の買い物だから、実際に「高級車1台分の失敗もある」って聞くと恐ろしくてさ。

逆に言うと、「家づくりの正しい手順」と「家づくりに役立つ制度」の2つさえ押さえておけば、失敗確率はゼロに近づけられますからね。
熱心にこの記事を読んでくださってる方には、家づくりで失敗してほしくないですね。

ウチの姉ちゃんは、契約直前に失敗に気づいてイチからやり直せたからよかったけどさ、気づかなかったら……

一年分の収入を失ってましたよね。


僕もこれから読みますね。

お前、読んでなかったのかよ!
コメント